h(叡智)が教えてくれる優しい引き寄せの法則 #07 今にもどる方法
質問者(Q):
焦りを感じたとき、今この瞬間に戻って感謝することが大切だというのがわかってきました。でも、それを実践するには、やっぱりもっと深い「今」に意識を向ける必要がある気がします。どうすれば「今」にしっかりと集中できるようになるんでしょうか?
h達人(H):
その通りですね。今に集中することが、認識の変更を進めるための大きな鍵です。ただ、私たちの意識は未来や過去に向かいがちなので、「今」に戻るための練習が必要です。まずはシンプルな方法から始めてみましょう。たとえば、深呼吸をして、自分の呼吸に意識を集中すること。これだけでも、今この瞬間に戻ることができます。
Q:
呼吸に意識を向けるんですね。それなら、すぐにでもできそうです。でも、気が散ったり、また未来のことを考えてしまったりすると、どうすればいいんでしょうか?
H:
それも自然なことです。気が散ったり、未来のことを考えてしまうのは、人間の意識が常に変動しているからです。その瞬間に気づいたら、再び呼吸に戻ればいいんです。何度でも戻って大丈夫です。意識が未来や過去に向かってしまうたびに、ただ気づいて今に戻る。その繰り返しが、次第に「今」に集中できる時間を増やしていきます。
Q:
何度も戻っていいんですね。それなら、失敗を恐れずに練習できそうです。でも、もう少し深く「今」に入っていくための方法があれば教えてほしいです。
H:
もちろんです。今にさらに深く集中するためには、「観察」の視点を強めることが有効です。たとえば、周囲の音、匂い、触感など、五感に意識を向けてみてください。そのとき、ただそれを感じるだけで、「良い」「悪い」と評価せずに、あるがままに受け入れる。五感を通じて今この瞬間を深く感じることができるようになります。
Q:
評価せずに感じる…それが難しいこともありますね。つい、何かを良いとか悪いとか考えてしまいます。
H:
その感覚も自然です。私たちは、日常的に物事を評価することに慣れてしまっていますからね。そこで、評価している自分にも気づくことが大事です。「今、自分はこれを良いとか悪いとか評価している」と気づいたら、それだけでも評価の力が弱まります。そして、再びただ「感じる」ことに意識を戻すんです。少しずつ、その練習を続けていけば、今に深く集中する力が育まれていきます。
Q:
少しずつ練習を続けることで、「今」をしっかりと感じることができるんですね。それなら、もっとリラックスして取り組めそうです。
H:
そうですね。リラックスしながら取り組むことがとても大切です。焦らずに、一歩一歩進むことで、内側の静けさが深まり、自然と「本当の自分」とのつながりが強くなっていきます。その状態が、外側の現実にも反映されるようになり、あなたが求めている結果もやがて現れてくるんです。
Q:
「今に戻る」ことや「観察する」ことが重要だっていうのが、だんだんわかってきました。でも、やっぱり現実の中で困難な状況に直面すると、どうしても反応してしまって「今に戻る」ことが難しくなります。そういうときはどうすればいいんでしょうか?
H:
それもまた、とても自然な反応です。困難な状況に直面すると、どうしてもその状況に囚われてしまいがちです。でも、そういうときこそ「今に戻る」チャンスなんです。まず、自分がその状況に反応していることに気づくだけでも大きな進歩です。その瞬間、あなたは自分の意識を観察する立場に立っているんです。
Q:
自分が反応していることに気づくことが大事なんですね。でも、気づいた後、どうやって今に戻るのかがまだ少し難しく感じます。
H:
そうですね。気づいた後に「今に戻る」ための方法として、簡単な呼吸法を使ってみるといいですよ。例えば、反応している自分に気づいたら、そのままゆっくりと深呼吸を3回してみてください。それだけで、意識が今に戻り、少し冷静さを取り戻すことができるようになります。その後、五感に注意を向けて、自分の周囲で何を感じているかを観察することも役立ちます。
Q:
なるほど。深呼吸をして、五感を使って今に戻るんですね。それなら、簡単に実践できそうです。でも、やっぱり感情が強いときは、なかなかその方法を思い出せないこともあります。
H:
それもよくあることです。強い感情に包まれているとき、私たちはその感情に飲み込まれがちですからね。でも、それも練習です。少しずつ、感情が湧いたときに「今に戻る」練習をしていけば、次第にその方法を自然に思い出せるようになります。強い感情に振り回されるのではなく、その感情を感じながらも、同時に「今」に意識を戻すことができるようになっていきます。
Q:
少しずつ練習して、強い感情の中でも冷静に「今」に戻ることができるようになるんですね。それなら、もっとリラックスして日常で試してみようと思います。
H:
それが最善の方法です。リラックスしながら少しずつ練習することで、次第に感情や状況に左右されず、内側の平安を保ちながら外側の世界と向き合えるようになっていきます。そして、そうした内側の変化が、外側の現実に反映され、共鳴が起こっていくんです。このプロセスを楽しみながら進めていってくださいね。