h(叡智)が教えてくれる優しい引き寄せの法則 #06 共鳴の法則
質問者(Q):
ここまでで、感情に向き合うことの大切さが少しわかってきました。感情を無理に変えようとせず、ただ感じ切ることで解放されるんですね。でも、そうやって感情を解放していけば、自然に現実も変わっていくんでしょうか?
h達人(H):
そうですね、感情を解放することが現実の変化の大きなステップになります。感情は波動に直接影響を与えるため、内側の感情が変わることで、外側の現実も共鳴して変化していきます。ただ、大事なのは、感情の解放が「現実を変えるため」ではなく、まずは「自分自身の平安のため」であるということです。
Q:
現実を変えるためじゃなくて、自分の平安のためなんですね。つまり、内側が整うことが先ということですか?
H:
その通りです。私たちが求めているのは、実は外側の現実そのものではなく、その背後にある「内側の感覚」なんです。たとえば、お金が欲しいと思うのは、お金そのものが欲しいのではなく、自由や安心感を感じたいからですよね。ですから、まず内側でその感覚を育むことが、現実を変えるための真の鍵なんです。
Q:
なるほど。それなら、まず自分の内側で感じたい感覚を先に作り出すってことですね。でも、それがうまくできないときはどうすればいいんでしょうか?特に、今の現実が不満足なときに、どうしてもその感覚を感じるのが難しくなります。
H:
そういうときは、無理にその感覚を作り出そうとしないことが大事です。まずは、今の自分が感じていることに気づき、それを受け入れることから始めましょう。不満や不安があるなら、それを無理にポジティブに変えようとせず、そのまま認めるんです。そこから少しずつ、自分にとって心地よい感覚を見つけていくことが、次のステップになります。
Q:
不満や不安をそのまま認める…それは少し気が楽になりますね。でも、そこからどうやって心地よい感覚を見つければいいんでしょうか?
H:
まずは小さなことから始めるのがいいです。たとえば、今この瞬間に感じられる小さな喜びや安心感に目を向けてみてください。大きな変化をすぐに求めるのではなく、まずは一歩一歩、自分が少しでも心地よく感じるものに意識を向けていくんです。これを続けていくことで、次第に内側が整い、心地よい感覚が自然に広がっていきます。
Q:
そうなんですね。じゃあ、無理に大きな変化を求めず、まずは小さな喜びから始めていいんですね。
H:
その通りです。小さな喜びや感謝から始めることで、内側の波動が少しずつ変わっていきます。そして、その感覚が広がっていくことで、外側の現実にも自然に影響を与えていきます。最終的には、外側の変化が内側の状態と完全に一致してくるんです。それが「共鳴の法則」の本質でもあります。
Q:
内側が整えば外側も自然に変わる…それが本当の意味での共鳴なんですね。でも、それを完全に信じ切るのがまだ少し難しい気がします。
H:
信じ切ることができないと感じることも自然です。それもまた、今のあなたの内側の状態を映し出しているだけなんです。信じられないことに気づくことで、その感情を解放し、少しずつ「信じる」感覚を育んでいくことができます。これも一つのプロセスなので、焦らずに進んでいきましょう。
Q:
確かに、今はまだ信じ切ることができないことも受け入れていいんですね。それがわかると、少し安心しました。
H:
そうです。すべてはプロセスであり、今の状態をそのまま受け入れることが最も大切です。信じられないことも、自分を責めることなく、ただそれに気づいてあげる。そして、少しずつ内側の平安を取り戻していけば、外側の世界も自然にそれに応じて変わっていくんです。
Q:
h達人、今までの話でだんだんと「内側の感覚を先に整える」ことが大切だというのがわかってきました。ですが、どうしても外側の結果にすぐに反応してしまいます。たとえば、仕事がうまくいかないと、すぐに落ち込んでしまって「どうして自分はこんな現実を作ってしまったんだろう」と思ってしまうんです。
H:
それは多くの人が感じるところですね。私たちは外側の世界にとても影響を受けやすいですし、特に自分の現実がうまくいっていないように感じるとき、その反応は自然なものです。大切なのは、その反応に「気づく」ことです。気づいた瞬間、あなたはすでに変化の第一歩を踏み出しているんです。
Q:
「気づく」だけで変化の一歩になるんですか?それは少し意外な感じがします。
H:
そうですね、気づくというのは、実はとても強力なステップなんです。私たちが自分の内側の状態に気づくことで、意識がその瞬間に戻り、「本当の自分」とのつながりを取り戻しやすくなります。落ち込んでいる自分、反応している自分に気づくことで、それを観察する視点を持つことができるんです。
Q:
観察する視点ですか?それはどういう感じでしょうか?
H:
観察するというのは、感情や思考に引きずられるのではなく、それを「感じている自分」がいることに気づくということです。たとえば、あなたが「落ち込んでいる」と感じるとき、その落ち込んでいる感情をただ観察し、「ああ、今自分は落ち込んでいるんだな」と気づく。それによって、その感情と少し距離を取ることができます。感情を避けたり無視したりするのではなく、ただ「ある」と認識することで、その感情が解放されやすくなります。
Q:
なるほど。感情を観察するだけでも、自分の内側が変わり始めるんですね。じゃあ、外側の現実もそれに応じて変わってくるんでしょうか?
H:
そうです。感情や思考を観察することで、あなたの内側が変化し始め、その変化が外側の現実にも影響を与えます。ただ、ここで重要なのは、外側の変化をすぐに求めるのではなく、まずは内側の平安を優先することです。外側の現実は内側の状態に応じて時間差で変わることがありますが、それを焦らずに待つことが、結果的に最も早い道になるんです。
Q:
焦らずに待つ…それが一番難しいかもしれません。どうしても早く結果を見たいと思ってしまうんです。
H:
そうですね、結果を早く見たいと感じるのは自然なことです。ただ、ここで「焦り」もまた感情の一つであり、そこにも光を当てるチャンスがあるんです。焦りを感じたとき、それがどこから来ているのかを見つめてみましょう。多くの場合、それは「今この瞬間」に満足していないという感覚から来ています。そこで、今の瞬間に戻って、自分が何に感謝できるかを探すことで、その焦りが少しずつ解消されていきます。
Q:
確かに、焦るときって「今この瞬間」を忘れてしまっていますね。感謝できることを見つけて、焦りを和らげるというのは良さそうです。
H:
その通りです。焦りや不安は、私たちが「今」から離れてしまったときに感じるものです。だからこそ、今この瞬間に戻り、目の前にある小さなことに感謝することが、とても大切な習慣になります。これを続けることで、次第に内側の平安が強まり、外側の現実もその平安に応じて変わり始めます。