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『超ミニマル・ライフ』を読んだ。

本のタイトル、著者名、出版社名、出版年

『超ミニマル・ライフ』 
 著者:四角 大輔
 出版社:ダイヤモンド社
 出版年:2023年

本のジャンルやテーマ

『超ミニマル主義』は〝究極の仕事術〟だったが、本書『超ミニマル・ライフ』は〝究極の人生術〟となっている。著者いわく、『超ミニマル主義』は『超ミニマル・ライフ』のイントロダクションにすぎず、2冊をもってVUCA時代における幸福戦略は完成するという。という。 レコード会社時代はヒットメーカーとして、10回のミリオンヒットを記録するなどトレンドの最先端を疾走した著者は、仕事の絶頂期だった39歳の時に退社して、ニュージーランドに移住。 現地の湖畔の森で、環境負荷を抑えるサステナブルな自給自足ライフを営みながら、世界を旅しながら働く移動生活を送り、グローバルノマドの第一人者と称される。 2012年のベストセラー、『自由であり続けるために 20代で捨てるべき50のこと』は、次世代のミニマリストたちのバイブルにもなった。昨今の日本を賑わせる「二拠点居住」「地方・海外移住」「リモート/在宅勤務」「自給自足」「オーガニック」「アウトドアブーム」といった文脈においても先駆者と言われているが、本人はただ心に従って生きてきただけという。 会社員時代に体得した独自の「日本社会サバイバル術」と、フリーランス後に構築した組織・場所・時間・労働・お金に縛られずに生きる「最強のライフスキル」を本書で初公開。 この本では、「経済・社会動向に振り回されない100年ライフ」「ポスト資本主義・脱成長時代の豊かな暮らし方」「AIに仕事を奪われない幸せな働き方」の技術を全網羅している。

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本の良かった点や気になった点

筆者が説明しているミニマル・ライフの実現方法については、生存者バイアスが非常に強い所があるので、真似できるものではないと思っています。
その中で、エッセンスだけを利用させてもらうのが良いと感じました。特に、ミニマルライフコストの部分は誰でも実践可能な部分だと思います。

人生でライフワークがある人ってそんなにいないんじゃないかな。ライフワークがない人が死ぬまでにどのように生きるかについては、この方じゃない人の本を読んでいく必要がありますね。

運動については少し冗長な量だと感じました。

食生活の小節は、正直、相容れない所が多いですが、参考になる所もありました。一汁一菜生活はミニマリストと相性が良さそうですね。

ちょっと気になった点として、前著『超ミニマル主義』では東京新聞を中立なメディアと書いていたり、本著では、グレタ・トゥーンベリを推している辺り、ちょっと思想が偏っている感を受けました。
私も大学の頃、環境経済学を専攻していたので、環境系のポジションは色々とあって複雑なのですが、オススメしているものには、少し左寄りが強い点が気になりました。

本の評価やおすすめ度

総じていい意味で意識が高い人向けの本だなと感じました。

ミニマリズムな人は必読本だと思います。参考文献リストだけでも、1000円以上の価値があると思います。時間がある時に参考文献を漁っていくとより深みが出るでしょうね。

ちなみに、前著の『超ミニマル主義』の方が、いままでミニマルに生きていない人が取り入れられる部分が多くて、面白いなと感じましたので、そちらも読んでない人は読んでみてください。

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