「ホンモノのケーナ奏者」になった時の話
2008年、北京オリンピックの最中、僕はボリビアのラ・パスにいた。高校の修学旅行で韓国に1週間行った以外は海外経験がなかった当時の僕にとって、初めての、しかも単身での海外長期滞在がこの富士山より標高の高い町だった。当時は、メール1通送るのにわざわざ往復1時間バスに揺られて中心街まで出かけて行ったと記憶している。
この町で色んなことを覚えた。そして、日本ではなかなか起こらない出来事に数多接したおかげで、大概のことには物怖じしなくなった。ドアが1枚無いタクシーや、銃で撃たれて