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交差点

赤から青へ  静寂から喧騒へ
止まっていた時が動き出す
それは君と僕の別れのサイン
少し遠くを見ながら君は歩きだす
いつの間にか僕たちは嘘をつく事が上手くなった
君の温もりが残る指先  僕の時は止まったま
雑踏の中君はモノクロの世界へ消えていく
「元気でね」って後ろ姿に手をふった。
君の髪が夏色に輝き 優しく揺れた
僕はまたひとつ嘘をついた。

わかっていたはず 届かないものだと
空虚を埋めるには充分すぎる 飾られた言葉

喧騒に耳を塞ぎながら
僕の止まった時間を動かそうと
何かをつかもうと伸ばした手
忘れそうな君の感触を探してる
僕たちは曖昧な世界で偽りの温もりを重ねた
愛しい記憶だけでは満たされない
一瞬 2人の時間が交差しただけ
混じりあった時間のかけらはバラバラに
もう一度集めて 重なり合えるのだろうか
2人の吐息の隙間を 埋めるのは涙

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