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雨音

雨音

ガラス窓に打ち付ける 雨音で目が覚める  
全ての音を消し去っていく
灰色の空 わずかな光を映しだす
くもりガラスに映る君の横顔
雨粒が涙の後を たどっていく
そっと肩へと伸ばした手
忘れそうな 悲しみにふれる
遠い約束は色褪せないまま
無くした時間の中にある

水面を渡る風 波紋がそれと教えてれる
幾重にも幾重にも 生まれて消える
水を渡り 君の髪を撫でる
青い静寂は 悲しく消える
いつかの想い出に耳をすます
君の言葉を捕まえようと
空にむかって伸ばした手
ただ冷たく風が通りすぎ
無くした時間は 混沌の中にある

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