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マリーとボーダレスの”恩送り”
ボーダレス・ジャパンの”恩送り”
ボーダレス・ジャパンには大事にしている文化がいくつかあります。
その1つが、「恩送り」。
入社後、他のグループ会社の先輩が業務時間後に1時間以上も親身になって仕事や自分との向き合い方について相談に乗ってくれた時、どうして他の事業会社の私に貴重な時間を使って、こんなにも真剣に向き合ってくれるんだろう?と、不思議に思いました。
そのことについて聞くと、
「私も先輩にたくさん話を聞いてもらって、色々教えてもらってきたから、次は私が『恩送り』する番だからかな!」
と返ってきて、”なんだそのあたたかさは!”と、とても衝撃を受けました。
(入社日には手作りWelcomボードでお出迎えのボーダレス・ジャパン)
南アフリカのお母さん・マリー
この考え方が、私が大学院2年の時に4か月間ホームステイさせてもらっていた南アフリカのお母さんマリーと同じ考え方で、私はとっても大好きで今でもとても大切にしています。
マリーは、遠いアジアからきたよそ者の私に、本当の家族のように接してくれて、たくさんの愛と大切なこと(南アフリカの文化や歴史、生活のこと、マリーの価値観やエピソードなど)を教えてくれました。
文化的な違いもあるのかもしれませんが、マリーの家族は本当に”愛”で溢れていて、お互いを大切に想っていることを言葉にして伝えたり、表現したりと、少しシャイな私の家族とは違う部分があり、それがとても新鮮で、とってもあたたかいことを知りました。
(私の誕生日に集合してくれた、愛が溢れるマリーファミリー♡)
私の英語があまり上手くなくてそもそも伝えるスキルが乏しかったことと、思っていても遠慮してしまって言えない部分がある日本人的な?私の性格のことまで理解してくれて、私のすべてを優しく包み込んでくれたマリー。
マリーの”恩送り”
帰国の日が近づいてきたある日の夜、私はマリーといつものようにごはんの後に、自分とマリーにコーヒーを淹れて、ソファーに座り、お話をしていました。
(町では知らない人がいないほど有名なレストランを経営するマリーの絶品ごはん)
「マリーとマリーの家族には、本当の家族のように私のことを迎え入れてくれて、たくさんのものをもらい過ぎて、感謝してもしきれないし、私はまだ何も返せていなくて申し訳ないな…。」
と、私がマリーに伝えると
「ひかるが私から受け取ったと思っているものの、そのお返しは私たちでなくても、ひかるがいつか他の人に返してくれたら、私はその方がハッピーだよ。その人もまた別の誰かにお返ししてくれたら、私がひかるに贈れたものは、もっともっとたくさんの人に受け取ってもらえるでしょ?」
と。
今でも、周りの方に助けてもらったり、愛をもらったり、仕事や生き方についてたくさんのことを教えてもらったり、、
今のところ、もらってばかりなのですが、少しずつでも私から今までたくさんもらってきた分をまた次の誰かに送っていきたいなと思います。