日記
生活を繰り返しているとある日突然自分のことが分かる瞬間がある。
この間路面電車に揺られている時に急にわかってしまったことがある。
ここで言う『わかる』というのは自分の中に今まで感覚という形であったものを自分の中に納得する形で言語化できるということ。
この『わかる』で重要なことは長い時間をかけて答えにたどり着くことではなく急に頭の中にぴょこんと出てくるということが大切。
生活してたらすっかり忘れてた1ヶ月前に無くしたものがひょっこり現れてくる感じ。
この時に私は『有限性を感じるものを心の底から愛せない』ということが分かってしまった。
ここ一年くらいずっと『好き』ってなんだろうとか『恋愛』ってなんだろうと考えてきた。
いいなと思う人が現れても『この人とこれから先ずっと仲良くやっていける?』
とか、『この人と恋人同士という関係性になることが本当に幸せなのか?』とか余計なことを考えすぎてしまって結局いつも前に進めないという状況をずっと繰り返してきた。
でも分かってしまった。
なんで私は特定の誰かと近づきすぎたくないのか。
それは、有限だから。
恋愛はあくまで感情。感情はナマモノで有限。無限じゃない。
私が愛する人が死ぬまで私を愛してくれる保証なんてない。
だから関係を始めるということは自分で有限を作り出すことで、終わりを作り出してしまうことだと思ってしまう。
じゃあ無限ってなんなんだろう。
なんとなく概念な気がする。色褪せない、消えていかない、生まれたら誰かがそれを考える時は必ず存在する。無限を感じる。
例えば、音楽、文学、アート。
私が思いっきり心を委ねて、依存することを許せて、ありのままの自分でいられると感じるものは全て『無限』だ。消えない。
私は私を絶対に裏切らないものにしか本気になれないんだなと気づいてしまった。
この『わかる』感覚は楽しい。自分という存在の解像度がどんどん上がってよく見えてくる感覚になる。
けど、反対に自分の弱さや狡さが嫌でも目に入ってくる。
まあだからと言って何かが大きく変わるわけでもないんだけど。
弱い自分に気づいてしまった私はここからどこへ向かえばいいのかなあとぼんやり考えています。
毎日書きたいことは溢れてるのに書き始めると頭の中の半分も書けなくて人間が何かを表現する時のもどかしさを感じます。
もっともどかしい日々を。
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