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甘くて淡い北国の夏 - 5つのソフトクリームを添えて -

ソフトクリームを楽しむ活動「ソフ活」。

気温が上がり始める5月、我が家のソフ活が始まります。

10年ほど前、初めて北海道旅行に来た頃は、観光していると数歩も歩かないうちにソフトクリームの割引券を配る方が立っていたものですが、ここ数年はさっぱり見かけなくなりました。とはいえ「○○牧場の牛乳使用」と謳ってソフトクリームを販売しているお店は現在も市内にたくさんあります。

移住して6年。最初の頃よりもソフトクリームを食べる機会が多くなりました。遠出ができなくなった2019年以降から徐々に身近でソフ活を楽しむようになっていた気がします。

霧で海の上が霞む夏景色


いよいよソフ活が本格始動するのは8月。

梅雨のない北海道。長雨が憂鬱… という ことはないのですが、海の近くに住んでいるので夏の間は湿度が高いと感じる日が多いです。気温としては30度に届きそうで届かないくらいの日が多く比較的過ごしやすいので、湿気さえ少なければなお良いのですけどね。部屋の中はエアコンを点けたら肌寒いし、消すと蒸し暑い…。なんとももどかしい時期が続きます。
30度くらいで贅沢は言えませんが、やっぱり北海道も夏は暑い!

昨年は特に残暑が厳しくて、8月のカメラロールにはソフトクリームの写真がたくさんありました。

ソフ活をしたら記録として写真に残していたのですが、その記録をいつかnoteにも書きたいな、と思うようになっていたので、昨年の8月の写真をメインに我が家おすすめのソフトクリームをご紹介しますね。

北海道移住した我が家のお気に入りソフトクリーム 〜道南編〜

はじめに

近隣のソフトクリーム屋さんだけでも食べ比べると特徴は様々。我が家の好みは濃厚且つミルキーよりもすっきりとしていて牛乳の味もきちんと感じられるソフトクリーム。コーンではなくカップ派です。

2人でシェアするときにスプーンを2本いただいてしまった昨年の写真を見て、今年はできるだけ持参しています。

・ブルーベリーソフトがお気に入り 〈ミルキーハウス〉

移住する前に北海道へ旅行した際、ドライブしながら食べたブルーベリーソフトがとびきり美味しかった記憶が強くて、ブルーベリーソフトは探さなくてもあるのだと根拠もなく思っていました。しかしいざ住んで探してみるとなかなか見当たらないもので…

牛乳の白と淡いブルーベリーの色が綺麗なミックスソフト


やっと見つけたのが函館市のミルキーハウスさん。ブルーベリーソフトのほかにはモカソフトと牛乳ソフト、それぞれ牛乳ソフトとのミックスがあります。森町に工場がある駒ヶ岳牛乳を使用しているそのお味はとってもさっぱり。そしてすっきり。それをベースにしたブルーベリーソフトは果実の甘酸っぱさもよく伝わってくるのでとっても満たされます。ハーフサイズを選べるのがまた嬉しいポイント。

春からはフルーツ狩りをされている近郊の農家さんも多いので、フルーツを使用したソフトクリームがもっと増えたらいいな。

ところでミルキーハウスさん、おにぎりも美味しいお店です。アルミホイルに包まれた見た目がなんとも家庭的なおにぎりはしっとりとした海苔に程よい塩味のふっくらご飯。具は梅、おかか、鮭、すじこ、鮭と梅のミックス。ソフトクリームではなくおにぎりを購入されている方もいらっしゃいます(しかも結構な数を!)。
昨年のGW中のinstagramには1日で600個販売しました!と投稿されていました。

https://www.instagram.com/milkyhouse.k/?hl=ja

・季節のジェラートもおすすめ 〈tetecafe hokuto〉

函館市の隣町、北斗市は新幹線の停車駅新函館北斗駅のすぐ近く。カフェ併設の可愛らしいお店 tetecafe hokuto さん。

旬の素材を使用したジェラートをいただきたくて行ったのが最初でした。数回ジェラートをいただいてからソフトクリームも食べてみようということになり、いただいてみたらプクプクっとした可愛らしいフォルムからは想像できないすっきりとした味わいに「え、美味しい。。これ、一気にランクインだね!」 と私が勝手に作った我が家のソフトクリームランキングの上位に位置付けられました。

春は桜、夏はチョコミント味のものが食べたくなる私。今年の春に初めていただいたteteさんの桜ジェラートは2週連続通ってしまうほど好みでした。昨年の8月はチョコミントのジェラートの写真を撮っていたので、今年も行ってみたいと思います。

ブルーベリーとピスタチオのジェラート。
カップの向きがが偶然ソフトクリームと同じ。笑

ジェラートはキッズサイズという小さめのものもあるのですが、私もオーダーできました。笑 ミルキーハウスさんといい、サイズが選べるのは嬉しいです。


・老舗お豆腐屋さんのソフトは優しい豆乳味 〈jimo豆腐soia plus+〉

函館市の隣町は七飯町のお豆腐屋さん。地元の原材料を使用したお豆腐、お豆腐やおからを使用したおかずやスイーツを販売されています。道の駅や催事、キッチンカーで販売しているほか、工場の駐車場の一角に2021年の夏にできたjimo豆腐soia plus + さんというテイクアウト専門の小さなお店があります。緑色のかわいいお豆のマークが目印。

「豆乳をブレンドしたほんのり豆乳風味」という豆乳ソフト。口にするとふわっと優しい豆乳の香り。豆乳豆乳していないけど、確かに豆乳。さっぱりとした甘さといいベストバランス。

最近になってお豆腐とドーナツ、期間限定のパフェをいただいたのですが、どれも美味しくて次回は何にしようかな〜なんて思っているところです。

写真がうまく撮れていなかったので載せられないのですが、HPなどご覧いただけたらと思います。

・海辺の昆布ソフト 〈ナトワカフェ〉

友人に、どこのソフトクリームが好き?と聞いて返ってきた答えが「昆布ソフト!」。 むむ… てっきり同じ市内に住む人なら知っていそうな名前が出てくると思いきや、昆布ソフト。 しかも牛乳のソフトクリームを答えてくれると思っていたのに昆布とは。フルーツでもなくコーヒーでもなく昆布とは。

いやでも、美味しくて走らせた車をUターンさせてまた食べに戻ったと聞いたので行くしかありません。

行きました!

函館の市街地からやく1時間。海沿いを走らせ到着するのは道の駅「なとわ・えさん」。この辺りは以前は亀田郡恵山町でしたが、2004年に函館市に合併されました。「なとわ」とは津軽や道南地方の方言で「あなたとわたし」の意味です。津軽海峡の海が目の前に広がる道の駅。その中にあるナトワカフェさんに行ってみると昆布ソフトが3種類も!せっかくなので一番豪華な?「プレミアムがごめ昆布ソフト」を選びました。
山川牧場の牛乳には昆布が練り込まれていて、 トッピングには粗挽きがごめ昆布と真昆布パウダー、スティック状の昆布。昆布たっぷりです。

背景にぼんやりと見えるのは活火山の恵山

ほのかな昆布の塩味に我が家好みの牛乳のさっぱり感。Uターンまでした友人の気持ちに深く納得してしまいました。

今では見慣れたがごめ昆布ですが、北海道に住むまでは知りませんでした。
粘り気が強いのが特徴で、細く刻まれていたりとろろになっていたり、お出汁に加工されたものを我が家ではよく使用しています。

函館近海にのみ生息している希少な昆布。ガゴメ昆布に含まれる粘り成分のフコダインは真昆布の2倍で免疫力や組織修復機能に優れているそう。体にも良い昆布がソフトクリームになっているなんて、ギルティーフリー感があって嬉しいですよね。


・内緒にしたいけど、おすすめしたい。まじりっけのないソフト 〈六花亭〉

さて、我が家大本命は北海道といえば!の六花亭さん。その名も「まじりっけなし」なんて…。本当にまじりっけなしのおいしさに毎回「あぁ… 牛乳ーーー!」となります。
六花亭さん定番のブラックココアビスケットにクリームがサンドされた雪やこんこのビスケット1枚がソフトクリームの上に乗せられていて、ちょっぴりほろ苦いココア味がアクセント。

六花亭さん、近所にあるので移住してからちょこちょこと行っていたのに、まじりっけなしの存在を知ったのは昨年のこと。なんでもっと早くから存在に気づかなかったのだろうと悔やまれます。。そのくらい好き!

店内の大きな窓ごしに海を見渡すことができる店舗

まじりっけなしは夏季の週末限定で販売されています。
つい先日六花亭さんへ伺った際に、「お盆の時期には平日もありますよ!」とおっしゃっていました。

「六花氷」のキャラメル味

喫茶室でいただける「六花氷」というかき氷にソフトを乗せたメニューもあります。

抹茶味は下に小豆がたっぷり

初めていただいた「六花氷」はシンプルに。次回はソフト乗せにしたいな。


おわりに

普段オールドレンズを使用して撮影している私。
オールドレンズはピントがマニュアルなので合わせているうちにソフトクリームは溶けていきます。気温の高い日は急いでスマホでささっと撮るか、あらかじめソフトクリームを持つ位置を決めてピント合わせておくことを覚えました。笑

ピントが甘いけどこれはこれでいい感じ


秋分の日を迎え、萩や秋桜、芒があちこちで風に揺られるようになりました。
短くて淡い北海道の夏も溶けてゆこうとしています。

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