ひかりり

人の想いをのこす仕事。 フォトスタジオに棲んでいる。

ひかりり

人の想いをのこす仕事。 フォトスタジオに棲んでいる。

最近の記事

8020と親知らず

写真ではギリ写らない歯並びの悪さ。 己の歯並びをしいて表現するならば、そうなる。 永久歯が生えそろってすぐの時から、 親や親戚たちの矯正の勧めを華麗にスルーしてきた結果、 写真ではギリ写らない程度に個性を発揮している 歯並びとともに27周年を迎えた。 小さい頃は私よりも私の口内環境を気にかけていただろう 母が、十年くらい前に言った言葉が今も心に引っかかり、 時々悪さをするかのように私の中でザワザワする。 「そういえば、あんた下の歯が1本足らんのよね」 え、そうなん

    • 蛇口をひねれば

      正直に言うと、とても忙しかったこの1ヶ月。 忙しいことはありがたいことで、仕事は心の底から好きだ。 忙しいというありがたい事象により、一つだけ 事件が起こった。 ことのはじめは一緒に働いてくれている方からのLINE. 「蛇口を捻っても水が出ないので、確認してください…」 私が暮らしている家にはかわいい猫とかしこい鳥がいる。 水が出ないのは彼らの命に関わる。大変なことだ。 工事で断水かな。そんなお知らせ入ってたっけな。 とにもかくにも取材先からまっすぐ帰る。 あとで

      • オカメインコに髪の毛を貪られながら

        生き物との出会いはいつも突然やってくる。 今、パソコンの上で楽しそうに羽繕いをしている オカメインコも突然やってきた生き物の一員だ。 そんな私にもある程度の自制心はある。 どれだけかわいそうでも、うちはもう定員オーバーだ。 イケメンすぎるひとが付き合いで合コンに参加したときのように できるだけ出会わないように努めている節もある。 もし誰かを拾っても、動物だったら動物病院、人だったら 警察署経由で里親さんか飼い主か保護者を探すと心に決めていた。 そんなある日、事務所の窓

        • きっと、したたかな女

          どうしよう。何か書きたいのに、 noteの書き方をすっかりわすれてしまった。 PCを開いたまま3時間くらいネットサーフィンした後、 もう一回noteを開いた。 でもやっぱり何か書きたい。 そういえば、 私は再来月から写真に携わる。いや、 これまでも携わってはいたから、より真剣に 携わると言ったほうが正しいのかもしれない。 職を変えるというと人間関係や職場の待遇など さまざまな話を友達からきくことがあるが、 私はそのどれでもない自分のわがままが主な理由だ。 そして、今

          悲しいことがあるたびに。

          悲しいことがあるたびに、 季節の移ろいの美しさを 感じられるようになる。 そして私は少しだけまた 強くなる。 自分の気持ちに素直になって、 静かに私と向き合って、 向き合うたびに 何かを乗り越えた気になる。 考えるって、辛い。 だけどその先に見えるのが それまでより好きな自分なのなら 向き合う価値はあると思う。 確かにあると思う。 結局私だけの中で完結した 自分が好きなものたちを ほんとに好きだなぁと思いながら 地味な幸せを感じていたい。

          悲しいことがあるたびに。

          あと少しだけ夢を。

          あんまり家の話はするもんじゃない、と 本当にそう思うけど、だけど、 どうしてもどこかに書き留めておきたくて。 祖父が体調を崩したのは昨年11月のこと。 長年のツケが来たというか、なんというか、 意外ではなかったけれど、突然だった。 入院したらもう私たちのことはわからなく なってしまうと家族は怖がっていたけれど、 病院から帰ってきてもちゃんと私のことを 覚えていてくれたし、私の好きなものも ちゃんと覚えていてくれたし、 猫のことも気にかけていたし、 その

          あと少しだけ夢を。

          久しぶりに書くnoteは映画の感想

          「悪人」を初めて観ました(今更) 映画館じゃなくて、スマホで(今更) ちなみに、いい感じにあらすじを まとめてくださってる方がいたので 貼り付けておきます↓ ✱ (全然関係ないですが、 好きなキャラクターナンバーワンは、 女性なら宮崎あおいさんが演じる奥さん役 男性なら妻夫木聡さんが演じる なかなか報われない良い人役です。笑) ✱ さて本題。 「悪人」には印象的なセリフがいくつか 散りばめられてでてきますが、 上のあらすじにもある通り、 伝えた

          久しぶりに書くnoteは映画の感想

          しばらくは何が辛いのかわからなかった。

          しばらくは、何が辛いのかがわからなかった。 辛いと言ってしまえば、 どうしようもない暗闇に自ら足を踏み入れて もう抜け出せないような、 そんな気持ちになってしまいそうで、 それでもやっぱり辛くて、意味がわからなかった。

          ¥10,000

          しばらくは何が辛いのかわからなかった。

          ¥10,000

          少しだけ、砂時計を寝かせたい。

          自分の車は持っていなくて、 実家暮らしでもないのですが、 毎週末実家に帰って運転していたら 普通の初心者レベルになれた気がしています。 (※実家は同じ市内で、車移動です) さて、帰りの車の中で母が ぽつりと、 「なんか今日、やっぱ4人で家族やなと思ったよ」 と言いました。 その時は、いやいや犬も猫も亀もいるじゃん、 大家族じゃーん、なんて言ったのですが、 今日は、 実家にいる両親に加えて、偶然 一人暮らしで交代勤務の兄も 一人暮らしで働き始めたばかり

          少しだけ、砂時計を寝かせたい。

          全世界の猫舌は、

          全世界の猫舌は、 ホットな飲み物を飲む時、 いい感じの温度になってから、 完全に冷め切ってしまうまでの 焦りと不安に魘されながら生きている。 というのは冗談ですが、 待ち合わせ(遅刻待ち)の時や、 すぐに出ないといけないかもしれない時は、 ホットな飲み物を頼むのは諦めて、 アイスな飲み物をちびちび飲んでいます。 いざという時、一気飲みできるように。笑 なので、寒くなってきたこの時期は葛藤です。 舌先が先に触れるように飲んでしまってるからだ。 と、以前

          全世界の猫舌は、

          ななこのきもち。

          ななこ、いっさい。 すずき家にきてからは、 はじめてのあきまつり。 おひるからよるまで、 かんかん、どんどん、わいわい、 しらないおとがたくさん聞こえてきた。 きんちょうした。 すこしこわかった。 しらない人もうちにやってきた。 おにいちゃんといっしょに うちにかえってきたから、 あたらしいかぞくかもしれない。 もしそうなら、めんせつしないといけない。 といれのばしょもおしえなきゃだ。 そのために、いろいろ、 おかあさんにきこうとおもったけど、

          ななこのきもち。

          トンネルの先は夜かもしれない。

          9月1日なので。 私は死について考えることがほとんど無い。 ましてや自殺なんて考えたこともない。 そんな環境で毎日生きている。 はっきり言うと、幸せ者だ。 だけど、これはわかる。 「社会は、思ったよりも愛してくれない」 どれだけ辛くても、耐えてても、 社会は思ったより構ってくれない。 褒めてもくれない。 存在意義を感じるには、 成果を出さないといけない。 現状維持のための努力は見てくれない。 死なないように、自分を殺さないように、 身を削って、血を

          トンネルの先は夜かもしれない。

          敵に塩を塗る。

          良かれと思ってやったことが ことごとく裏目に出る。 良かれと思って送った塩で、 干からびて相手が弱ってしまう。 そうなるともう、 大人しく消えるしかない。 言い訳という遺言さえ残せぬまま。 そんな気持ちに耐えられなくなって、 「実はあなたを貶めようと思って」 なんて味のしない言葉を吐き出す。 いっそ塩を塗ってしまおうか。 傷口に。 しょっぱい。 嘘、少し、苦い。 いっそ「悪者」になれたら。 いっそ。一心に塗りこめたら。 そう。私はウィキッド。

          敵に塩を塗る。

          泣きっ面に蜂蜜。

          何かをつくったり アイデアを出したりするときの、 自己肯定感のもりもり具合を 自分でも感じています。 この根拠のない自信は どこから湧いてくるのだろう。 ということで、 ちょっと自分を振り返ってみました。 思えば、実家の壁は私と兄の作品ばかり。 私は絵、兄は習字の作品です。 私の絵をみてみると、 小学校時代のものはもちろん、 幼稚園時代に描いた へたっぴな落描きもしっかり残っています。 (壁の面積の関係上中学生になるくらいまで地味に更新がありました

          泣きっ面に蜂蜜。

          宇宙会議 火星婦人から。

          『「女性らしい」「女性ならではの」視点から意見を述べますと、皆様の 「人類らしい」意見や「地球人ならではの」意見というものも是非聞かせてもらいたいですね。あ、内容はなんでも大丈夫ですよ。地球人枠の人からの意見を「取り入れ」たいだけですから。え?だってそのほうが「多様」っぽいじゃないですか』

          宇宙会議 火星婦人から。

          ヒカリリティとオリジナリティ

          言われたことをやるのは信頼を得るため。 で、言われてないことをプラスするのは 単にクリエイティブなことをするのが 好きだから。 1  言われたら10は出来なくても 3くらいはやる。 それは、 気を利かせてというよりは、 単に、 クリエイティブな野心に満ち溢れているから。 あとクォリティはともかくとして 作業スピードがはやい(と思ってる)から。 後付でプラスした余分かもしれない2の分は、 好きにデザインできる。 言われてないことをやってみて、 それ

          ヒカリリティとオリジナリティ