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愛ってすげーな。
三芳に借りている畑のおかあさん。
2021年夏の写真
この写真を撮った頃に「畑を借りる」ってことになって、おとうさんおかあさんが見守る中、雑草茫茫の畑を芝刈り機でブンブンしに通っていました。
その直後、9月の半ばになっておとうさんが体調を壊して入院してしまったんですよね。これを書いているのが3月なので約半年ほどおとうさん不在だったんです。
寒くなる前くらい・・・11月終わりくらいまでかな、おかあさん氣丈にしていたんだけど、、、寒くなると外に出たくなくなるじゃない?病院へお見舞いに行っても会わせてもらえないみたいで(壁ごしに電話だってw)だんだん出不精になってしまって、わたしが行っても出てこなくなっちゃったんですよね。
窓コンコンして顔見せたりごはん差し入れたりするようにしてたんだけど、その度に「寂しいんだよー」って言っていてね。
結婚して毎日一緒に畑やって3人の子ども育てて。ほんとについ最近まで毎日毎日一緒だったんだもんね。そっか、寂しいんだね。
もう80歳超えてるのにそんな風に言えるのってすごいなぁ、おかあさん素直でかわいいなぁって思っていました。
だけどね、年明けて3回目のワ○チンしたら急に体調壊しちゃって。いよいよ外に出てこなくなっちゃったんです。顔色悪いし。そんな中おとうさん退院できるかも、って話も進んでいたから「介護できるんかいな」って心配してたんです。
そうしたら3月7日の今日。
畑から車までの道を歩いていたら、珍しくおかあさんが梅の木を見に散歩に出てるのが見えたんですよ。
遠くからでもしっかり歩いているのがわかってちょっと驚いてたの。だっていつも杖ついてたのにキビキビ歩いているんだもん(最初”誰だ?!”ってびっくりしたくらい)
遠くから手を振ったらおかあさん氣がついて「おーい!早くこいー!」って呼ぶんだよ。それにもびっくり。どうした?!めっちゃ元氣じゃん!って(笑)
話を聞いていたら、今日、スロープの工事がはじまるんだそうな。
いよいよおとうさんが帰ってくる準備なんだって。
それで、布団干したり、掃除したり、おとうさんが帰ってくる準備を朝からしてつっかれちゃったよ!ってすっごく嬉しそうに話してくれた。
あー、よかったねぇ、ほんとによかったねぇ。
それと同時にね。
すごい、って思った。
こんなに伴侶のこと思えるだろうか、って。
だっておとうさん、帰ってきても当分寝たきりなんだよ?
もしかしたらリハビリして歩けるようにはなるかもしれないけど、オムツかもしれないし、トイレ行けたってすごく汚すだろうしさ。
ごはんだってそんなたくさん食べないかもしれないし、つくっても食べられないことだってあるかもしれないじゃん。
運転だってできなくなってるだろうからどこかへ一緒に行くことだってグッと減るんだよ?
それなのに。
「待ってたよー」って言うんだ、って。満面の笑みでわたしに言うの。
あー、もう。
書いてて泣けてきちゃう。
まるっと愛してるんだよね。○○ができるから、とか、●●してくれるから、とかじゃなくて。あーだからこーだからじゃなくて。生きてくれてたらそれだけでいいよってだけなんだろうな。
そこに存在してくれてたらそれでいいよ、ってだけ。
すごい境地だと思う。
そうなれる歴史を重ねてこられたって素晴らしいことだよね。
わたしにできるかな。
そんな80歳になれるかな。
三芳の畑のおとうさんとおかあさんは島田さんだったけど、嶋田さんだったことがわかったのはついこの間。
いろんなこと教えてもらっています。
それもこれも御先祖様の御取り計らいなのかもしれませぬ。
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