【ワンデイ子どもカフェ 開催報告】森と畑の子どもキッチン2019春 最終日
こちらの記事は2019年の活動をブログから転載しました
2020年の活動はこちらから
2019年11月4日。
文化の日の振替休日であった祝日、森と畑の子どもキッチンの最終レッスンでもある《ワンデイ子どもカフェ》を開催しました。
なんとなんとなんと!!!
59名ものお客様にお越しいただくことができました!!!!!
ありがとうございます!!!!
お母さん、お父さん、おじいちゃん、おばあちゃん
友達、友達の兄弟やお母さん、お父さん
お仕事でご縁のある方々、先生
そして来年2期受講を決めてくださったご家族のみなさん
さらには「散歩していて見つけて寄ったよ」という方まで!!!!
予想を遥かに上回るお客様の数に
11:00のオープンからラストオーダーの14:00までフル回転でした!!!!!
わたしもですが子ども達も本当に素晴らしい経験をさせて頂きました。
心から御礼申し上げます。
当日の様子
ご案内係にはキッチンスタッフの弟達(幼児)プラス
事前に嶋田佑紀公式LINEで募集したご案内係希望の小学4年生の女の子が
本当によく動いてくれました!
担当は
元氣な声で「いらっしゃいませ」「こんにちは」とお迎え
テーブルへのご案内
お茶出し
食事を終えた時のさげもの
テーブルふき
お見送り
最後の方はキッチンメンバーが疲れてきたのをみて
テーブルへの配膳も手伝ってくれました!!
集合時間がキッチンメンバーと同じだったこともあって
最後の方は疲れちゃって
14:00頃からは「お腹すいた〜」を連呼 笑
そこは次回への課題です。
それでもフル回転だった14:00までは文句ひとつ言わずホールで動き回ってくれました。
お客様に書いていただいたメッセージカードにも
ホールメンバーを褒めて頂く言葉もたくさん!
ありがとうございます。
そしてなんと羽釜ごはんは4回転するという!!!!
実は全部で5升炊きまして。
羽釜が予想していたより小さくて(多分2升炊きくらいだったんですよね)
子ども達、1升以上で炊いたことがなかったので中で(お米が)回らなくても怖いし、なんてったって今日は失敗できないし!!
ということで4回転しました!
薪割り、火おこし、火の番
それに加え、お米を洗って、水加減をはかって・・・
を4回繰り返したんですよ。
これはもう、すごいことです。
相当の体力と集中力を消耗すると思います。
そしてなんと1回も失敗なしで炊き上げました!!!
正直、少しでも焦げたりしていたら
ごはん、足りなくなっていましたからね・・・・・
よくやりました!!
そして人参、大根、じゃがいも、ニラのこの量!!
今までの比にならない量!!
ひたすら泥を落とし、、、、
御菜担当の3人はひたすら切る、、、、
担当の6年生女子、
人参切り続け、、、固いし、多いし、もう、手が赤くなっちゃって・・・
豆できちゃうよねww
そんな甲斐あって 多くの方々に御菜を褒めて頂きました。
歯ごたえは残しつつ、火は通る太さにしよう、と決めて切った人参です。
大量の大根。塩もみして水分をしっかり切りました。もちろん手で。
ひたすら芽をとり、剥いて切る、剥いて切る、、、
だって自分達が食べて一番おいしかった御菜だから!みんなにも食べてほしいから!
さらには「これおいしいです。どうやってつくるのですか?」とまで。
もちろん味は子ども達が決めていますので子ども達がご説明させて頂きました^^
お店やるのって大変なんだー、って子ども達はよくよくわかったようです。
それでも沢山の方々に「まさにひかりの御膳」と褒めて頂く出来となり、最終日に今までの学びの成果を出せたこと、本当に素晴らしいと感じました。
最後の振り返り
売上の報告とかかった経費の計算をして
さて。
残ったお金をどうしようか。
みんなで考えました。
みんなで山分けにしてもいいよ。
でもなんかそれは違う氣がする。
じゃ、全部残しておく?
うーーん、やっぱり自分たちもほしいな。
自分達だけでいい?
サービス係の人にもあげたい。
あとはどうする?
お母さんにもあげたい!
おぉ!
正直「お母さんにあげたい」という声が挙がるとは思いませんでした。
送り迎えしてくれたこと。
食器を洗ってくれたり、片付けを手伝ってくれたこと。
応援してくれてありがとうの氣持ちを
自分達が一生懸命動いて得たお金で伝えたい!
そんな氣持ちでひとりひとりからお渡ししました。
そして最後はサプライズ!の修了証授与。
みんな本当によくがんばりました。
全員の嬉しくて、誇らしくて、照れくさそうな表情を見れたことが
本当に本当にわたしは幸せでした。
だからかな。
修了証授与の時の顔が、いちばんいい顔をしておりました 笑
そしてなんと
わたしにもサプラーイズ♡
【ひかりの種】のイメージ画像をアイシングしてくださったクッキーと(食べられないよー泣)
おむすび形のマカローン♡
中にはラズベリーソース(そう!梅干し!笑)
マカロンはその場にいたみんなで頂きました!
やってみて"ワンデイ子どもカフェ"の意義を実感
いや〜、わたしが本当にドキドキしました。
「やるって言わなきゃよかった」と思ったことも何度かあります(笑)
ですがこのカフェを開催したことは子ども達にとって本当に大きな意味があったと思います。
森と畑の子どもキッチンの大切なテーマは【手のかけ方を体で学ぶこと】です。
手のかけ方とはすなわち自分を自分で大切にする方法ということ。
だからおむすびであり、だから無農薬の形の悪いお野菜なんですね。
お米粒に手をかけてひと粒ひと粒が際立つものにする。
形の悪いものを切り捨てるのではなくそれらに手をかけて食べられる状態にする。
形がどうとか見てくれがどうとか。それはいい悪いでなく「個性」なんですよね。
自分の口に入るものへの手のかけ方という学びと仲間達の出来や様子を見ながら個性を認める、というプロセスも味わってきたと思いますし、丁寧に扱ったものを食べれば自分が喜ぶということを、理屈でなく、体で心で学んだ時間だったとわたしは感じています。
そして
家に帰って自分に、家族にそれをできるようになればいい、ではないのがこの子どもキッチンプログラムなんですね。
自分を喜ばせることのできるごはんがつくれるようになる、だけではないんです。
自分を本当に喜ばせることができているからこそ他者を喜ばせることができる。
お客様(お金を払ってくれる人)が先、ではなくまず自分がおいしくて、幸せで、喜んでいることが先。
自分がおいしくて、幸せで、喜んでいるからお客様を喜ばせることができる。お金を頂くことができる。
それを「実感」するためにクローズの空間で終わらせるのでなくいろんな人に食べて頂く機会をつくったのが「ワンデイ子どもカフェ」でした。
言ってみればとてもシビアな最終日なんです。自分達が「おいしい」と信じたものを目の前で評価されるわけですからね。
自分の手で生み出した自分が「良い」と信じるものを他人に販売すること、お金を頂くこと、大人だって怖いですよね。
主宰のわたしにとっても大変シビアで緊張した最終日でした。
それでも59人ものお客様に応援して頂けたこと、共感して頂けたことこそが
成果であり結果だな、と感じています。
お客様から頂いたカードを読んで
本当に子ども達は嬉しくて幸せでたまらない顔をしていました。
誰かを喜ばせるにはまず自分を自分で喜ばせてあげること。
自分の「おいしい!」を信頼できるってことは自分を信頼できているってこと。
氣を合わせるとおむすびもそろっていくこと。
おむすびが揃うとチームの氣も合っていくこと。
おいしいおむすびはがんばりすぎても、がんばらなすぎてもつくれないこと。
それは自分をどう扱うかと同じってこと。
そんなことを知識ではなく細胞レベルでインプットしてくれているんじゃないだろうか、と感じています。
レシピや数字に頼るごはんづくりでなく誰かの為だけのごはんづくりでなく
お金のための仕事でない。
自分を大切にできるようになるためのプロセスや自分の体の声が聞けるようになるためのプロセスを味わうキッチンプログラムなので学びのスピードや成果がわかりにくいこともあるんですね。
親御さん、特にお母さんは本当にヤキモキしながらも「見守る」ということを学ばれた方が多かったです。
おむすびひとつ、むすべるようになるということのサポートがこんなに大変なのか!!という。
やってあげちゃう、手を出しちゃう、口を出しちゃう。。。。それ、わたしも親ですからとてもわかります。でも、子どもが本当にしてほしいサポート
子どもにとって本当に必要なサポートをいかに親のエゴやコントロールなくするかそこに向き合ってくださった半年だったようです。
つい「できないこと」をできるようにしてしまいたくなるうのが親心というもので。「できていない」と言ってしまうのは簡単で。だけど本来は
「できない」も含めて認めることなんですよね。ここはいいけど、これはだめ、と部分的に認めるのではなく「全部◎」「できていなくてもあなたは素晴らしい。」(できない自分がいいならいいよ、って突き放すのとは違います)
ここまでできているしここはできないね。
あとはどうなりたいか、そのために自分は何ができると思うか。
それを教えるのではなく気づいた本人に選ばせること。
その選択を尊重すること。
どれくらいやりたいようになるのかは親でなく、本人が決めます。決められます。
始まる時にせめて半年間、今まで以上に寄り添ってあげてください。とお伝えした言葉を理解してくださっていたことに心から感謝します。
余談です。
ちょっとだけ。記録のために書かせてください。
実は長男がこのプログラムに参加していました。
偉そうなこと書いていますが我が子がプログラムに参加しているというのは難しいものですねぇ。
褒めているつもりでもきっと本人にしてみたら「他の子ばっかり」と感じていたのでしょう。
撮影をしてくれていた原田さんから「味見の御菜をみんなの口に運んでいる佑紀さんをみて長男くんが時々羨ましそうに、嫉妬もしてそうな表情をする時があります」って教えてもらったことがあり。カメラ越しだからこそわかる表情なのでしょうね。
6人の子ども達の観察で必死でそんな表情に氣づけなかったんです。
修了証を渡す時
「お母さんが先生で大変だったでしょう。よくがんばったね」
と伝えた途端、泣けてしまいました。
彼なりに「先生の子どもだから」と感じて我慢したり、頑張っていた部分もあったのでしょう。
かすかに「うん」と頷いていました。
言ったって彼のおむすびは安定感抜群で美味しいのですよ。
お世辞抜きで本当においしいおむすびなんです。
それを手放しではなかなか褒めてあげることができなくて。
だからこれからもたくさんつくってもらおうと思います。
第2期は2020年5月より埼玉と神奈川での開催となります。
1期の様子を振り返りながら改善点は改善し、よかった点はさらに深めてお送りします。
ぜひお待ちしています!!
最後になりましたが、ご協力頂きました多くの皆様に心より御礼申し上げます。特に、毎回朝早くからお野菜をご用意くださったオギノエンファームさん。
そしてお米を贈呈してくださった自豊暮の瀬戸家の皆様と食器を贈呈してくださったご縁の杜 代表取締役社長 深澤里奈子さんの存在がなければ、こんなにスムーズに運営できることはありませんでした。
心から感謝致します。
本当にありがとうございました。
そして裏方で支えてくれた夫や友人達、密かに応援してくださっていた方々の存在がわたしにたくさんの力をくれました。
この子どもキッチンプログラムはできることならわたしは死ぬまで続けたいと思うので(笑)引き続きご支援どうぞよろしくお願いいたします!