生きようとする力は予想をはるかに超える!
「あー!生きてるなぁ!!!」って実感した出来事、最近ありましたか?
それってどんな時でしたか?
実は今日ね
「命を諦めないでよかったなぁ!」って思ったことがありました。
セオリー通りなら破棄される物
これ、何かわかりますか?
ブロッコリーなんです。
2019年春にできたブロッコリーですが、
結局花を咲かせることができないまま朽ちたものです。
一般的な畑の場合
こんな姿になるまで置いておくことすら稀です。
わたしは種を残すことを諦めきれず
ギリギリまで残しておきました(次の野菜のための畝立てまで)
7月の長雨のあと(1ヶ月降り続けましたね)
まさかの脇芽が出ていたんですよ。
これってまだ命が続いている、ってことでしょう?
破棄する(諦める)のしのびなくて。
そうしたらひかりの種お野菜BOXのコヤマさんが
「これを切りとって、また植えてみたら、もしかしたらもしかするよ」と教えてくれました。
それが昨年の10月のことです。
そして違う畝に移植しておきました。
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11月から3月が旬のブロッコリー。
移植したものの、葉ばかりで実をつける様子も大きくなる様子もなく
次の野菜のことがあるので片付けようとしていた矢先です。
えーーーーーーーーー!!!!
花、咲きそうじゃん!!!!!
コヤマ師匠に連絡すると
それが固定種の素晴らしいところなんですよ。
初めての土地で、一生懸命その地に慣れよう、固定しようとした初代の奴らです。
素晴らしい奴らだからね。
その種、大事にするといいよ。
まさに、わたしの畑で、ブロッコリーの生がスタートした瞬間です。
泣きそうになりました。
すごい、すごい、すごい!!!
この子たち、全然諦めてなかったんだ!
このブロッコリー達、全然諦めてなかった!!
この地で生きること、全然諦めてなかった。
「生きよう」ってしてたんだ!!!!
一見、わからない。
正直、期待もしていなかったし
お世話もすごいしていたわけじゃありません。
「どうやろな〜」くらいの氣持ちです。
「アブラナ科の種を残すのは難しい」とある農家さんが言っていたのもあって「どうせ素人のわたしじゃ尚更な〜」って諦めかけていたのも事実です。
だけど、この子達、ちっとも諦めてなかった。
喋らないし、訴えないから全然わかんなかったけど
「ここで生きること」を選び、決めて
一生懸命生き続けていたんだよね。
なに勝手に決めつけようとしてたんだ、わたし。
申し訳ない氣持ちと
改めて
信じて信じて信じて見守り続けること、ただそれだけのことだけど
その偉大さを教わりました。
言わないし、やらないし、訴えもしてこないけど
響いているんだ、伝わっているんだ
どうにかしようとするだけが「育てる」じゃないと
痛切に味わいました。
泣きそうなくらい、愛おしい命です。
「生きる」って決めている強さは
予想をはるかに超えて大きなものを伝えてきますね。
森と畑の子どもキッチンプログラム 2021年3期生募集要綱
命の尊さが教えてくれることは偉大です。机の上で学ぶのとは響き方が違うはず。