【開催報告】森と畑の子どもキッチンプログラム〜TANE〜2022.DAY1
いよいよ始まりました。わたしが一生続けたいと望んでいるこのプログラム!
仕事の本質を小学生の時に、体で味わい学ぶ「仕事の教育体験プログラム」でもあります。
仕事の教育って?>>こちら
さて、今回のゴールは?
このプログラムは、所沢にあるべーカリーカフェいちあんさんのご協力なしでは成り立たないとても貴重なプログラムです。
とても簡潔に言えば、子ども達が自分たちで育てた野菜で、惣菜パンを考案し、それをプロであるいちあんさんにプレゼンテーションをして、合格すれば店舗で販売してもらえる、というもの。
その中でも大きな特徴が2つあって、ひとつは野菜が固定種であること。ですから種から育てた野菜で、もちろん無農薬栽培です。さらに旬を考えて企画する必要があります。
もうひとつは子ども扱いを一切してもらえないということ。お仕事1日体験のようなものとは一線を画しているレベルです。プレゼンテーションも子ども達だけで行います。
▼2期生のプレゼンテーションの様子▼
第1回目のプレゼンテーションは5月15日。それまで調理室で開発できるのは3回です。
そこから修正して、6月に2回目のプレゼンテーションをしてから、販売目標日は7月16日を目指します。
初日の最初にやったこと。
午前中は農活倶楽部と同時開催。7月に販売されるであろうパンに使う野菜の作物育成&育苗計画をシェアします。
「何の野菜がいつ頃収穫できるか」を把握して、そこから自分たちが使えかもしれない野菜を想像しておきます。
畑からいちあんさんへ移動して、いよいよ講座のスタート。
まずは「これからこのプログラムで何をするのか」「自分がどうなっていたいか」をイメージします。今回参加者は小学1年生から高校生ととても幅広い年齢が在籍します。それぞれの「今」を大事にしながら寄り添っていこうと考えています。
1年生にとってこれから自分が体験しようとする世界をイメージすることはなかなか難しいことです。そこに合わせるのではなく、こういう世界へ行くんだよ、を見せることが大事だろうと思います。
そしていわゆる自信の持てない子にどうなっていたいかを書かせること、発表させることは難しいということが多いと思いますが、これはツール次第だな、というのを感じました。畑では自分の言葉をあまり発したがらない女の子が、「パンが好き」「パンを作ってみたい」その願望を源泉に、まぁ、出てくること!
そしてそれらに対してわたしが伝えることは
その世界(お客様が喜んでる、お母さんがびっくりしてる。美味しくて幸せ)は全部叶うよ。それをみんなと(仲間と共に)叶えるよ。
そして半年後、そう(自信を持っていたい、友達ができていたい)なってるからね。
ということ。
このプログラムは、その子がその子になっていくツールでしかないんです。だからパンがうまくできるとか、失敗が少ないとか、そんなことよりずっと大事なのは、その子がそのままで在れる安心できる環境かどうか。チャレンジできる環境かどうか。
そしてプログラムを終え自分の世界へ戻っていった時に、自分でいられる心が育っていること。力が育っていること。
根っこがググッと深く根付いてくれることを願って、運営して行きます。
あぁ、話がそれてしまいました。
そして2期生とプログラム編成を変えたのは、試食をすることです。
まずは2期生考案のジャカブパンを解説し
いちあんにはどんなパンがあって、どんな味で食べられているのかを前情報として提示しました。
これだけの量を試食するっていうのは、実はなかなかお腹が膨らむんですよ。そういう経験もするわけです。
試食できる、楽しそう!って思うでしょ?違うでしょ〜(笑)ってね。
商品を生み出すって、楽しいばっかりじゃないんですよね。同じものを何個も何個も食べたりするわけですから。
そして今日の宿題は、今日食べたパンや味をイメージしながら、同時に使う野菜のことを考えながら、どんなパンを作ってみたいか自由に描いてきてね、です。
2期生はこの絵から、掛け合わせであの伝説のニンジンペーストが生まれたのです。
これからの流れ
2月は育苗活動が盛んになります。育苗のメインは夏野菜。子ども達が使うであろう野菜達の育苗です。ですので農活倶楽部の活動がメインとなります。3月の中旬にいよいよ調理室でつくってみる、が始まります。全ては子どもたちの絵が原点。
まだまだ始まったばかりですでに濃い子どもたちの個性。
どんなふうに開花していくんだろう!楽しみ!!!
▼森と畑の子どもキッチンプログラム
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