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第2章 子どもが教えてくれたこと(第3節:違和感に次ぐ違和感)

第1章第1節〜第2章2節はこちら 


第3節 違和感に次ぐ違和感

わたしの人生を邪魔されている感から一転、何よりも優先、最愛の対象となった子ども達。

そのサポート役として夫という存在がいました。
パートナーとしてではなく、子育てサポーター。

彼の収入は「子育て最優先」でしたから、わたしがわたしのために使いたいお金は自分で稼がなければ、という感覚になっていました。

そこで人事職でキャリアを積んできたわたしは手っ取り早くキャリアを活かし、リクルート関連誌のライティングや添削の仕事をしたのですが、採用活動をトータルで動かしていたわたしにとって、一部を切り取ってミニマムにこなすだけの仕事は物足りなかったのが正直なところでした。

お金のため、と割り切れば良いのでしょうが、エネルギーの無駄遣い感を拭えませんでした。

「本氣の自分を押さえ込んでまで時間を割いて、子どもとの時間も差し置いて、それでもやりたいのか?これを?」という不一致感。


あれだけ天職だと思ってやっていた人事の仕事じゃないから?

この仕事だって人の人生に関わる大切な機会になるツールじゃないか。

子どもが大きくなれば人事の世界に戻ることだってできるかもしれない。



・・・・・ホントウニ ジンジノ シゴトヲ シタイノダロウカ?



人事の世界であんなに必死でやってきた、キャリアという過去の栄光を手放せないわたし。同時に今、人事という仕事に無理を感じているわたし。

揺れながらも今目の前の状況に対して感じている不一致感を優先させ、第2節にも少し書いた著書「なりたい自分になれるしあわせ色ごはん」のレッスン【カラーセラピー×食の色ごはんレッスン】を始めることにしたのです。


キャリアチェンジ、なんて言えばかっこいいですけど、全然そんなものじゃありませんでした。収入を得なければ!子どもがいるなんて理由にならない!頑張らなければ!という焦りと強がり。

だけどもう、わたしが仕事をしようと思ったらこれしか武器は残っていない。

社会という闘いの場でわたしが持てる武器はこれしかない。

焦りを感じていました。

それでも「これしか残っていないんだ!」という氣持ちがわたしを奮いたたせました。

・・・仕事って戦いなのでしょうか。
違いますよね。

だけどわたしはこの時、必死で社会に取り残されないように戦っていました。「何者かになって勝たなければ」と戦っていたんです。もし何者かになれない理由を子育てにしてはいけないと思っていました。



そこで始めた食×色のご提案をする「カラフルフードセラピー®️」(完全オリジナルだったので商標取得)です


ごはんづくりのお悩みのあるお母さん達がいらしてくださいました。自宅で開催していた教室だったのですが、ありがたいことに毎回満席。

「ごはんづくりを悩まなくなった」「栄養を難しく考えずにすむようになった」「子どもが食べてくれるようになった」といったご感想も頂いていました。

ですが・・・日に日に募る違和感。

せっかく始めたのに?お客様集まってきたよ??
という「思考」

だって違和感は違和感なんだよ!
と叫ぶ「肚の声」のせめぎ合い。


ここでも「不一致感」が表出してきたんです。




料理教室へお越しになる方はお料理が苦手だったり、我が子のことをすごく考えて栄養あるごはんを出来るだけ簡単に作りたい、というご要望をお持ちでした。
ですから出来るだけ細かく書いたレシピを希望されました。


お金を頂いていますからそういったリクエストは出来るだけお応えしないと、と詳細なレシピを作成しお渡ししていました。

ですが、、、「それで本当に本質的な解決になっているんだろうか?」と思うようになったわけです。


料理の苦手な人が
レシピを増やして
苦手が克服できる?

毎日のごはんづくりが本当に楽しめるものになる?

レシピを見ながら「大変だ」と思いながらつくるのなら、レシピがあるなしは問題じゃないんじゃないか?

そもそも毎日のごはんって、体調とリンクしているわけだから、、、、いつも同じ味である必要がないわけだよね?

味見を信頼できないことをレシピで解決できる・・・?

だとしたらわたしが今提供していることは、(お客様ご本人が)解決できそうな気にはなっても本質的問題解決にはなっていないじゃないか???



レシピを作ってお渡しする料理教室に疑問を覚え始めた時「わたしが今までいちばん心も体も本当に喜んだごはんは何だったろう」と幼少期からずーーーっと過去を振り返ってみたんです。

それで

「あぁ、そうだ。わたし、おむすびで泣いたことがあった」と思い出したのです。

第2章4節へ続く。



今のあなたのために。あなたの次世代のために。採種や栽培、堆肥づくりに必要な資材を買ったり、本当に心地よい環境にするために使わせて頂きます! 応援ありがとうございます♡感謝します☺︎