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宇宙の平和のために君ができること #3


親愛なる 君 へ


ちょっとだけ聞いてほしいんだけど、いいかなあ。


ぼくが君に背中をみせると、君は両手を合せて時々カンチョーするよね。

もちろんぼくへの Love Message だってことは知っているよ。

ただそのことで、伝えなくちゃいけないことがあるんだ。



正直に言うよ。



ぼくの大事な ブラックホール がそろそろ限界をむかえている。



もちろん、君だけのせいじゃない。

ただ、PAC-3 並みの命中率と破壊力はかなりのダメージで

とにかくいま、ブラックのはずのものがレッドなんだ 。 

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そして 、




痔つは ブラックホール の東側に新しい惑星が生まれたんだ!





君はまだ知らないと思うけど、この惑星はたくみにブラックホールの内外を

行き来して、チョクチョク悪さをするヤツなんだ。

そんなとき、一番頼りになるのがボラギノール星雲の使者たちなんだけど、

一日二回、5日間続けて合計十発の攻撃を試みても歯が立たない。

そしてこの間、学校の駐車場で君が放った早朝バズーカー、、、




アレは効いたよ。。。




そのあと、新惑星は脈をうちながら膨張してみるみる大きくなっちまった。



だからというか、これは推測でしかないけど、次の攻撃をうけると

たぶん 

というか

おそらく 

いや

きっと





この惑星は大爆発する!


だって大きくなりすぎだもん!

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昔のことだけど、ぼくもブラックもまだ若いころ、

キレージ彗星がぼくのホールへ直撃したことがあったんだ。

そのとき真下をみると、TOTO星の水面が真っ赤に染まっていたんだ。

かなり動揺もしたけど、照明の色と重なってナイアガラの花火みたいにきれ

いだったことを覚えている。


でもこの惑星がもし爆発したらナイアガラどころの話じゃないと思うんだ。

おそらく三尺、、いや四尺玉に匹敵するくらいの衝撃が体の中を突き抜け、

芯入り銀冠菊なみに何かが一気に広がりながら、

そして ゆぅーーっくりと 意識がチリチリと消えていく気がする。

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そしてその後ろには、ちょっとだけわるい顔をした君の顔も目に浮かぶ。



あっごめん、ちょっとだけ寒気がしちゃった...




そろそろ結論を言うね。

冬休みのあいだ、ぼくは君といつものように会うことはできない。

自分勝手なことを言っているのはもちろんわかっているけど、

君ならわかってくれるよね...


いまのぼくにはひとりの時間が必要なんだ。

ちょっとだけそっとしておいてくれないか、、、

ぼくなりに惑星との戦いにケリをつけてくるから。



次に君と会えるのは休み明けの頃だと思う。

もう君に背中をみせることはないと思うけど、君への愛はかわらないよ。



だから

お ・ ね ・ が ・ い 

次に会うときは、顔を向き合わせて正面を向き合ってハグしようね。


宇宙の平和のためにも

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