【天✕ボク】・8話(言葉)
8話 言葉
沢山の思念と言葉が飛び交う
ボクらの生きる世界
【言葉!?】
心に湧き上がった問いを
天にさりげなく聞いてみた。
『ボクらが意思疎通に使う
言葉って不思議だね』
すると天は⋯
『言葉ほど人に無くてはならぬ
想いを伝えし術(スベ)』
ボクは天の応えに
心に抱く想いを投げ掛けてみた!?
『言葉って諸刃の剣だね』
『人の心を酷く傷つけるのも
人の心を救うのも言葉だよね』
すると天は⋯
嬉しそうにボクの心に応えてくれた。
『キミの言う通り言葉とは
常に諸刃の剣だ』
『温かな言葉が人の心を救い
生きる希望を与え生かすように』
『言葉が引き金となり
憎悪や妬みが生まれ
争いから命が失われる』
『抱く想いを知る術(スベ)ゆえに
善悪の行いが生まれる』
【人の心に宿る光と闇だ】
『・・・・』
ボクは言葉を紡げなくなった
何気なしに言う言葉に
それほど重きを置いていなかったからだ❢
発する言葉に始めて【恐れ】を抱いた!!
すると天は察するかのように⋯
『恐れる事などない』
『恐れを抱く前に
慈愛の明かりを灯すのです』
【言葉は想いを届けし方舟(ハコブネ)】
【言葉に鋭い刃(ヤイバ)でなく
抱く愛を纏(マト)わせなさい】
【言葉からなる
慈愛の波紋を広げるのです】
ボクは天の言葉を聞くうちに
言葉が神聖なモノのように思えてきた!!
それでもボクは⋯
天に向かって現実的な疑問を
投げ掛けずにはいられなかった!?
『いい言葉ばかりなんて言えないよ』
『汚い言葉だって
生きていれば使ってしまう』
『ボクらは人間だから
感情のままに言葉にしてしまう』
すると天は
【人は感情と理性の生き物】
【『言ってはならず』ではない】
【己を諌めそして心掛けるのです
発する前におのが心の中で】
天の意外な応えにボクは
『心掛けるぐらいなら
ボクにも出来るかも!!』
すると天は⋯
【小さな意識が気付けば
大きな変化へと繋がる
ソレがこの世だ】
『その事を忘れてはイケないよ!?』
【・・・・!?】
天の言葉にボクは息を呑む
言葉とは使い方を誤れば
【災厄(サイヤク)】となり
そして
良心的に使えば
【僥倖(ギョウコウ)】となり
我が身へ還る!!!
色々な意味で学ばせて貰えた気がする。
すると⋯
天から最後の言葉が降りてきた!!
【語る聞くそして読む
複数の手法で心に届く
言葉ほど清く正しく使うべし】
軽率な意識を正す
光の助言
ソレはまさに神の御言葉