【詩】慈愛の言霊・⑲偽りの足枷(アシカセ)
題名 偽りの足枷
なぜ 成した行いを偽り
なぜ 己の心を偽り隠す
それがどれほど後(ノチ)の人生(ミチ)で
足枷となり尊きモノが離れゆくか
自覚しているはずなのに
偽りはいつかは露見する
永遠に隠し通す事はできず
たとえ隠し通せたとて
罪悪感を抱き生きねばならぬ
偽りを真実と伝え続けるは
どれほど息苦しい生き方か
忘れないでおくれ
己の人生(ミチ)は真実しか語らない
悲しき嘆きからの偽りや
己の欲からの哀れな嘘
偽りは偽りでしかない
そこに真実がなければ
ただの幻想でしかない
どんな歩みであろうとも
君が生きた道ではないか
偽りが君の生き様を否定するなど
悲しく哀れで心が痛む
如何なる道でも諦めず
生きてきた自分を誇れ
そして何より
おのが人生(ミチ)を軽んじず
己の生き様で生き抜けば
心は軽く本来の君を慕い
寄り添う者と偽りなき
尊き人生(ミチ)を歩めるだろう
どうか忘れないでおくれ
真実は決して偽りで隠せはしない