文藝春秋SDGsエッセイ大賞2024で、優秀賞を受賞しました。 #未来のためにできること
文藝春秋とnoteで開催された、「 #未来のためにできること 」をテーマにした文藝春秋SDGsエッセイ大賞2024で、「海でもくもくとガラスを拾う」が優秀賞を受賞しました。
受賞作品は、『文藝春秋』2025年1月号(12月10日発売)に掲載されています。
いつも読んでくださっている方や、受賞をきっかけに初めて読んでくださったみなさん、本当にありがとうございました。
▼コンテスト概要
▼結果発表記事
▼受賞作品
審査員の方々からは、このようなコメントをいただきました。
この記事では、コンテストに応募した理由や、シーグラスを拾うことになったきっかけについて書いています。よかったらお読みください。
シーグラスとの出合い
今住んでいる、海のある街に引っ越してきたのは3年半前。それまで、海のゴミについてはニュースなどで見る程度でした。実際に住んでみると、想像以上にゴミが落ちていることに気づき、驚きとともに悲しい気持ちに。
海はこんなにも綺麗で私たちを癒してくれるのに、私たち人間が海を汚してしまっている。私ができることはなんだろう。
そんなことを考えていましたが、すぐにできることが見つかるわけでもなく。コロナ渦で暮らしと向き合う時間が増え、地球にやさしいもの・コトに興味を持ったわたしは、暮らしのなかでできることをちいさく実践しながら日々を過ごしていました。
2022年、自分たちの結婚式を挙げることになり、「地球にやさしいエシカルウェディング」をテーマにすることに。式の準備のなかでオリジナルで考案・制作したのが、シーグラスを使った結婚証明書でした。
その結婚証明書が、海でシーグラスを拾うようになったきっかけです。
海の中で形づくられたシーグラスの美しさに気づき、シーグラスを使うことで、自分らしい自然にやさしい取り組みができるかもしれないと思いました。その後2023年6月から、シーグラスを使ったものづくりを始めます。
コンテストに応募した理由
シーグラスを使ったものづくりをしていると、作品を見て「素敵ですね」と言ってもらえることはあっても、なかなか“エコ・エシカルな取り組みである”という部分まで伝わらないことが多く、もどかしさを感じていました。
でも、エコな部分ばかり伝えたり、悲観的になって伝えたりするのも違うなと葛藤があり。
そんな時に「 #未来のためにできること 」というテーマでコンテストが開催されることを知り、「応募することで、何か違う視点で伝えられることがあるんじゃないか、応募してみたい、書きたい……!」という想いが大きくなり、今回の応募に繋がりました。
書くときにいくつか意識したこともあるのですが、それはまた別のnoteにまとめようと思います。
私が未来のためにできること
私のシーグラスやプラスチックを拾う活動は、珍しいものではありません。まわりにも海の漂流物を拾って集めている人や、ビーチクリーンをしている人はたくさんいます。
だけど本当に大切なことは、拾うことよりも、簡単にゴミになってしまうものを生み出さないこと、使わないことなのかもしれません。
海の近くに住んでいるからこそできることもあれば、海の近くに住んでいなくても、海や自然のためにできることがある。
記事を読んで、海ゴミの存在に興味を持ったり、自分の生活のなかでできることを考えたり、何かのきっかけを渡せたら、これほど嬉しいことはありません。
これからも自然とそこに住む人や生きものたちに想いを巡らせながら、もくもくとガラスを拾い続けていきたいと思います。
改めて、この度は素晴らしい賞に選んでいただき、ありがとうございました。
受賞結果発表の当日、海へ行くとたくさんの美しいシーグラスが落ちていて、まるで海から祝福を受けたようで嬉しくなりました。
Instagramでは、海やシーグラス、制作風景などを投稿しています。よかったら見に来てください。
▼note
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