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スタートアップからアトラエに転職し、チームで成果を出すための“チームワーク“に苦労した2年半

2019年12月に、中途で株式会社アトラエに入社し、現在Wevox(ウィボックス)チームでクライアントサポートを担っている寺島(文中は、あだ名の”てらしー”と記載します)と申します。 

「てらしーがアトラエで苦労したこと書いてくれたら面白いnoteになりそう!」と採用担当者から拝命したは良いものの、自分のことを発信するのが苦手な私。。。

あれこれ考えた結果、せっかくの機会だし、自分の苦労やもがき、学びについて書くことで、誰かの背中をポンッと押すきっかけになったらと思い、入社してからの約2年半を振り返ってみることにしました。

新卒では、スポーツ系のITスタートアップ企業(入社時8名、退職時16名程度の会社でした)を選んだ、全くの別世界からやってきた私が、アトラエで経験した苦労や学びについて、赤裸々に書いていきます!

アトラエに入って苦労したこと

膨大な情報量

先ず何よりも、情報量の多さです。
上述の通り、“ド”がつくようなスタートアップ企業から転職してきた私にとって、アトラエの情報量の多さは、雨量50mmくらいの雨のようで、正直全くついていけませんでした。

「バケツをひっくり返したような雨」といいますが、まさにそんな感じです。

前職でもSlack使ってたし、大丈夫だろう、と思っていましたが、前職と比べるとリアルに1日あたり20倍くらいSlack上での情報が多くなった気がします。(ちなみに今アトラエのSlackチャンネルは全部で500くらいあるみたいです。当時、前職のチャンネル数は、せいぜい40くらいだったような...)

自分の事業部に関する話はもちろん、他事業部の話、社内の色々な手続き、上場企業として守るべきこと、社員の名前・ニックネーム、コミュニケーションの特性、覚えるべき社内用語・業界用語などなど、自力でキャッチアップすべき情報に溺れまくっていました。

また2019年12月入社だったので、入社直後くらいから新型コロナウィルスの影響でリモートワークになったことも相まって、情報は取りに行きたいと思っているのだけど、どこに・誰に・何を取りに行ったら良いのかわからず仕舞いで、なかなかな状況だったと思います。
入社間もないメンバーの、”リモートワーク”は、難易度が高いよなと今でも思います。

自分自身の能力の話。視座の低さ。

次も割とよくある話ですが、自分の仕事の出来なさ、視座の低さにも落ち込まされる毎日でした。

前職時代は、環境的にも幅広く、色々なことを1人でやりきらないといけなかったので、一般的な会社に就職した同年代よりも「いろいろな仕事が出来ている!経験値も全然違うはず!」と天狗になっていたのだと思います。
 
例えば私の前職は、入社時8人程度の企業だったので、1人の業務範囲がとてつもなく広かったです。「企画」「新規営業」「既存営業」「マーケティング」「デザイン」「効果検証」「メディア運用」加えて、会社全体に関わる「採用」「広報」「備品準備・管理」などでした。

正直目まぐるしい日々に加えて、自分の力不足もあり、1つ1つの業務を深めることは出来ていなかったように思いますが、それでも手広く業務を経験し、自分一人でどうにかこうにかやり方を見つけて、何とか遂行する力は、身についたと思います。

(経験がないので、多分に想像を含みますが)大手企業では、一人が担当する業務は、完全分業で狭く深くといった感じではないでしょうか。

その一方で、アトラエはと言えば、スタートアップと大手企業の業務分担のハイブリッド、という表現が適切なのではないかと思います。

スタートアップから転職してきた私は、これまで自分ひとりで完結していた仕事を、チームメンバーといえど、いわゆる”他人”と一緒に遂行していくことになり、「タスクのパス出し」などといった恐らく世の中的には基本的なことについても初めての経験でしたし、自分ひとりでの成果を保ちつつ「チームとして遂行していく」こと「チームとしての成果を出していく」ことに変換する能力が皆無であったため、チームメイトにたくさん迷惑をかけていました。(会社のみなさん、いつもありがとうございます。)

加えて、周囲のメンバーからは“業務のやり方”云々というよりも、その業務を遂行する上でのマインドについても、たくさんフィードバックをもらっていたように思います。
 
特に自分が何かミスをしてしまった時は如実に悪いところが出ていました。
顧客視点での最善の行動が選択出来ていなかったり、個人単位での行動の振り返りは出来るけど、同じことをチームで繰り返さないための課題の整理が不足したり。

周りに追いつこうと、”自分が成長すること”に一生懸命になりすぎていて、見るべきものが見えていなかったのかもしれません。

周りのメンバーにたくさんフォローしてもらいながら、チームで成果を出すこと、チーム視点や顧客視点で業務にあたることなど、日々あらゆる点で軌道修正してもらいながら今日まで来ました。


ミスをした時もですが、落ち込みが最大になるのは、半期の振り返りのタイミングです。


「この半期、あなたはアトラエに対し、組織面でどのような貢献をしましたか?」
 

半年に一回の”評価”を行なうために、自己評価としていくつか質問が投げかけられるのですが、そのうちの一つです。事業に関わる質問だけでなく、上記のような組織にまつわるストレートな問いが、Google Formから飛んできます。

 絞り出しても、出てこない回答。
それでも絞り出さないと、終わらない自己評価。


自分に自信が持てないこともあり、毎回深夜まで悩み続けながら記入していました。

毎半期、「今期こそは事業面だけでなく、組織面でもアトラエに貢献するぞ」と思うのに、いざ期がはじまると目の前のことでいっぱいになり、アトラエという組織に何も貢献出来ていない自分がいて、そんな自分に対して、悔しさのような、怒りのようなもやもやとした灰色の感情で心を埋め尽くしながらGoogle Formの回答をしていました。
※客観的には、こういったことに気づく良いきっかけになると思うので、すごく良い問いだなと思っています(笑

ちょっと寄り道話

少し話を脱線しますが、それでも心を折らずにやってこられたのは、最終面接での社長からの一言があります。

社長「社会人経験4年あるかもしれないけど、君は第2新卒扱いにすると思う。例えば、君の前の会社は草野球チームで、ウチはプロ野球チーム。簡単にイメージ出来ると思うけど、当然入社しても、すぐにはバッターボックスに立てないと思う。それでも大丈夫?やっていける?」

「確かにそうかも知れないですね。正直、草野球から移籍して、すぐに結果出せます、という根拠のない即答は出来ませんが、それでも頑張りたいとは思っています。」(心の声:転職はするけど、前職だってやりがいのある良い会社だったぞ...!まぁ上場会社から見たら名の通っていないスタートアップは草野球に見えるのか...悔しっ)

このようなやり取りがあったため、仕事で落ち込んだ時は、「草野球チームから来たんだから、そりゃそう。端からうまくいくと思うのは、やめよ。次!」と思って切り替えていました。

※注:気持ちを切り替えるためにそう思わせてもらっていましたが、前職のことを草野球チームとは思っていません。今でも新卒で良い会社を選んだと思っています。もちろん社長も私にはっぱをかけるための「例え」として言っただけで、本心からそんな比較をしているわけではないと思います。

 面接の時は、めっちゃ厳しそうだし怖い(ひどい?)こと言う人だな、と思っていましたが、きっとこうなることを見越してかけてくれた言葉なのだろうな、と今は感謝しています(^^)

話を元に戻します

きっと社外の方々が思っているよりも、アトラエでは個人以上にチームで結果を出すことを求められます。ATPF(※)という活動で、顕著に「どれだけ組織を大切に思っているか」ということが表れていると思います。事業はもちろんのこと、組織視点も含めた意思決定や行動が常に求められます。

ATPF:”アトラエ的プレミアムフライデー”の略。毎月月末の金曜日に社員全員の時間を2時間ブロックし、組織について小グループでディスカッションする会です。

今でも出来ているとは到底思えませんが、少なくともこの視点を持って自分の言動を振り返られるようになるまでは苦しい日々だったように思います。

学んだこと

チーム・会社視点を持つ。
目の前の仕事を着実に積み上げる。
すでに書いている部分もありますが、大きくはこの2つかなと思います。

  • 自分のことは一旦棚に上げてでも、チームの成果にこだわる。

  • 個人単位でのミスは起きてしまうもの。そこから何を学び、チームに還元するか。

  • 責任感が強いのは良いことだけど、自分に矢印が向きすぎてしまうのは、時に視座を下げる。※もちろんチーム視点で振り返った上で、個人に問題があるならそれは早急に修正すべきという前提です。

  • 周りに優秀な人がたくさんいて、焦る時もきっとあるけど、その人たちと
    同じ土俵で戦うには、1歩ずつ着実に出来ることを積み上げていく。

  • 例え自分の出来ることの幅が狭く、限られていたとしても、その業務を全力でやりきるべし。 

今後の挑戦

今後、挑戦したいことは大きく2つあります。

  • チームとしての成果を出したい。

  • 人が増え続ける中で新しいメンバーをサポートしたい。

1. チームとしての成果を出すこと。

ここ数年で急激に人が増え、入社年で並んだ時、気づけば私も中間くらいに位置しています。Wevoxのサポートチームだけで見ても、これまで2人だったのが一気に5人になりました。
 
これまでは2人だけだったので、互いの得意な領域に集中し、背中を預け、割と個人プレーが多かったのですが、5人ともなれば話が変わってきます。

2人の時は、暗黙的に背中を預けていましたが、5人になったいま、誰が何のボールを持っているのか、誰がどこまでやるのかなど、きちんとコミュニケーションを取らないとすぐに混乱が起こり得る状況になっています。(これは組織としてとても良いストレッチ!)
 
加えて、今期は新しいチャレンジとして、我々ビジネスサイドとプロダクトサイド混同の14名でのチームにも所属することになりました。

一般的には、ビジネスサイド・プロダクトサイドの連携は、生態が違いすぎるが故に、相互のリスペクトを持って接しないとすぐに関係が破綻するのがあるあるだと思います。ですが、これまでの数々の失敗から得た学びを遺憾なく発揮する場が出来ているので、この14人のチームで成果をだすことが目の前の短期的な目標です。

ビジネス・プロダクト混同のKAIZENチーム

2.人が増え続ける中でも、新メンバーがストレスなく働けるようにサポートする

大変ありがたいことに、2021年下半期「アトラエ スタンダード アワード(※)」をいただきました。※アトラエの行動指針、Atrae Standardを最も体現した人がいただける賞です。

とても嬉しかった反面、今はとてつもない重荷を背負った気持ちでいます。(良い意味で)

「アトラエ スタンダード」ぶっちゃけ今でも何が正しいのか、正解はわかりません。
入社時は特に悩みました。

きっと今は、新しいメンバーから見ると「あの人の行動がアトスタらしい行動なのか!」となるはずなので、迂闊な行動・発言は出来ません。ですが、過度に恐れることなく自分が信じる行動をし続けて、新しく増える仲間が無駄なストレスなく、チームに馴染めるよう全力でサポートしたいです。

今は、期待値が低かった人材が、やっと通常レベルになった所だと思うので、表彰してもらってからの、ここからが本当の勝負だと思っています。

草野球チームから移籍して約2年半、やっとプロのチームでいう三軍くらいには入れた(三軍でもかなりの難易度だとは思いつつ・・)でしょうか。早く三軍並の貢献から一軍並の貢献ができるようになりたいです。 

急激に人も増え、業務の幅や責任範囲も広くなっているので、更にハードでエキサイティングな日々になっていることを感じていますが、アトラエのVisionである「世界中の人々を魅了する」ため、これからも自分のできる最善を積み重ねていきます。


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