幹細胞培養上清液を皮膚炎に試用してみた
hikari整体サロンのよしながです。
過日に某幹細胞培養センターさんに見学に伺い、幹細胞や幹細胞培養上清液のお話を伺ってきました。
そもそも、幹細胞培養上清液って何なの?
ということで。
幹細胞培養上清液とは、幹細胞を培養する際に抽出される細胞を取り除いた成分で、これらに有効な成分が含まれているということで、再生医療クリニックや美容クリニックなどで、点滴、塗布、点鼻などで治療・美容・AGAで使用されています。
これらの有効成分というのは、サイトカインというタンパク質で、細胞の生理作用を活性させ、神経組織の修復・再生、血管の修復・再生、血流改善そして抗炎症作用などが確認されていると言われています。
一例として
β-DNF 脳由来神経栄養因子:神経伝達物質の合成促進作用、神経細胞の維持作用・成長促進、細胞損傷時の修復作用、脳神経の機能回復を促し老化を防止する、アルツハイマー病や認知症の予防や治療に有効
NGF 神経性成長因子 神経伝達物質の合成・促進、神経細胞の維持、細胞損傷時の修復、脳神経の機能回復を促進し老化を防止、アルツハイマー病や認知症の予防
HGF 肝細胞増殖因子 肝臓組織の再生。肌細胞の細胞増殖促進、細胞運動促進、抗アポトーシス、形態形成誘導、血管新生など、肝臓以外の組織の再生に関わる
TGF-α トランスフォーミング成長因子 肌の弾力性の増加、肌の成長を促進し、創傷治癒を促進する、シワ防止や改善
などなど。
で、実際に本当に効くの???
安全性は?
が気になるところです。
実際に、自分でも使用してみました。(なんでも実験)
こちらは、脂肪由来の幹細胞培養上清液をローションに溶かして、湿疹が出ていたところに塗布しました。
(私はアレルギー体質で、外食などで添加物の摂取などが多くなると、一気に皮膚に症状が出てしまいます。帰省で外食が続いてしまい、(実験するには)良いタイミングで皮膚の湿疹が出ていたので、試してみました。普段は、治るまでに大体1ヶ月くらいかかってしまいます。治るのはゆっくりなのに、悪くなるのは一瞬ですよ。。トホホ。(←昭和。。。))
で、結果は?
治癒が早い気がする。(疑ってかかっていました)
いや、普段、1ヶ月くらいかかってしまうものが、4日目には皮疹が落ち着いているので今回の治癒は早かったので、私には効果がありました。
あとは、効果があるのなら、当サロンで使用したいと思っているのは、脳卒中の麻痺のリハビリに対する歯髄由来点鼻キットなので、麻痺がない私は、自分では麻痺の治療効果は試せないんですよね。。
まずは、一定期間、受けたい人に受けて頂こうと思います。
(ご興味がある方はお問い合わせください)
と、その前に、安全性です。
幹細胞培養上清液の副作用は?
まず、医療事故ですが、実際、京都の某クリニック(現在は閉鎖)で静脈投与後に、死亡事故が起こっています。この死亡原因に関しては、敗血症であったと情報があがっています。敗血症は、なんらかの感染症を起こしている細菌が増殖し、炎症を起こすことで、臓器に障害が発生し引き起こされる状態です。使用された幹細胞培養上清液の成分自体のものではなく、取り扱いにおける環境(不衛生や管理体制など)、使用されたドナーが病原体を持っていたことが原因と言われています。(ちなみに使用された製品は、韓国製のものだそうです)
怖いですよね。
治療や予防、美容のために使用して、副作用が大きいと意味がないですもね。
他には、稀に、アレルギー反応で発疹やかゆみなどが起こる可能性があります。
長期的にみた場合の副作用に関しては不明なため、メリット・デメリットを考慮する必要もあります。
また、死亡事故の例からも、作成される過程の環境や不純な物質が入っていないか、ドナーの感染がないか、など、安全性のために管理体制が整っているかは重要です。
(わたしが使用したものは、実際の医療機関で再生医療に使用されている厚生労働省認定クリーンルームで国内製造されたものとなります)
どんな治療でも、メリットデメリットを天秤にかけながら、また製造される環境なども含め、安全性と有効性を考えて選択したいです。
hikari整体サロン
吉永 光恵