イメージトレーニングによる麻痺側の運動効果
お疲れ様です。
よしながです。
先日、動画を作成してくださったMさん
リハビリ動画作成後にいらしてくださったリハビリでは、
な、なんと、(昭和)
動画の中で行っていた、麻痺側上肢のトレーニングが、
めちゃめちゃ上達してる!(言葉使い)
「わー!👏 上手にできるようになっていますね。練習されました?」
と伺うと、
「この練習は、してないよー」
と。
その代わり、動画を編集するために、
何回も何回も見て
作成してくださったそうで、(🙏🙏🙏)
(今回のトレーニング中に、動画のセリフの一言一句を言われるぐらい、作成のため何度も見てくださっていました🙏)
Mさんも、
「動画めちゃめちゃ見たからな〜」
と、上達したことを実感しておられました。
面白いですよね。
トレーニングの動画を見ることで、麻痺側上肢の動きが良くなる という。
ということで、
イメージトレーニングによる運動の効果
について、少しお話しようと思います。
イメージトレーニング(運動イメージ)ですが、2通りあります。
例えば、ボールを握る動作をイメージするとしましょう。
一つは、
第三者から見るように、あなた自身の全体像が見えるようにイメージする方法。
(視覚的イメージといいます)
二つめは、
実際に自分自身でボールを握っているようにイメージする方法。
(筋感覚イメージといいます)
効果が高いと言われている運動イメージの方法ですが、
先ほどの2つ目である、
「実際に自分が動いている時のイメージをする」(筋感覚イメージを使う)方が、
効果があると言われています。
この効果というのは、
実際に運動をしていなくても(!)
動かそうとイメージした動きに必要な筋肉の収縮が得られることや、
大脳皮質の一次感覚運動野、補足運動野、運動前野の運動に関する領域の活動が得られます。
(ちなみに、視覚イメージを使う際には第一次視覚野の一次視覚情報処理領域が関与すると言われています)
💪実際に動かさなくても、筋肉が動いている💪(筋収縮)んです。すごいですよね。
この度のMさんは、
2つのカメラで「正面から」と「向かって左側から」の映像を見ておられたのですが、
正面からの映像は、第三者が見る視覚的イメージ
左側からの映像も、第三者から手元を見ることになるのですが、
手元をアップに写しているため、
実際にご自身が行った際に見える像とは角度が違うもののそれに近い像であるとも言えると思います。
また、Mさんからは
「自分は筋感覚イメージが強いですね 実際にリハビリした時のアドバイスの声が動画から聞こえてくる中で 手の感覚も思い出しながら編集したので複数回リハビリした状態」
と教えてくださいました。
イメージするだけでも筋肉が動いていると言いましたが、
ただイメージを行うよりも、
運動と一緒に行ったり、
イメージする運動と同じポジションを取る方が、
より筋肉の収縮が得られると言われています。
例えば、
麻痺側の手でボールを握るイメージをする際に、
自分で動いているイメージを頭の中で作るだけよりも、
握っていることをイメージしながら、実際にボールを握る方がリハビリの効果が得られます。(筋肉の収縮がより大きい)
また、ボールを握る力が弱かったり、握れなかったとしても、
手を出来るだけ運動する際に近いポジションである
ボールを手に持たせたor 挟ませた状態でボールを握るイメージをする方が
より効果が得られると言われています。
この際に、麻痺側の手が動くイメージができない、難しい場合には、
麻痺がない方の手と、麻痺側の両方で、同時にボールを握るようにすると
運動のイメージがしやすくなると思います。
実際に、
第三者から見てイメージするよりも、
あたかもご自身で動かすようにイメージするのは、
意外とかなり難しいんです。
またイメージが鮮明で具体的であるほど、効果があると言われています。
「慣れ」 と言いますか、
運動のイメージを繰り返していくことで、イメージトレーニングが上達していきます。
手のトレーニング以外にも、
🚶歩行している動画🚶を 繰り返し見ることで、
歩行速度の増加や一歩の大きさが増大することや、
麻痺側の動き(股関節や膝関節の動きの増大)が見られたという報告もあります。
今日は、イメージトレーニングによる運動の効果についてのお話でした。
最後までお読みくださりありがとうございます。
また来週、火曜日に。
hikari整体サロン
吉永光恵