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脳卒中後遺症に対する幹細胞培養上清液を用いたリハビリ効果

hikari整体サロン の よしなが です。
以前、再生医療クリニックで使用されている幹細胞培養上清液について、
記載しました。
今回は、脳卒中後遺症に対する幹細胞培養上清液を用いたリハビリテーションの効果について書きます。

脳卒中後のリハビリのために、当サロンにお越しくださっている方のお一人で、
幹細胞培養上清液の点鼻キットの使用をご希望され、
4週間の集中トレーニングが終わりました。
一本(1週間で朝晩2回に点鼻)を4本を使用。

脳出血発症後約3年経過なされている方です。
ご本人より、こちらのnoteへ結果の記載の許可をご快諾いただきました。
ありがとうございます。

前提として、脳卒中後遺症に対する幹細胞や幹細胞培養上清液の治療は確立されておらず、研究段階にあります
特に、発症後の早い段階においては麻痺の回復の手助けとなる報告がなされておりますが、生活期においての回復の報告は多くありません

また、私自身が、動画などで著しくご回復なされたご様子を拝見したことはありますが、発症後早期における患者様であったことから、どれくらい幹細胞が麻痺の回復に貢献されたかは不明であります。

また、幹細胞の培養・点滴では1回150万程度を3回の450万円を1クールとするなど、かなり高額であり、
幹細胞培養上清液の点滴は1回10〜30万とこちらも高額となります。
全く同じ点鼻キットが他クリニックで、1本8万から12万円程度(1クール4本を3回など使用回数は様々)です。
(こちらでは、試用価格で提供しています)

この度、使用した幹細胞培養上清液は、実際の再生医療で使用されている幹細胞を製造する厚生労働省が認定した研究所で作られています
再生医療クリニックで使用されているものと全く同一のものでありますが、再生医療クリニックで使用されているものは、研究試薬という扱いとなり、それ以外の場所での販売や取り扱いは雑貨という扱いとなります。
(そのため安価で低品質なものや、実際に中身に成分が含まれていないものが出回っているようですので、製造の環境下などの管理が十分であるかなど、ご購入される場合にくれぐれもご注意ください


前置きが長くなりましたが、
この度の集中トレーニングを受けられた方は、
脳出血後 経過約3年右片麻痺 50代女性
屋外歩行杖歩行で短下肢装具使用にて自立(シューホーン,プラスチック製の足部の継ぎ手がないもの)
屋内歩行1ヶ月前より杖なし歩行上記の短下肢装具を装着

4週間集中トレーニングでは、
歩行能力の改善(安定した歩行の獲得)を目的として、
当サロンで90分のリハビリテーション 
 (開始時2週間は週2回
後半2週間は週1回)
リハビリ開始時の幹細胞培養上清液の点鼻
・こちらでお渡ししたセルフトレーニングメニューを毎日30分程度
後半、患者様の事情により点鼻とトレーニングが行えない日が連続して3日間あり

前後の評価項目として、下記、4つを行いました。
・functional reach test (前方へのバランス 転倒リスクを見る)
治療前後  いずれも29cm と変化なし
(脳卒中後に転倒リスクが高いと判断されるのは 15cm未満)

・片脚立位時間 
麻痺側治療前後いずれも 1秒以下(0.5秒程度)と変化なし
非麻痺側 治療前 3秒  治療後 6秒  3秒増加

・Time &Up Go test 複合的な移動能力をみるテスト
  座った状態から3m先を方向転換して戻り、再び座るまでの時間を計測
治療前 22秒 (移動能力にばらつきがあり、転倒リスクありと判断される)
治療後 17秒 (良好な移動能力、比較的転倒リスクが低いと判断される)

・5mの歩行時間
治療前 (シューホーン装具)15秒 (オルトップ装具)24秒
治療後 (シューホーン装具)8秒 (オルトップ装具)14.5秒

という結果となりました。


ご本人の自覚
としては、
移動能力の変化に関しては「よく分からない」ということでした。
ご本人の持病(ある内臓のご病気)に関して「腫れが引いて良くなった気がする」(食べられなかったのが)「食事が取れるようになった」とのことでした。
(私から見ても、顔色が良くなったのと、腹部の腫れが引いていました
もう少しして、またしてみるかも。とも仰っておられました。


上記、結果のtime&up go test (3m先で方向転換して戻る)と5m歩行時間ですが、4週間の変化としては、著しく良い結果だと思います。
(これはめちゃめちゃ良い結果です。頑張ってくださいました。)
片脚立位テストは、評価時には変化はあまり見られませんが、当サロンでのリハビリ中では、30秒程度行えることもあり、大きく変化が見られていました。

ただ、これが、幹細胞培養上清液の効果と言われると断言はできませんが、一定の効果はありそうです。
もともと、リハビリと併用して効果が現れるものですので、リハビリの効果と幹細胞培養上清液の効果のそれぞれの貢献の程度は言えないですし、効果に個人差があると言われています。

実際の麻痺に関しては、裸足で歩く際に、後脛骨筋の過緊張による内反の程度が軽減しましたが残存しており、この内反の改善もこちらでのリハビリとセルフトレーニングを毎日してくださっている効果も合わさっています。

最後に、結果のシェアをご快諾いただき、
4週間の集中トレーニングを
一生懸命取り組んでくださって、ありがとうございます

私の方が、いつも勇気をいただいています。


追記:リハビリ前後の動画です


hikari整体サロン
吉永光恵





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