宇宙童話　双子星からきた少年　Ⅰ

★◯僕のこと◯★

　こんにちは。

　僕は君たちの星、地球の双子星からきたんだ。

　夢の世界で君たちの星と行き来してるんだよ。

　びっくりさせてしまったかな？

　不思議そうな顔をしているね。

　

　地球では生まれてくる時に記憶を忘れてくるたましいが多いんだよね。

　だから、僕たちの星のことも覚えていないかもしれない。

　

　気にすることはないよ。

　僕たちは君たちのことをちゃんと覚えているよ。

　君たちの星、地球をずっと見守ってきたんだ。

　なぜかって？

　僕たちの星と君たちの星は双子星だから。

　お互いに影響しあっているんだよ。

　

　僕はなぜ君たちの星にきたかって言うとね、君たちに思い出してほしくてきたんだ。

　

　あの音が聴こえたかな？

　合図の音色。

　君たちはもう思い出すときにきているって。

　だから、僕もこうして双子星の地球にやってきた。僕たちのことを思い出してもらうために。

　僕たちを思い出すことは、君たちを思い出すことにもなるからね。