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冬のうみのこ、どう過ごしてる?
いつの間にか春、夏、秋、3つの季節が過ぎ去り、逗子にも寒い冬が訪れています。
外もそうですが、うみのこの園舎「うみのじどうかん」は古民家なのでとにかく寒い!特に足元から冷えてきて、私は厚手の靴下にもこもこのスリッパがなくてはやっていけないのですが、室内に入るとなぜか靴下を脱ぐ子どもたち。・・・ほんと逞しいです。
さて、いつも海や山、園外のフィールドへ飛び出して過ごすことの多いうみのこですが、この時期はどう過ごしているのか。
以前、梅雨と夏の季節の生活をnoteに書き残してきたので、
冬の彼らの姿も残しておきたいなあと思います。
冬だって、海へ行く。
この一年、ほんとうに海によく行きました。そして冬になっても、毎日のように海へ遊びにいっています。
遮るもののない海岸は、この時期だって晴れた日はぽかぽか。どこまでも続く砂浜は、子どもたちにとって超巨大砂場です。
砂以外何もないからこそ、何にでもなるフィールド。
砂に絵を描く子もいれば、その横で、山づくり、川づくり、温泉づくりがはじまる。その横ではお店やさんごっこやままごとが展開されていて、「はあ、おなかへったなあ!」と山づくりをしていた人が、そのレストランにごはんを食べに行く。
別々に遊んでいたはずなのに、近すぎず遠すぎずの程よい距離感の中で自然と遊びが交差していきます。子どもたちの遊びを観察していると、本当に面白い。
そして、この時期ならではの海での過ごし方と言えば「焚き火」。
焚き火って、本当に暖かいしおいしいです。(うみのこでは、焚き火と食べるはセットで、必ずと言っていいほど何かしらを焼いて食べてます笑)
マッチに火がつかない、ついても薪の組み方がよくなくてすぐ消えちゃう。「今日も焚き火できなかったなあ」という日も経験し、今ではあっという間に火をつけられるようになりました。
水族館をつくろう!
この一年、たっぷりと海で遊ぶことで海の生き物も身近な存在になってきました。
そんな中、年長児のケイタは生き物の生体にも興味を持ち図鑑を見ては絵を書いたり、釣ったり、獲ったり、給食に出たりした魚の頭(食べなかった部分)を持ち帰っては、お家の冷蔵庫にいれ大事そうにするようになっていきました。
そして彼の中に生まれた「海の世界をつくりたい!」という思いから、何人かの子どもたちとの「水族館づくり」が始まりました。
図書館で借りた本を見ながら、魚の絵を描いたり、立体作品をつくったり、「水族館には何が必要?」ということを考えて、チケットや体温計をつくったりしています。
ケイタひとりではなく、他の子も一緒につくっているからこそ、遊びは思いもよらぬ方向へ進んでいくこともあり、水族館をつくっていたはずなのに劇場がオープンする、なんて日もありました。
一人の"やりたい"が他の子の"やりたい"につながり、交じり合う。
水族館がオープンしたら、お客さんとして参加した子どもたちからもまた新しい“やりたい”がうまれ、広がっていくんだろうなと思っています。
山は、じっくりたっぷりと。
冬の山は、じっくりたっぷり遊ぶのにぴったりです。
落ち葉でふかふか気持ちがいいし、蚊にさされることもないので、道無き道を進み、崖を登っては滑り、登っては滑りを繰り返したり、
寒い時期だからこそ出会える「冬芽」を見つけながら、散歩をしたりしています。
少し視点を変えて歩くだけで、いつもの散歩道でも発見がたくさん。
手仕事も、じっくりと。山に落ちている枝と毛糸や羊毛をつかって、オーナメントをつくったりもしています。
正月が明けてからは、年長児の間でこままわしが流行り始めました。朝から帰る時間まで、園でも、海でも、山でも、ずーっと回しています。
子どもと子ども、子どもと大人。子どもと環境。
この一年で、それぞれの子どもたちの中でそれぞれに深まった関係性が、今の子どもたちの姿や遊びに滲み出ているように感じます。
【おまけ】
どこでも横になって、日向ぼっこするうみのこたち。
気持ちよさそうだあ〜
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