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考えるタネ:インターナショナルな職場にて

本当に多くの国の同僚がいる職場にて、本日、目にして、時事問題と直結しすぎていて、どう反応していいのか分からなかったシーンを2つご紹介。

ラマダーンについて語っていたら・・・

パキスタン出身の同僚が、本日からラマダーンが始まったと話をし出した。ランチだったり、オランダ人が大好きな自分が飲み物を取りに行くときに周囲の人の欲しいものを聞いて持ってくることだったりを、しばらく断ることになるので、きっと話をしておいた方が良いと思ったのだろう。
ラマダーンは、よく知られている通り、日が出ている間、飲み物も含めて一切の食事をせずに1ヶ月過ごすというもの。日の出前、日没後は食事をしてもいいのだが、ちょうど日が長くなってきてオフィスにいる間は明るくなったので、彼はオフィスで何も口にすることはできない。
彼は、神聖な期間であるラマダーンが始まる前に、娘と一緒に家の飾り付けをして、たらふく食べて良い週末を過ごした話をしていた。厳格に何の楽しみもなく辛い日々・・みたいなイメージだった我らは、飾り付けなんてするのね!知らなかった!!とか言いながら、ちょっとした盛り上がりを見せていた。

イスラエル出身の社員が出社してきて、隣に!

そんなところに、最近入社したイスラエル出身の社員が出社してきて、その彼の隣に座った。その瞬間に、皆その話を即座にやめ、仕事に戻った。。
日々パレスチナーイスラエル問題をニュースで見聞きしていて、何となくイスラエルやりすぎでしょ・・という声が多いように思われる、今日この頃。イスラエルの人が来ると聞いた同僚たちと、今このタイミングで何とも言えない国の人雇うもんだね、って話をしていたのはつい先日。滅多にしない宗教の話をしているタイミングで隣に座るとは。。
あまりにも空気が凍りついたのを察したのか、マネージャーが週末の笑い話とかし出して、場を和ませてくれ、少し平和が訪れました。

トートバッグに書いてあるメッセージ

そして職場には、ロシア人もウクライナ人もいる。(全員女性)
なので、もちろんその時事ネタは避ける。もうかれこれ長くなってきているので、慣れっこの状態。の中、最近また新しくどちら出身か分からない女性が入社してきた。アクセントから明らかにロシア系なのは分かるけど、あえてどちらなのかも聞かない感じで過ごしていた。
そして、今日オフィスに入るときに一緒になった。
手にしてる白いトートバッグに、赤い文字で刺繍が入っていて、目に入った。

This is for a picnic in Crimea

クリミアは歴史的にもズーーーーっと揉め続けてるエリア。すごいメッセージだけど、これ両方いるって分かってる中でよく持ってきたねと、すぐに私は思ってしまった。が、当事者にしたら、このくらいのメッセージじゃ足りないぐらい言いたいことがあるのかも知れない、とも思った。
当事者になってみないと分からない感覚だろうと思うと、何を思ってこのバッグを持って歩いているのか、通勤しているのか、聞きたいところだけど聞けない。

人を国籍で判断してはならない

色んな国の同僚と働く中、日々、よく思うこと。全員が国のしていることに賛成している訳ではないし、出身国が何をしていようが、人としてみたい。
私だって、仮に何か日本が変なことしていても、それで判断されたら嫌だ。
とも思う一方、国によって色んな傾向はあるので、その傾向や歴史背景、時事問題など、知識として持っておく必要はあると思った。

という何のオチもないけど、なんか考えるタネだな〜と思った今日のふたつの出来事でした。



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