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石川直樹さんの写真ワークショップに参加して

12/23、以前から楽しみにしていた石川直樹さんの写真ワークショップに行ってきました。

この日は最初一時間の講義のあと、皆で外へ写真を撮りに行き、最後に皆で撮影した写真を見ながら石川さんに講評してもらうという流れ。

講義を聞いていて改めて思ったのは、自分が撮って誰かに見せている写真は、自分の生き方や考え方や癖や人間性、思っていることそのものが浮き彫りになっているんだなということです。当たり前ですが。

講義のあと、茅野駅周辺の街に出て撮った写真です。これからもっとたくさん写真を撮りたいし学びたいと思いました。

夏に買ったTTArtisanという中国メーカーのちょっと変わった単焦点レンズが未だうまく使いこなせず。。。

ダンスワークショップの様子を撮った写真は、いいなと思うものは全部ピントが合っておらず。よくある。でも玉ボケはたまにいいなと思う。

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【講義で特に心に残ったポイントごく一部】
(商業写真についてではなく、写真家としての心得ということでした。私の解釈で多少言葉が変わっています。)
・好きなものを撮る!
・自分(石川さん)が40年くらいで培った美意識なんてチンケなもの。(かっこいい…!!!)そんなものより世界の方が面白い。世界の偶然を取り入れよう。
・何を撮るのかより何故撮るのか→自分のモチベーションに正直だと写真は強くなる。
・写真は選択の連続。選択する目を養うには、良い写真を見る。写真史を学ぶ。
・良い写真を知るには、日本なら土門拳賞や木村伊兵衛写真賞、海外ならハッセルブラッド国際写真賞など、こういった写真賞の受賞作品を見る。
・受賞作品を見て、自分が良いと思わない作品がどういう基準で選ばれているのかを学ぶ→それが目を養うということ(なるほど!!!)
・SNSのいいねを気にしない→例えば、森山大道の『Stray Dog』は今SNSに上げられても6いいねくらいしかつかないと思う。犬、可愛くないし。でも世界で評価されこれからも歴史に残る。
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感想
▪️写真について
・いい写真とは何か、自分の今ある感性で見ればいいと思っていた。
・だがやはり歴史に残る写真の多くにはおそらく、論理的,技術的,社会的といった意味や意義などがあるのだと思う。自分にはまだ見えないものがある。それを知らなくても写真はそれなりに楽しめるのかも知れないが、もっとわかりたい!と思った。
・今まで、この写真って何故評価が高いのだろうと思うことは結構あったけれど、自分に見る目がなかっただけなのだとわかった。
・自分は、本当の本当に何が好きで何を伝えたいのか考えよう。そういう気持ちで写真を撮りたい。
・今まで撮った写真を見返せば、自分そのものだなあと思う。何を気にして何に媚び何を考えているのか、自分のそういう生き方が見える。

▪️石川さんについて
『いま生きているという冒険』という著書の中で、

『いま生きているという冒険をおこなっている多くの人々を前にしながら、登山や川下りや航海をしただけで、「すごい冒険だ」などとは到底思えないのです』と綴っている。

『いま生きているという冒険とは、人を好きになることや新しい友だちを作ること、はじめて一人暮らしをしたり、会社を立ち上げたり、いつもと違う道を通って家に帰ることだって旅の一部だと思うのです。(中略)多かれ少なかれ、世界中のすべての人は旅をしてきたといえるし、生きることはすなわちそういった冒険の連続ではないでしょうか』と。

これを読んだ時は、10~20代で誰もしたことがないようなとんでもない旅をして何度も死に近い局面に接してもこの謙虚さ…と思ったけれど、石川さんのこの気持ちはきっと今でもずっと同じなのだなあと思った。

今回のワークショップでは、同じ時間帯に行われていた森下真樹さんの、ダンスのワークショップの風景の撮影もさせてもらった。

こちらのワークショップもまた素晴らしくて、誰でも参加できるダンスに自由な美しさがあって、とても感動して涙が出てきた。ええええ森下さんってすごいなあ、すごいなあと思った。ちょっとダンスもやってみたかったし、撮影がとても楽しかった。
(写真の女性は参加者の方です。)

今回のワークショップは、2021年から行われている「みちのちのダンススケープ」の一環。

これは、ダンサーの森下真樹さんと写真家の石川直樹さんが、茅野・諏訪地域で地元の人と出会い未知の魅力を発見するアーティストインレジデンスプログラム。今回のワークショプも、なんと無料でした。主催しているのは、長野県茅野市にある茅野市民館さんとNAGANO ORGANIC AIRさん。もっとこの活動が広く知られてほしいなあと思う。

素晴らしい体験を、ありがとうございました!!!!!

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ナカヤママリコ
いろいろな方にインタビューをして、それをフリーマガジンにまとめて自費で発行しています。サポートをいただけたら、次回の取材とマガジン作成の費用に使わせていただきます。