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ネットを入口としたコミュニケーションの今後

鶴見さんへのインタビューを通して感じたことの続きです。(インタビューはこちらです↓)

事前に鶴見さんと少しやりとりをしたのですが、その中で、今のネットの利点と難点っていろいろな要素によって変わってくるなと思ったことを、表にしてみました。

自分のイメージでざっと作ったので、抜けているところや実際と違うところがあるかもしれませんが、私は最近のネットをだいたいこんなふうに見ています。

私が最近感じていることは、「やっぱりクローズドな場所が一番話しやすい」と感じる人が増えてきたんじゃないかということです。

mixiが主流だった頃は、親しい人だけに見える日記やコミュニティで盛り上がっていたと思うのですが、それがFacebook(これはまだ内輪な感覚がありますね)、そしてTwitterにだんだん移行してくると、感覚があまり変わらないまま、気づいたら今まででは考えられない人数の人に情報を発信している状態になっているんですよね。

当たり障りないことを言っている分には何の問題もないのですが、世論を二分するような意見や、より多くの人の反感を買いそうな言動をアップしたときに(内容に関しては置いておくとして)、見ている人の多さや、その弊害(何千件も非難のメッセージやコメントが届くなど)を改めて実感する、という構図はこの何年かの間に多くの人が何百回も目にしているし、今日もそんなことが起こっているわけです。

こういう場所と、本当に自分が伝えたいことを伝わりそうな人だけに届ける場所の住み分けをしていこうと考えている人が増えてきているのかなと今思いますね。公に告知したいことはTwitterにも書くけれど、オンラインサロンなどでお金を払って入会した人と密なやりとりをするっていうこと、そこを大きくしていくことが自分のビジネス上一番最適っていう考え方はこれからも増えていくのかなと思います。(書く事を生業にしていたり、自分のビジネスのノウハウを誰かに伝えたいという人が多いと思いますが。)

似ているようでいて、ファンクラブとかメルマガと違うのは、ファン(適切でないかもしれませんが分かりやすく書くと)側と書き手が相互にやりとりできたりするところですよね。

ここnoteにおける、有料noteとかは以前からあったメルマガに近いですね。全体公開にしている記事よりも、やはり本音を聞くことができるし、無料で公開されているものよりずっと有益な情報を読むことができると思います。上の表でいうと、①相手に自分の素性が分かる→B.間接的コミュニケーションのところですかね。(50人くらいっていうのは少なかったですね。何百、何千以上の登録者がいる人もけっこういますね。)

鶴見さんが主催している『不適応者の居場所』は、②相手に自分の素性がわからない→C.直接的コミュニケーション、だと思うのですが、これが今考えてみても今までそういう場所ってなかったなあと思います。

いわゆる「オフ会」も、元々ネット上で知り合っていざ会うっていうのは、本名を知らない人がいたとしても、素性を知らないっていうのとはちょっと違うし、もちろん『不適応者の居場所』も、話しているうちに相手がどんな人なのかっていうのはわかるんですけど。なんというか、目的のなさ加減がいいんですよね。

○○について語ろうとか、旅行好きでどこかに行こうとかそういうことでもなく、なんとなく自分と似た雰囲気の人が来てそうな誰も知らない場所に行くと意外に話が弾むという。もちろんそこからリアルに仲良くなったりもしますが、この入口が、今まで求めていた人にあまりなかったところなんじゃないかと思います。

どちらにしても今、一度オープンに振り切ったところで、やっぱり一番言いたいことが伝わるクローズドな空間をどう作っていくかということを考えている人が増えてきたんじゃないかと思いました。

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