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適度な距離を模索中

よく同じことを書いていますが、私もそうとうSNS依存性なんだなあと改めて思う日々です。パソコンで慣れない作業をしていると、何度もつまづくのですが、インターネットにつながっていなかったら、もくもくと進めるしかないんですよね。でもインターネットにつながっていると、脱線する要素が無限にあるので、頑張って自分で制御しないといけないんですよね。ここまでできたらおやつ食べてよし!みたいなかんじで。

なんで制御しなきゃなと思うくらい、ネットに時間を割いてしまうかというと、まず物理的に時間があるということですね。子供がいるなど、家族で暮らして自分の役割が滞ると他の誰かのリズムに支障をきたすみたいな生活だと、ネットに費やしている時間はあまりないと思うんですよね。でも、自分のために使える時間が多いと、何かに没頭してしまっても、自分以外だれも困らないから制御が難しいんですよね。

その上でやはり、人は知りたいことって無限にあるからだと思うんですよね。その知りたいことって、知的好奇心みたいな前向きな要素だけじゃなく、他人のネガティブな気持ちでもあったりします。

世の中ってやっぱり、人の心が全部公開されてないからうまくまわっているところがあるんですよね。でも、携帯が登場してEメールが一般的になってから、恋人の携帯を見るか見ないか論争をよく見かけるようになりました。(ちなみに私は絶対見ない派で、たとえば120%浮気をしていると分かっても携帯は見ません。でもこの論争は、見る派と激しくぶつかったので、もう論争すまいと思っています。10年くらい前の話ですが。)

でも今は、そういうプライベートなやりとりに近いことや、昔だったら誰にも明かすことのなかった心理がそこらじゅうに溢れているので、やっぱりそれって気になってしまうし、でも本来人は人のそういう気持ちを全部受け止められるようにはできていないので、心にかなりの負荷がかかってしまうんですよね。

それは、たとえば花粉症のように、わかりやすく「鼻水が出る」とか「目がかゆい」といった症状が多くの人に出たら具体的な対策をとらなくてはとなり、医療機関や医療品も最適な形で患者を迎えられるけれど、昔なら知り得なかった人のあらゆる気持ちを知ることで受ける心のダメージって、確実に存在してもその弊害がわかりにくいんですよね。

なんとなく気分が落ち込むとか、スマホをなるべく見ないようにしようと思っている人は多くても、それで多くの人が会社に行けなくなったりとか、医療機関を受診したりとかは(まだ)しないので、「ネットに依存している人多いよね~!」という会話をするくらいのレベルですが、目に見えない部分の心はもっと蝕まれているんじゃないかなと思うんですよね。

でも、このままだとマズイなっていうことはほとんどの人が気づいているので、そんなに悲観的にならなくてもいいのかなあとも思いますが。

自分も頑張って、適度な距離を保ちたいです。

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ナカヤママリコ
いろいろな方にインタビューをして、それをフリーマガジンにまとめて自費で発行しています。サポートをいただけたら、次回の取材とマガジン作成の費用に使わせていただきます。