恋文

4月がやってきた。

3月は長かった。
働いてばっかりだったからだろうか。
特別遊んだのも鋼の錬金術師展へ行った事くらいだ。
大雨大風の中のひらかたパークは閑散としてたし
コラボカフェなんて入園料を支払わないと行けなかった。
正直「きたねぇやりかたやな」と思ったが
大雨大風の中誰も居ないのに営業してる様を見ると
致し方ない事か、と思い直した。

自分の中での3月MVPは
こんな自分に古風なナンパをして来てくれたどこの誰なのかよく分からなかった男性だ。

仕事中店に立っていた時の事。
「すみません」
いつも通り商品の問い合わせかなと声の方へ向かう。
「ダメ元でお聞きするのですが、以前仕事が休みの日に
こちらのお店の前を通った所、めっちゃ可愛いと思っていて、
そこの無印の上のロフトでメッセージカードを買ってちょっとメッセージと連絡先書いたんですが、、、返事は期待していないです、が、返事頂けますか？」
私の事ですよね？と、そうです、と。

まずマスクしてるのに判断が早い。
マスクしてる女は大体可愛いし
マスクしてる男は大体かっこいいのだ。
それは見る人が目だけでマスクの下を良いように想像して作り上げているから。
けどまぁ緊張してる感じもしたし勇気出してくれたんだろうな。

まぁ結果的には「お気持ちは有難いのですが、相手がおりますのですみません。」と、丁重にお断り。

こんな私が一丁前な答えしてるやん。
どの顔がそんなん言うてんねん。

と心の中で自分にツッコミを入れ、お帰り頂きました。

恋文男さん、良い人に会えると良いですね。

春ですね。