見出し画像

わたしがものを選ぶ基準



ある日私は母にこう尋ねました。

『お母さんがものを選ぶ基準ってなに?』

すると母は、迷いなく私の目をまっすぐ見てこういいました。

『あなたと、りお(娘)が私が居なくなった後でも使い続けられるかどうか。まずはその事を考えてるよ。だがら買ったものは、大切に大切に扱うのよ。』と。

私が産まれてからも、そして孫ができた今も、ずっと変わらない『ものを選ぶ基準』の軸をぶらさない母。

母が義母から受け継いだ雪平鍋を、
私は今shironeriの調理場で使い続けています。

娘に繋ぐ大切な家事道具として。

_________________

受け継ぐ道具

流行っている。なんとなく必要そう。といった観点で物を選ぶ事がなくなってきました。もし何か壊れて使えなくなったとしても、手持ちのもので代用できないかな。修復する手立てはないかな。と、試したり調べたりしています。道具の本を読んだり、作り手さんの想いに触れるうちに『わたし自身の観点』で物を選ぶようになりました。

◎使えば使うほどに味わい深くなるもの
◎傷がついたり古くなっても手入れしながら使い続けられる、使い続けたいと思えるもの
◎手放すことになったとしても、誇らしい気持ちで受け渡すことができるもの

そういった観点でものを選ぶと、天然素材のもの、シンプルで美しい曲線美があるもの、人の想いが感じられるもの、文化のなかで育まれてきたものを自然と選ぶようになっていました。

母はとても物を大切にする人です。

私は祖母の服や装飾品を今も愛用しています。愛用できるのは、母が祖母が亡くなってからもずっと大切に扱ってきたからだということを大人になって知りました。

カバンの形が崩れないように新聞紙を詰めていたり。衣類はクリーニングに定期的に出して状態を保っていたり。
服は裏返しにしてハンガーに毎回かけていたり。

母を見ていると、母に選ばれた物は幸せだなぁ。と感じます。

私も物に対する自分なりの価値基準ができたことで、母に少しずつ近づいてこれたような気がしています。

ambai の玉子焼 角

_______________________
9/21-22
に佐賀市にあるリライフで
野田琺瑯さん、家事問屋さん、THEさんなどをお呼びしたら九州初の暮らしの体験型イベントを開催します。

リライフというこの建物は、『古くて新しいはかっこいい』というコンセプトの元、ここに住まう家族の想いを大切にして職人さんの手によりリノベーションされた築約70年の日本家屋です。

気持ちの良い空間、ここ"リライフ"で暮らしの体験ができる催し事を開催し、たくさんの笑顔が溢れる場所にしたいと思っております。

リライフにお越しきただいた皆さまと皆さまの大切な方々にとって、暮らしがもっと豊かになるきっかけやご縁が生まれる【人、もの、こと】に出会える日になることを願っております。

______________________
🏠リライフSHOP
open:11-17
TEL: 0952-37-5315
📍佐賀市水ヶ江6丁目4-11 田島株式会社敷地内
駐車場有

いいなと思ったら応援しよう!