スター☆トゥインクルプリキュアを語りたい㉘
第28回
どうも。わじゅもです。
もうこのシリーズもゴールが近いですね。書くのに見返してますが、何回見てもTI編は泣けますね。
(↑前回のnote)
TIスター編続きです、よろしくお願いします。
TI編 ⑤スター 後編
”善意”は悪意を呼ぶ
天文台からの帰りにカッパードに遭遇するひかる。これも運命だと自身の歪んだイマジネーションを刃に変え、プリキュアと対峙するカッパード。
「制御するのが難しそうだ」
これまでは他人の歪んだイマジネーションを使っていたところを、自身のものを刃に注ぎ込んだわけです。セリフからわかるように、異星人という存在に憎しみを感じていたのでしょう。
さらには雨という自然環境。故郷の星の水を思い出すカッパード。詳細は語られないものの、カッパードの星では資源である水を異星人同士が奪い合い枯らされています。
”異星人と水”
カッパードとしてはどちらも因縁があるのです。
最初は他人の善意をありがたく感じる反面、それに慣れていくとその善意に満足できなくなってしまうことがあるのです。
みなさん他人事だと思ってませんか?
身近な例を挙げますと、”普段家で親にご飯を作ってもらったり洗濯してもらうことに感謝していますか?”というのと似た話です。朝起こされるのムカつくなんてことがありますが、それって他者の善意を悪意で返してしまってないですか?
善意が当たり前になってしまうと、善意がないことが悪意に感じてしまうとうことがあるわけです。
その醜さ・愚かさを幼いときに目にしてしまったカッパードが、異星人にそのような疑念を抱く気持ちも分かりますね。
(心当たりがあった方は身内がノットレイダーになってしまう前にぜひ感謝を伝えてみてください)
だからこそ輝く
カッパードに圧倒されるスター、力及ばず変身解除まで追い込まれます。4人も駆けつけますが、自身の力のなさや覚醒した4人との差を実感し初めて心が折れそうになるわけです。
シリーズ通してひかるが挫けるのはここが最初だったと思います。この事実がより一層カッパードの歪みを感じさせますね。
さらに追い打ちをかけるように、カッパードが語気を強めるわけです。
しかし、ここでララ。
「そんなことないルン!!」
カッパードの語る異星人同士のあり方を自らの経験をもとに否定し、ひかるが間違ってないと強く訴えかけるところで私は泣きました。
「ひかるはひかるルン」
「私は私らしく輝いていたいんだ」
1年近くかけて描き続けた異星間コミュニケーションの集大成を見たような気がしました。デネブが変わらず輝き続けるように、ひかるもひかるの輝きを放っていたんだと気付いた瞬間でしたね。
きらきら星の覚醒
「知りたい、あなたのことをもっと知りたい!」
ララの想いに応え覚醒するスター。覚醒したスターにとどめを刺そうとするカッパードの攻撃を見切ります。
「もう怖くない、あなたのことが少し分かったから。」
ひとりでいくと仲間を制止し、カッパードストライクを打ち抜いたスターパンチ。トゥインクルイマジネーションのチカラの籠った一撃。
自分が超えられないと思っていた異星間の壁を越えてきたスター。カッパードストライクを破られた時点でカッパードも何かに気付いていたのではないでしょうか。スターのイマジネーションのチカラはカッパードの予想を上回っていたのです。
そして最後の対峙、
手を伸ばすスター、掴もうとするカッパード。
しかし、その手は掴めず。
ひと段落し、全員のTIが覚醒したことを喜ぶ一同。
喜びつつもどこか浮かばない表情のひかる。
その手を掴めなかったことが引っかかっているのかなと。
そう、ひかるとララの異星間コミュニケーションはひとつの形になりましたが、カッパードとはまだ交わせていないのです。
そして物語は最終局面に入るわけです。
キラやば~っ☆
わじゅも