床掃除遍歴
床掃除が嫌な理由を探る旅
床掃除が苦手だ。
水場は掃除できる。ぬるぬるしてきたやつを擦って落とすのは気持ちがいい。しかし、床掃除は地味でやる気がしない。なんか、掃除機も嫌だ。中学で寮生活を始めた頃から嫌だった。
一人暮らしを始めた22歳の頃、掃除機が嫌な理由を考えた。
コードをコンセントに挿したり、そのコードに気を使いながら掃除するのが嫌なんじゃないか？
その仮説のもと、コードレスの充電式の掃除機を使った。
しかし、安いのを買ったからか、とにかく吸引力が弱い。髪の毛なんかも吸い込まない。そして、充電が切れる10分という時間を意識しながら掃除するのが嫌だ。
あと、濾過しきれなかった細かい埃をまとった空気が吐き出されるのも、埃の再生産みたいで嫌だったし、あの匂いも嫌だった。
あと、うるさい。集合住宅に住んでいるため、夜に掃除できない。すると明日でいいかと思ってしまい、どんどん先延ばしになるのである。
そのあとしばらくは、ホウキを使って掃除していた。
24歳になり、社会人になった。
しかしホウキも、埃が舞っていろんなところに行ってしまう。それをいちいち追いかけるのが面倒だ。そんな考えから、あまり床掃除をしなかった。
見かねた当時の恋人が代わりに掃除してくれたことさえあった。申し訳ない。
雑巾も考えた。しかし、雑巾という汚い布をどこに保管するかで、また迷ってしまった。洗濯機の横も、洗面所の取手にも、おきたくない。雑巾を洗うのも手間で、とても毎日したいものでもない。
最近になって、キッチンの床が水飛沫で濡れた時にティッシュで拭った。案の定、水飛沫以外にも埃や生米の落ちていた台所が、すごく綺麗になった。ティッシュは捨てるだけで、洗浄や保管の手間もいらない。
これだ、と思った。
床を濡らせば、埃は飛んでいかない。
そして、使い捨てのペーパーを使えば手間がかからない。
あわよくば、なんか部屋がいい匂いになったら嬉しい。そんなところから考えたのが、以下の掃除方法である。
精油霧吹きクイックルワイパー掃除のレシピ
読んで字の如しだが、詳しく書いていこうと思う。
用意するもの
霧吹き 1個
水
精油 4滴
クイックルワイパー 1本
クイックルワイパー用ドライシート 1枚
霧吹きに水を満タンに入れ、精油を４滴くらいたらす。
よく振って、床に拭く。
クイックルワイパーで掃除する。
書く必要もなかったかもしれない。でも、長年床掃除ができなかった自分はこんな簡単なことで解決できたので、もし自分に似たような人がいたらこんな方法もあるよと言いたい。
ちなみに精油は、ティーツリーを使っている。おすすめがあったら知りたい。