ボイドテラリウムのシステム面をレビューする
こうやってゲームについて語るのは初めてなのですが
つい熱中してラストダンジョンまで進めてしまったので
購入を迷ってる人たちに向けてレビューをします。
あくまでエンディングはまだ見てませんが、ご了承ください。
特に点数をつけるつもりはありませんが
ほどよい難易度(やや難しい)、世界観つくり、特殊なシステムについては
個人的には高得点です。
ただ、いくつか気になる点はあるので満点とは言い切れないという感じです
総評としては
「不思議のダンジョンなどのローグライク系のゲームが好きなら、ぜひ一度プレイしてみてほしい!
ローグライク系が初めてで、難易度高いゲームは苦手という人は、途中が大変かもしれませんが、成長システムもあるし、レアなスキルをゲットできればクリアできると思うので頑張ってみてほしい!」
という感じです。
ストーリーについては極力触れずに、システム面にだけ特化して書きますが
それすら嫌だという人はブラウザバックをお願いします。
大雑把にまとめると
先にまとめると
ローグライク系における「お店システム」「アイテム持ち込み」「アイテム強化システム」「全体攻撃系のジェノサイド」「アイテム識別」「壺」などを極力排除した代わりに
「スキルによる自己強化」「汚染度システム」「お世話システムによる攻略の時間制限」「クラフトによる成長」などの独自システムを取り入れたという感じです。
一つのダンジョンも「100階目指せ!」などの長旅ではなく、「10階くらいまで潜ってアイテム回収してきて」などのコンスタントな旅となっています。(一応、無限に潜れる特殊ダンジョンも存在します)
また、少女のお部屋をオシャレにすることもできます。
戦闘について
武器・防具について
よくあるローグ系と同じように装備品は存在しますが、強化などはできません。ある方が火力や防御力が高まりますが、普通にプレイしてる最中して「あれば付けとくか」くらいの感覚です。
というのも装備しても「プラス10%アップ」くらいの効果で、一応「○○系特攻・特防」のような要素もありますが、そこまで選んでられません。
武器や防具にありがちな「範囲攻撃ができる」「クリティカルor空振りになる」などの効果は「MOD」と呼ばれるアクセサリーと「スキル」に集約されているため、武器や防具は補正くらいの価値になっています。
アクセサリーについて
「MOD」と呼ばれるアイテムが存在し、それが一般にいうアクセサリーに相当します。これはダンジョンに沸く特定の敵を倒すことでドロップします。逃げ回る敵なので分かりやすいと思います。
「腐食状態(いわゆる毒状態)防止」のようにノーリスクで効果を得られるものや
「高速修復MOD」のようにEN(他ゲーでいうところの満腹度・元気などにあたる)が減りやすくなる代わりに体力の自然回復が増えるなどのものもあります。
余裕があれば複数もっておいて状況において付け替えるなどもできます。
ボム・スモークについて
このゲームには「弓矢」「小石」「投げ銭」などの投擲武器が存在しない代わりにボム・スモークなどのアイテムが存在します。
どちらも基本的には敵に投げて使うアイテムですが、ボムは当たった敵だけに効果、スモークは当たった敵を中心に3×3マス(後述の汚染度システムにより5×5マスもある)に状態異常を発生させる敵も踏む罠マスのようなものを作り出します。ボムに関しては固定ダメージが発生します。
このゲームには「高レアスキル」「自爆装置」「マグネボム」くらいしか複数の敵にダメージを与える手段がないので、これらのアイテムを上手く使いながらやり過ごしていくことが求められます。レベル差があればいいのですが、不十分な状態でモンスターハウス入るときついです。
POT・装置・キットについて
他ゲームにおける「巻物」「効果アイテム」などにあたります。使えば「攻撃力アップ」「部屋の敵を眠らせる」など様々です。
スキルについて
レベルアップのたびに、ステータスアップは行われますが、それとは別にスキルを習得していけます。初期ではレベルアップ毎に2択が表れて「どっちを習得しますか?」という状況になります(成長させることで3択にしたり、確率でもう一個スキル習得できるなどもできる)。レア度が存在し、強いスキルはなかなかでませんが、これも成長によって工夫することもできます。
「パッシブスキル」という常時発動している能力で選べるのは以下の通り
「アタック+2」「ディフェンス+5」などのような基礎ステータスアップ
「吸収」「連続攻撃」「範囲攻撃」「状態異常付与」などの攻撃に付随する能力
「経験値アップ」「リュック拡大」「ドロップ率アップ」などの効果
「浮遊して罠を受けなくなる」「持ってるアイテムに合わせてステータスアップ」「ENが減るどころか回復する代わりに、ENが20以下または80以上でダメージ」などの特殊状態付与などもあります。
「アクティブスキル」というENを消費しつつ発動できる攻撃スキルもあります。
敵を吹き飛ばす、周囲に攻撃など様々です。
「1フロアについて1回しか使えない」という例外スキルもありますが、基本的にはクールタイムが設定されており、5ターン経過しないと使えないなどの制約もあります。当然ENが足りないときは発動できません。
攻撃スキルは4種類だけ覚えておくことができます。
汚染度システムについて
アイテムには「汚染度」というものが存在します。拾ったタイミングで汚染されているものや、罠によって汚染、「汚染された除染アイテムを使うことで汚染」、敵に盗まれることで除染されるなど様々です。
汚染には3段階あり、名称はついてませんが、仮称として汚染具合を「小」「中(オレンジ色)」「大(赤色)」とします。
アイテムによっては汚染の影響を受けないものもありますが、基本的には
「小」→基本の能力
「中」→能力の低下(使えるが回復量やダメージが小より低い・効果ターンが少ない・デバフ付与など)や、使うのにENが必要になるなど
「大」→アイテムによってはデバフが追加されるが、基本的に数値が向上している
という特徴があります。汚染されていた方が使いやすいアイテムもあるため、場合によってはわざと汚染させるケースもあります。
クラフトについて
ダンジョンに潜ると「レシピ」というアイテムを拾ったり、「材料」という特殊アイテムを拾うことがあります。ストーリー進行に必要なアイテムもありますが、それ以外にも存在します。それらを持ち帰る(といっても持ったまま倒れて大丈夫です)ことでクラフトできるアイテムが増えます。
クラフトすることで「クラフトボーナス」という「アタック+2」「リュック大きさアップ」などの恩恵を得ることができるため、進めなくなったら、これらを獲得してから挑むのもありです。
さらに「スキル」「ロール」などもクラフトすることができます。
「スキル」を作って持ち込むことで、はじめからそのスキルを覚えていたり
「ロール」を作って装備することで、その系統のスキルが出やすくなります(例:「ファイター」を選ぶことで「アタック+2」が出やすくなるなど)
お世話システム
少女が死なないように世話します。ストーリー進行に合わせてお世話要素が加速していきます。ダンジョン中であっても少女は「お腹すいたー」「構ってー」と甘えてくるので、どんなにいいスキルやアイテムが揃っていようが、あとちょっとで目的の階層だろうが帰りましょう。
無視して無茶をすることもできますが、帰ったときに病気になっていて、それを回復させるために奔走しなくてはなりませんし、無視し続けるとゲームオーバーになります。
これは厄介と感じる人も多いかもしれませんが
むしろ、これが難易度を高めている要素でもあります。
少女のお腹がすく前に攻略しなくてはいけないので
ローグ系にありがちな「隅々まで探索してから次の階へ」という常識が通用しません。しかも、意図的にか長い通路が多いので「その道を通る必要があるのか?」まで考慮していく必要があります。
ゲームバランスのためか、メタルスライムのような存在もいます(倍速で動いているので倒すにはコツがいりますが)ので、それらを倒しつつ効率的に攻略するプレイヤースキルも問われます。
終わりに
気が向いたら追記しますが、やっていて感じたポイントはこのあたりです。
正直、ボスモンスターの少なさなどに物足りなさを感じたので、DLCでサイドストーリーなどがあればいいなと思っています。
システム周りは面白かっただけに、もっとやり込み要素やボスが多ければ面白いのになぁという感じがしました。
基本的には楽しいと思ってプレイしていますが、2点だけ気になってる部分を上げると
マップ上の「アイテム」と「階段」、「敵」と「罠」の色が似てる!!!
色の判別が苦手な人には、もっとつらいんじゃないかと思うので、オプションで指定できるようになると良いんじゃないかと思います。
黄色→自キャラ
水色→アイテム
緑色→階段
赤色→敵キャラ
紫色→罠
いや、敵な罠を危険な色として赤系、アイテムや階段を安心な色として青系にするのはわかるんだけれど
せめてマークを加えるなどしてもらえると助かります……
エラーで落ちることが多い
switch版でプレイしているのですが、「階段を下りるとき」「メニューをみてるとき」などでエラー落ちすることがあります。これは他の人もなってるみたい。
せっかく工夫してその階を攻略したり、貴重なスキルやアイテムをゲットしてラッキーって思ってたのに、降りるときにエラーでパーになるのは正直萎えますので、早急にパッチ当ててくれることを期待します。
何度もいうようにゲーム自体はすごく面白いし、ストーリーも面白いですので
このシステムで気になった方は是非プレイしてみてください!