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神様の失敗と身体の不完全性

【臨床メモ】
医療、解剖学的に神様が人間を造った時、
2つの失敗をしたと言われています。
①血液脳関門と②誤嚥についてまとめます。

前提の整理
宗教的な概念と科学的な事実を組み合わせた、興味深い仮説に基づいています。神様が人間を創造したという宗教的な見解と、血液脳関門や誤嚥といった医学的な概念を結びつけることで、人間の体の構造や機能に対する新たな視点となります。
あくまでも比喩的な表現であり、人間の体の複雑さや不完全さを象徴的に表現していると考えれられます。

血液脳関門の問題
・血液脳関門
 血液脳関門は、脳の血管内皮細胞が密着結合することで形成されるバリア。このバリアは、血液中の有害物質が脳内に侵入するのを防ぎ、脳の恒常性を維持する上で重要な役割を果たしています。

なぜ「失敗」と言われるのか?
薬物療法の難しさ:
血液脳関門は、多くの薬物が脳内に到達するのを妨げます。そのため、脳の病気の治療には、血液脳関門を通過できる薬剤の開発が求められ、治療が困難な場合もあります。
脳へのダメージ:
脳卒中や外傷性脳損傷などにより、血液脳関門が破綻すると、有害物質が脳内に侵入し、脳組織にダメージを与える可能性があります。

誤嚥の問題
誤嚥とは、口から入った食物や飲み物が気管に入り、肺にまで達してしまうこと、誤嚥は肺炎や窒息といった生命に関わる問題を引き起こす可能性があります。

なぜ「失敗」と言われるのか?
呼吸と摂食の共存:
人間は、呼吸と摂食という二つの重要な機能を、同じ器官である口と咽頭で行うように進化してきました。
豚や犬は気管と食道が立体交差しているのは有名で、誤嚥が起こることはありません。

✅「失敗」という表現の解釈
人間は、長い進化の過程の中で様々な適応を獲得してきましたが、その過程で必ずしも完璧な構造にはなり得ませんでした。
トレードオフ: 血液脳関門は、脳を保護する一方で、薬物療法を難しくします。同様に、呼吸と摂食を同じ器官で行うことは、誤嚥のリスクを高める一方で、効率的なエネルギー摂取を可能にします。このように、生物の体は、様々な機能間のトレードオフの結果として形成されています。

✅まとめ
神様の犯した失敗や遺伝子のイタズラと言った比喩表現に面白さがあります。このような比喩的な表現は、宗教的な観点だけでなく、科学的な研究においても用いられることがあります。

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