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神様たちの好きな一首【神様の裏話】

みなさん、おやっとさあです。
かおりです。

ある時、友人のはるなちゃんが本をプレゼントしてくれました。
最果タヒさんの「百人一首という感情」。

ホツマツタエで、
日本人にとって和歌がとても大きな意味を持つことを知って、
百人一首もいつか勉強したいものだと思っていたところでした。

そしてはるなちゃんから
「神様たちに好きな和歌どれですかって聞いたら、数字で答えてくれますよ!」と教えてもらったもんだから。

なぬ。
それは是非とも訊いてみたい!!

「ちなみにソサノヲ様は、88がお好きだそうです」とのこと。

 難波江の 葦のかりねの ひとよゆゑ
       身を尽くしてや 恋ひわたるべき

“難波の入江にある、葦の刈り根の一節のように、短い、
たった一夜の仮寝によって、私はあなたに恋をしてしまった。
もう、澪標(みおつくし)のように、身を滅ぼすまで、
あなたに恋をしつづけるしかないのでしょうか”

おおお・・・恋の歌!
“みをつくし“の部分が掛詞になっていると知らなかった・・・。
ツンと見せかけて熱さを持ってるソサノヲ様にピッタリではないでしょうか。


では、私もきいちゃおう。
(せっかくなので最果タヒさんの現代語訳も一緒に載せさせていただきます)


ツキヨミ様・・・・32

 山川に 風のかけたる しがらみは
       流れもあへぬ 紅葉なりけり

“風が吹いて、山川にしがらみができている。
流れきれない紅葉が、作り出したしがらみだ”

この“風のかけたるしがらみ”ってのが、オシャレじゃないっすか。
風情のある情景と共に、色々思いを馳せられるニクい一首ですねえ。


アマテル様・・・・77

 瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の
        われても末に 逢はむとぞ思ふ

“川の急流が岩にぶつかりニ手に分かれても、
また一つにまとまっていくように、
私とあなたも今は別れるけれど、またいつか必ず会おうと思う”

この一首を詠まれた崇徳院さんは、
(私はまだお会いしたことないけれど)
アマテル様のようなイケメンだそうです。
歌の感じからして、まっすぐな方なのかなあと思っています。


ワカヒメ様・・・・56

 あらざらむ この世のほかの 思ひ出に
        今ひとたびの 逢ふこともがな

“私はもうすぐこの世から立ち去ります。
あの世での思い出に、今一度だけ、あなたにお会いしたい”

キャ〜〜〜!!
なんてワカヒメ様らしい一首!!
あんなにゆるふわ女子の雰囲気なのに、
中身は愛に燃えているワカヒメ様そのものって感じ。


トヨケ様・・・・76

 わたの原 漕ぎ出でて見れば 久方の
         雲居にまがふ 沖つ白波

“ひろい海に漕ぎ出でて、
見ると雲と見分けのつかない沖の白波があることだ”

なんて清々しい一首。
天地を広く見つめ、国を治められたトヨケカミ様を詠ったような。
かっちょいい。



いや〜〜〜。
良きですね。
いつか私も和歌で思いを伝えてみたいもんだ。

この本では、現代語訳だけでなく、
それぞれの和歌を最果タヒさんのみずみずしい感性で読み解かれているのが素敵。
そんなふうに捉えられるんだ!という発見、
そこから生まれる感情、
一首一首、和歌を何度も味わえるかのような感覚で楽しめます。

おすすめです。
紹介してくれたはるなちゃんに感謝。



さて、
あなたが好きなのは、どの和歌ですか?


それでは、また次回。



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かおり / 神様おやっとさあ日記
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