タマヨリヒメ様と白羽の矢
今回の旅で、タマヨリヒメ様とニニキネ様が話題に上がったので、お二方にまつわるホツマツタエエピソードもちょこっと紹介したいと思います!
河合神社の記事でも紹介しましたが、タマヨリヒメ様のご両親は、タケスミ様とイソヨリヒメ様です。
お二方は長いことお子様がなかったので、ワケイカツチ神・ニニキネ様に祈りを捧げました。
するとその夜、珠(たま)を授かる夢を見て、女の子が生まれたのです。
ニニキネ様から授かった珠より生まれたことから、タマヨリヒメと名付けられました。
その後両親が神上がり(崩御)されて、お一人となったタマヨリヒメ様。
喪に服した後、ニニキネ様を詣でて禊をしておりましたら、白羽の矢が飛んできて軒に刺さりました。
するとタマヨリヒメ様の月のものが止まり、男の子が誕生したのです。
その子が三歳になった時のこと。
軒に刺さった白羽の矢を見て、「父」と言った途端、矢は天に昇って行ったそうです。
このことから「あの矢はニニキネ様だったのだ」と世に知れ渡ることとなりました。
その後ウガヤ様の后になられ、カンヤマトイワレヒコ(神武天皇)様をお生みになるタマヨリヒメ様ですが、神武天皇の前に、白羽の矢(ニニキネ様)との子も生んでいたのですね!!
まるでマリア様みたいです。
現在は「白羽の矢が立つ」というと、「多くの者の中から選ばれること」や「犠牲者になること」という意味があります。
この犠牲になるという意味は、「人身御供を望む神が、選んだ娘の家の屋根に白羽の矢を立てる」という言い伝えから来ているみたいです。
ホツマツタエ視点ですと「白羽の矢が立つ」の意味は、「神から選ばれて子を生んだ」ことから「大役を授かる」という様なニュアンスになりそうですね。
現在でも「白羽の矢」という言葉が使われていること自体、奇跡みたいだなと感じます。
言葉を残してくださった先人たちに感謝です。
今日もおやっとさあです。
また次回。