Hijiri Inose-DipWSET

フリージャーナリスト。WSET Diploma (DipWSET)。著書『仕事のできる…

Hijiri Inose-DipWSET

フリージャーナリスト。WSET Diploma (DipWSET)。著書『仕事のできる人はなぜワインにはまるのか』。 The Nikkei Magazine で「なぞときワイン」を連載中。 noteではより多角的に情報発信していきます。

記事一覧

ナチュラルワインはなぜZ世代のハートを掴み、そしてアンチを生んだのか? 世界的権威に聞く(上)

ナチュラルワインが世界的に人気です。人気を支えているのがZ世代や、その上のミレニアル世代を中心とする若い層。一方、「アンチ」が多いのもナチュラルワインの特徴です…

ワイン党はハリス氏を支持? アメリカ大統領選とワイン

アメリカは4年に一度の大統領選の真っただ中。次期大統領に誰がなるかは世界の関心事だけに、日本のメディアも民主党カマラ・ハリス、共和党ドナルド・トランプ両候補の戦…

蕎麦とナチュラルワイン

ちょっと上品な立ち食い蕎麦(そば)を味わいながら、おいしいナチュラルワインを楽しむ――。こんな異質のペアリングが楽しめる店が、9月10日、東京の渋谷駅近くにオープ…

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プレゼントにお勧め 大谷選手が同僚から贈られた高級カリフォルニアワイン

友人や知人、あるいは仕事でお世話になった人にワインを贈る人は少なくありません。相手がワイン好きならなおさらです。問題はワインの選択。自身がワインに詳しければ問題…

辛口ワイン人気いつまで アジアの台頭でちょい甘ブーム到来の予感

昔、ワインは甘口でした。かのシャンパーニュも19世紀までは甘口だったと言われています。日本でも甘い葡萄酒がよく飲まれていました。ところが20世紀に入ると、辛口ワイン…

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ワインは「百薬の長」は、今は昔

「酒は百薬の長」という中国の史書『漢書』から伝わった言葉があります。「適量の酒はどんな薬にも勝る」という意味です。 しかし、日本よりワインとの付き合いがはるかに…

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ナチュラルワインはなぜZ世代のハートを掴み、そしてアンチを生んだのか?  世界的権威に聞く(上)

ナチュラルワインはなぜZ世代のハートを掴み、そしてアンチを生んだのか? 世界的権威に聞く(上)

ナチュラルワインが世界的に人気です。人気を支えているのがZ世代や、その上のミレニアル世代を中心とする若い層。一方、「アンチ」が多いのもナチュラルワインの特徴です。ナチュラルワインの魅力とは何か、なぜ若者のハートを掴んだのか、そしてなぜアンチが多いのか。ワインの世界的権威マスター・オブ・ワイン(MW)のイザベル・レジュロンさんに聞きました。上下2回に分けてお伝えします。

レジュロンさんは2009年

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ワイン党はハリス氏を支持? アメリカ大統領選とワイン

ワイン党はハリス氏を支持? アメリカ大統領選とワイン

アメリカは4年に一度の大統領選の真っただ中。次期大統領に誰がなるかは世界の関心事だけに、日本のメディアも民主党カマラ・ハリス、共和党ドナルド・トランプ両候補の戦いぶりを、ああだこうだと伝えています。

大統領選でカギを握るのが州ごとの勝敗。アメリカのメディアはよく、どの州でどちらの候補が勝利しそうかをわかりやすく見せるため、各州を色分けした地図を使います。

民主党の候補が優勢なら民主党のシンボル

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蕎麦とナチュラルワイン

蕎麦とナチュラルワイン

ちょっと上品な立ち食い蕎麦(そば)を味わいながら、おいしいナチュラルワインを楽しむ――。こんな異質のペアリングが楽しめる店が、9月10日、東京の渋谷駅近くにオープンします。

東京のナチュラルワイン専門店「VIRTUS(ウィルトス)」と京都の立ち食い蕎麦店「SUBA(すば)」のコラボ店で、名前は「VS(ブイエス)」。1階が立ち食い蕎麦の「SUBA VS」、店舗内の階段を上がった2階が立ち飲みスペー

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プレゼントにお勧め 大谷選手が同僚から贈られた高級カリフォルニアワイン

プレゼントにお勧め 大谷選手が同僚から贈られた高級カリフォルニアワイン

友人や知人、あるいは仕事でお世話になった人にワインを贈る人は少なくありません。相手がワイン好きならなおさらです。問題はワインの選択。自身がワインに詳しければ問題ありませんが、そうでなければどんなワインが喜ばれるか皆目見当がつかないと悩む人は多いはず。そんなときにおすすめなのが、“大谷ワイン”です。

今年、アメリカ大リーグのロサンゼルス・ドジャースに入団した日本の大谷翔平選手と山本由伸投手は、スプ

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辛口ワイン人気いつまで アジアの台頭でちょい甘ブーム到来の予感

辛口ワイン人気いつまで アジアの台頭でちょい甘ブーム到来の予感

昔、ワインは甘口でした。かのシャンパーニュも19世紀までは甘口だったと言われています。日本でも甘い葡萄酒がよく飲まれていました。ところが20世紀に入ると、辛口ワインの人気がじわじわと広がり、今やワインと言えば辛口が相場に。しかし、万物流転するという言葉があります。実際、変化の兆しも見え始めています。辛口ワイン人気はいつまで続くのか。世界のワイン市場に起きている変化を踏まえ、占ってみました。

イン

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ワインは「百薬の長」は、今は昔

ワインは「百薬の長」は、今は昔

「酒は百薬の長」という中国の史書『漢書』から伝わった言葉があります。「適量の酒はどんな薬にも勝る」という意味です。

しかし、日本よりワインとの付き合いがはるかに長い欧米諸国では今、「ワインは少量でも体に悪い」と考える人が増えています。そして実際にワインを飲むのを控える人が増え、その結果ワインが思うように売れなくなっています。

禁酒月間

「Dry January (ドライ・ジャニュアリー)」と

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