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歩行時の右腰部痛について
90歳 女性
既往歴:第三腰椎圧迫骨折(半年前)骨粗鬆症
主訴:腰痛改善
現在:手押し車では100m程度
杖・独歩で10m程度 腰痛+
理学療法所見:
疼痛 右下位腰椎部全体的に腰痛+
腸肋筋 圧痛+ 脊柱の伸展で収縮時痛+
Core収縮で疼痛↓関節ストレス疼痛−
左膝上方〜RF に過緊張で収縮時痛+
立位アライメント:
骨盤後傾 腰椎後弯 骨盤右後方回旋
骨盤左変位 右肩甲帯下制 頭部右変位
運動機能:core weak++ 呼吸胸式優位
左w/s poor Lymping+ 右step poor
筋力:中臀筋3+/3+ Quad4/4 iliops4-/4
可動域:ER20°/40° IR40°/25°
股関節伸展-15°/-15°
Q. 疼痛の原因は?
A. Core筋力低下及びアライメント不良による
筋筋膜性疼痛の腰痛と考える
Q.その他の腰痛の影響は?
A.椎間関節性によるone point pain無く
椎間板性疼痛による長時間座位や
屈曲動作でも無く.下肢症状無く.神経性や
仙腸関節性疼痛でも無さそうである.
Q.毎回歩くと痛いのか?
A. 週1回1時間の介入していて徐々に頻度は
減っている印象.だか、独歩や杖で歩く
距離を増やすと毎回疼痛が確認される.
疼痛もあり疲労感も同時にある.
Q.痛みの影響も詳しく説明すると?
A. 歩行時の左立脚期が短縮する事で早急に
右立脚初期の段階で体幹動揺が大きく
右体幹傾斜する。
Q.モーメントの影響は?
A. 矢状面上では円背姿勢で後方重心のため
姿勢保持として腰椎部の脊柱起立筋の伸展
モーメントによる負担
前額面上では左立脚期が短縮して且つ
アライメントが右体幹傾斜した状態から
より早急に右体幹傾斜する。
そのため、右遊脚期側は片脚支持期を
より保持しようとするため右腰部の負担が
増える。
Q.優先的に治療するべきところは?
A. 左Coraの筋発揮の改善を図ってより
左立脚期の支持性を高めていく。