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公設民営~地域に愛される公共施設に向けて~

みなさん、こんにちは。
宇土市議会議員の土黒です。今月末に開会する2023年3月議会の一般質問に向けて準備中です。今は、先日執行部(市の職員)に出した通告書(質問の一覧)に対する回答が出てきており、その内容を確認する作業に入っている状況です。

そんな中ではありますが、先週末に家族で出かけたのですが、そこで立ち寄ったある自治体の公共施設(図書館)で感じたことを記事にしたいと思います。

実は、わが町宇土市でも、かなり重要な公共施設の事業が動き出しており(この部分も、今回の議会で市長に対して質問します)、私としても「公共施設」に関しては、かなり重点をおいております。

さっそくですけど、いろいろ感じた「違和感」

ふと立ち寄った公共施設(図書館)、、家族で車を止めて、施設をぐるっと見て回ったのですが、、、、たくさんの「違和感」というか、、、なんか「もやっ」と感じることがありました。

まずは、駐車場

  • もちろん限られた物理スペース(ここはとても横長)だったので、建物と駐車場が道沿いに横並びに配置されいたのですが、、道側に車を止めた場合、施設に入るためには、駐車場を横断しないといけない、そして距離もある。これはーーー、、子どもやベビーカーで来る人にとってはかなり危険。

  • 一方の出口が、左折専用出口になっている(ちょうど初めて入った人が、その制限を見渡し、右折しようとして入ろうとしていた車とがっちゃんこ)

  • 子どもの遊び場も準備されていたのだが、駐車場と離れている(間に施設が入っている)


そして建物

  • できて新しくとても建物はきれいだったのですが、、床や本棚が、なんかしっくりこない(これは感覚的なものか・・・)

  • 椅子、机が置いてあるスペース(おそらく市民交流スペースかなにか?)があったのだが、空間としての一体感がない離れた場所に配置されている。(そのためか、私が行ったときには、誰も使っていなかった)

  • 階段の幅が狭く、上り下りがちょっと大変。(子どもや年寄りにとっては、踏み外しの危険もあるレベル)

  • 周回ができるようになってところに、ところどころに椅子が設置されているのだが、どういった目的でここに座らせたいのかの意図が見えない(海が綺麗に見える場所なのだけど、座った眼の前にはフェンスがあり、海が綺麗に見えない)

さらに、近隣施設との導線

  • ここの周辺には既存の観光施設や物産館もあるのですが、そこへのアプローチがなく完全に独立してしまっている

などなど


やっぱり「意図」、「目的」

一連の「モヤッ」と感を、なぜそう思うのか?をちょっと考えてみたのですが、、、

やっぱり、設計に「意図」がないのかなと・・・

ここにやってきた人たちが、どういった気持ちになって欲しいのか、
どういった感情を持ってもらいたいのか、
どういった風に動いて行ってもらいたいのか、

など、「利用者視点」での企画が弱く、それっぽく「ハードを作りましたよ」ということを感じてしまいました。


家族で気軽に遊びに来てほしいのあれば、やっぱり駐車場から施設までのアプローチはまず安全であるべきだし、、
ベビーカーなどを利用する場合も考えた導線設計を考えるべきだし、、

せっかく海が望める場所なので、海を眺めながらゆっくりとした時間を過ごしてもらえる空間設計が必要だし、

なにより、「ちょっと寄りたいな」って思えるようなカフェスペースや、談話スペースを検討すべきだし、、、


当然、素人の私が考えたことなので、企画業者等も提案されているだと思うのですが、、、なーんか、もやっと感じるところがありすぎて。


やっぱり、これからの公共施設であれ、「民間(人を集めて、人がとどまり、それが継続運営になる)」という視点からの企画から始めないと。

と強く感じた出来事でした。

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