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その発言は相手の立場にたててるか

私は場繋ぎのどうでもいい言葉を発してしまうことがよくある。「本当はそういうことを言いたいんじゃない」「思ってないこと言っちゃってるなぁ」というときがある。

“相手のしゃべりに圧倒されて、とりあえず私にもなんかしゃべらせて”と会話のターンを自分にもらいたいときや、
“相手がこんなにも自分のしっかりとした考えを言葉にできていて、私も何かかっこいいこと言いたい”というときとか、
“とりあえず同調的なこと言っておこう”というまさに場の空気を読んで発するときなんか、まぁ、いろいろある。


こういう時は、言ってるその最中から自分で認識できてることもあれば、相手からの切り返しから、気付かされることもあって、たんび恥ずかしい気持ちになる。カッコ悪いわ〜って感じ。


特に空気を読んでなんとなく言ったときなんか、沈黙に堪えられないという沈黙の間に負けてしまってる。沈黙を恐れずに、熟考してから発言できる人はすごいとも思うんだけど、一方で「この会話、この場から逃げようとしてる?」と思うときがある。そう、これは私の彼氏のパターンだ。

話が脇道にそれてしまいそうなので、戻す。



自分の考えを会話の中でぽんぽんと言葉にできる人って、なんであんなにスムーズに言えるのかなぁって不思議。うらやましい。
今日ひさびさに元同期と電話で話していたんだが、あいかわらずのおしゃべりで、仕事の愚痴や旦那の元嫁の愚痴も、どんどん喋る。でも自虐入りとユーモアを含めた表現で暗くはならないその彼女の調子に、いつもペースはもっていかれるのだけど、まぁ本当によく自分の意見を喋るのだ。
愚痴だってわたしが冷静に聞いてたらもちろん同意できないことも多分にあるんだけど、それは全く気にしてない。とにかく『わたしはこう思う』という意見がはっきりしている。


彼女は頭がいい。だからなのか?
いや、今日話を聞いてて思ったけど、日頃から自分の意見を言語化して相手につたえることをしてるからなんだろうな、と思った。
その元同期、相手が上司であってもはっきり物申す女だ。今日も話を聞いてて、「お前さん、強いねぇ。。」と感心することしきりだった。


わたしなんかはそういう意味で日本人、サラリーマンのど真ん中な性格な気がする。“上の人にはたてつけない”、“ここは堪えるところ。。(って堪えてばっかになるわけだ)”


そして自分のなかで消化しきれないからストレスがたまる。

たまに、嫌味のひとつでも言いたい、となるが、嫌味を言えるほどの賢さはない。わたしは皮肉と嫌味を言える人間はかなり賢いとおもう。(…ってこれは嫌味じゃないよね?)

 
ただ、彼女はたぶん自分の感じたこと→考えた結果、自分で結論づけた意見に自信をもっているから、他人の意見もきにならないし、だからこそわたしが違う意見を言ってもフラットに受け止めているように見える。そういう人がきっと“カラッとした気質”なのだろうな。


わたしの話を聞いてくれるときはちゃんと聞いて、わたしの尊厳を傷つけないように発言を選んでくれるから、だから彼女には話したくなってしまう。たとえ電話の7割が彼女の話でも(笑)


自分の意見を発することを恐れないための一歩ってなんなのかなぁって、考え続けてきていて、でもまだ消せてない“恐れ”である。

「否定されるのが嫌」、「議論になったら嫌」でなんとなく言いづらい時が多い。衝突しない言葉選びや意見を考えてるとどんどん発言できなくなる。

『うーん、そうだよねえ』
『わかるわ〜』
『わたしも○○と同じで、〜思うよ』

まぁ、これはこれで相手は気持ちよく話せるのかもしれないんだけどね。でもやっぱり会話の中で自分の意見を言える人にも憧れはあるなぁ。
あのテンポ感のなかで瞬時に考えをまとめるには、「卓球のラリーをしながら会話の練習なんかがいいのか」と血迷ったことをひらめいてしまった。


そんなことしてたら、わたしまず卓球の練習からしないといけないよ〜。




しかし、書いていて思ったのだが、わたしは果たして相手の気持ちを心から理解しようとして聞いているのか?

自分の意見をどうやったら言えるの悩んでいるけど、話半分聞きながら、『わたしならこうするけど』と考えつくことはむしろ簡単なんじゃないか?


他人の話に対して、自分の見解をのべることは簡単だ。
でも、他人の立場になってみて考えたときに、何を言えるのか、と考えることがひどく難しい。もしかしたら自分はこういう意味で悩んでいるのだろうか?


“他人の気持ちを理解しようとする”、これわたしの課題だな。なんか小学一年生に戻った気分だ。道徳の授業で習ったはずなんだけどなぁ。

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