デパ地下クリスマス商戦の裏側
あーとうとうクリスマスイブが来てしまう。そう思ったのは、12月の上旬、クリスマス商戦時期のシフトが発表されたのを確認したからだった。
デパ地下のサラダの量り売りのお店といってイメージしてもらえるだろうか。そこでのクリスマス商戦の話を書こうと思う。
クリスマスは全員出勤で早いと朝6時半出勤である。(出勤がマストすぎて、採用の時に確認されるうえ、当日休もうものなら、後日クビにされる。)日も昇る前からせっせと大量のサラダを皿に盛り、生春巻きやオードブルをパックする。店舗の厨房だけでは、全然場所が足りず、開店まで店舗のわきに机を置き、休憩室にも場所を借りて、もくもくと作業する。
もちろんこのように動くために事前にシフトや役割の振り分け、資材の確認等々の準備の上である。
そして開店した暁にはリアルにひっきりなしにというか常にお客さんが並んでいるので、休みなしで接客をする。そしてその裏では休みなしにサラダを盛り続ける。そしてそのまた裏では、サラダを材料をコンテナから店舗に運び続ける。
やっと接客が途切れたと思えば、サラダ容器や保冷剤を補充したり、ごみを捨てに行ったり、皿を洗ったりと、まあ忙しい。
そしてクリスマスが終わっても年末年始も忙しい。
このように分担してお店を回しているのだが、おそらく一番つらいのは接客担当なのではないかと思う。
まず、狭い。見てわかるようにスペースがない。その上、サラダをとりに動かなければいけない。他の販売員と場所を分けつつ、目的のサラダへと到達しなければならない。
そしてサラダをとるのもそれまた大変。100gで頼まれて、1回の調整くらいでうまく100gに寄せられればいいけれど、ドツボにはまって、130g→124g→86g→・・・なんてなったときはあぁっもうってなる。
それに加えて、サラダをとる→サラダを量るというこの動きがもはやスクワットでシンプルにつらい。
そんでまた付属のドレッシングが多すぎる。似たようなドレッシングだらけな上、もし付け忘れでもしようものなら大問題である。という緊張感。
そしてお客さん並び順でもめる。
もうやめてえぇぇぇ。となる。
そして多くの場合、ペーペーの大学1年生2年生に接客の役回りが回ってくる。勤労年数が上がっていくほど、中での作成の作業に昇格していく。
というといい方が悪いが、要は接客しているお店の人には優しく、敬意をもって接してほしいということが言いたかったのである。
仕事だから、お金をもらってやっているんだから、好きでそこで働いているんだから。
たしかにその通りではあるのだけど、
少し働いている人の立場になってみてほしい。
では今日もバイトへ行ってきます。