初心者がマジLOVEキングダム前の『全編ライブ』な少年ハリウッド最終話を見た
HIJIKIと申します。
先月、劇場版うたプリを見てこんな記事を書いた。
劇場版うたプリことマジLOVEキングダムの特長は、ストーリーパートを廃し、「全編ライブシーン」で60分やりきったことだ。
これにより今作は「3Dモデルでライブビューイングを再現した」と言えるものになり、もはや現実だの全アイドルジャンルでやれといった高評価を得ている。
わかる……私も如月ルヰのMC聞いて「これシンへのラブコールなんじゃ……」とか考えたい……。その一方で、こんな意見をインターネットで見かけた。
「全編ライブはうたプリが初めてじゃない」
何でも「少年ハリウッド」等で、似たようなことは既にやっているらしい。
「1000%なら知ってる」レベルでマジLOVEキングダムを見て頭をぶん殴られた身としては、先行事例も気になる……。
見たい!
アイドルアニメ見てるオタクなんてライブシーン好きなんだから全編ライブならただの最高だろ!!
というわけで今回は少年ハリウッドのライブの初見感想を書いていく。
※2期最終回をいきなり見るという暴挙に出ています。ごめんなさい。
そもそも少年ハリウッドとは?
原宿にある「ハリウッド東京」という劇場を拠点に、少年ハリウッドというユニットが活躍するアイドルアニメ。
アイドルアニメにしては絵柄が大人っぽい。小説原作の舞台から始まったジャンルだというのも珍しい(wiki情報)。
「全編ライブ」の映像は劇場ではなく、TVアニメ最終回での試みだった。
その後、クラウドファンディングで5000万を達成し(!)、TV版から大幅に加筆した「完全版」を劇場で公開。今回はTV版を配信で試聴しました。
・冒頭
季節はクリスマス。楽屋裏でメインキャラが旗?に寄せ書きするシーンが入る。もちろん、これは観客(=視聴者)には見えない場面なのでここだけはアニメ的な演出。
シーンは切り替わり、暗闇の中に色とりどりのペンライトの光が浮かんだ。ライトの形は独特で(スペードのマークに似ている)おそらく少年ハリウッドオリジナルのモノなのだろう。
一際強いライトがステージを照らし、ライブが始まる。
・ハロー世界
は〜ろ〜はろ〜せ〜かい〜。
アイドルっぽい爽やかさでオープニングっぽい(無の感想)。
衣装はセーラー服(本来の意味で)をアレンジしたようなデザイン。ライブで何回か着替えるが、その多くがセーラー服をモチーフにしていたので少年ハリウッドにとっては大事な要素なのかもしれない。
・MC①
「君の宇宙は、僕の宇宙!
僕の宇宙は、君の宇宙!
つまり僕は君に夢中!」
なん……何て!!!?
思ったよりゴリゴリのアイドル構文が来てビビってしまった。
ここでメンバーの自己紹介。
・カケル
赤担当でセンター。主人公キャラ。上記のセリフは彼の決め台詞だ。
他のアニメだったらクールな青担当っぽいので意外だった。プリキュアだったら2話で仲間になるか1回変身アイテムに拒否されるポジション。
・シュンシュン
「この八重歯にかけて、君の最後の彼氏になることを誓います」
ピンク担当。疑似恋愛OKのキャラなのか……? そもそもこの作品が疑似恋愛色を出すのかもわからない(無知)。
・キラ
「少し前まで、星の国にいたんだよ」
青担当。つよそう(KONAMI)。ライブ中メルヒェン❤︎な発言が多かった。
・マッキー
「座右の銘は、仏恥義理魂」
緑担当。ヤンキーと見せかけて一番面倒見がいいタイプそう。柿原徹也。
・トミー
「お守りにしてね!」
黄担当。声優音痴でも蒼井翔太はわかるぞ!
第一印象は「自己評価低そう」だった。なんで?
メンバー全5名。中の人はみんな人気声優だが、柿原徹也と蒼井翔太しかわからなかった(キンプリのオタク)。衣装チェンジを挟んで次の歌へ!
・エアボーイズ
語彙力ないので爽やか〜しか出てこなかった。振り付けが子供がやる飛行機のマネっぽくて何だか可愛らしい。
・MC②
3人がはけ、カケルとマッキーだけになる。
「おかし食べましょう!」から自然な流れで次の曲の振り付け練習に。自然……?
現実のアイドルライブを経験したことがないのだが、ここライブあるあるなんだろうな……。
・赤い箱のクラッカー 〜Let's Party〜
シュンシュン、キラ、トミーでのトリオ曲。
かわいい枠ね、わかるわ。衣装は赤と白基調の王子様っぽいデザイン。お菓子の包みっぽさもあるかもしれない。
・マジでJIN JIN
カケルとマッキーのデュエット。
衣装も黒基調でファーまで着いてて大人~! さっきとの温度差〜!!
アイドルユニットの年長組が歌う歌謡曲とかジャジーな曲大好き侍なので……。
・MC③
最初に来ていた服の黒バージョンっぽい衣装に。
突然背後のスクリーンにムービーが流れ始める。メンバーも若干戸惑ってるのでサプライズみたいだ。
メンバーの履歴書から始まり、レッスンの様子、初ライブ、フクロウ(ペット?)、皆へ向けたメッセージ……。
これ……最終回にやるのは卑怯だろ……。
しかも、途中のライブで振られているペンライトは、いわゆる普通の棒状のやつだ。でも、この会場で振られているのはオリジナルのペンライト。こんな細かいところまで演出してるの!?
・HOLLY TRIP(ラスト曲)
http://www.kasi-time.com/item-74592.html
歌詞を見てください
アイドルが「時が過ぎて今と同じじゃなくなっても大丈夫だよ!」って歌うの胸にくるからやめて〜〜!!
確かに二次元でもアイドルは永遠じゃない(コンテンツ展開的な意味で)というのは薄々感じてるけど!!
でも永遠がないからこそ尊いんだよな……わかる……。
アニメ版はここでおわり!
・感想
やっぱり20分じゃライブとして短過ぎ!!!!
そりゃ~~~~これは完全版で見ないとな……と思ったのだが、既に完全版の特別上映は終わっていた(アンテナが低い)。
一応うたプリとの比較もすると、こちらはダンスシーンも全部手描きなので、労力がすごいと思った(もちろん3Dも大変なのだが)。
少ハリは手描きな分、たまにちょっとゆるめのデフォルメ顔も入れられるのが魅力かもしれない。
また、視聴者が「全編ライブ」に惹かれる理由は、この2つじゃないだろうか。
・アイドル達の「表向き」の顔が楽しめる
アイドルアニメは「舞台に立っていない時」がストーリーのメインになりがちだ。そこで私たちは、表に出てこない葛藤や喜びを覗き見るのだが、逆に全編ライブだと「色々あったけど、笑顔でちゃんとやってるな〜」みたいな感慨を味わえる。
また、仕事の時とプライベートの性格のギャップが激しいキャラなんかは「アイツ……ステージだとああだけど本当の顔知ってるんですよ……」と謎の優越感に浸れるかもしれない。後方彼氏か?
・思い出ボムと相性がいい
ライブなので当然、過去の曲を多用することになる。作品を追いかけていれば、曲を聞くだけでその時の展開や感情を思い出すだろう。
全て新曲です!という作品(それはそれで最高)では味わえない独特の感動を覚えることができるのだ。メチャ普通のこと言ってるなこれ。
とにかく少年ハリウッド、ちゃんと1話から見て最終話を全力で楽しめるようにします! 今後BDとか有料配信で完全版見れませんか!?
(おわり)