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キラキラ恋愛映画と向き合いたい~ピーチガール編~(映画感想)

キラキラした恋愛映画と縁がない人生だった。

私が定義する「キラキラ恋愛映画」とは旬の人気俳優が出演し、挿入歌が多く、画面が白っぽい恋愛邦画群である。少女漫画原作であることも多いだろう。今まで私にとってそれは、劇場で流れるとなんかムカつく宣伝でしかなかった。個人的に映画の感想ブログを見るのが好きなのだが、そういった場でも取り上げられないジャンルだ。あとはほら……Twitterだと皆、アクションかホラーの話しかしないし……。

もちろん自分の視野が狭いのだが。キラキラ恋愛映画は毎年新作が出るのに自分の周り含めて全く見ない、情報がないというアンタッチャブルな存在だった。

最近Amazon primeに入り、1日に2本観るくらい映画にハマっている。その時ふと思った。
「今こそ、恋愛映画と向き合う時なのかもしれない…」

恋愛映画2

tutu annaみたいな色使いになったウォッチリスト

会員見放題の映画は、幸いなことに多くあった。インターネットの寵児だった「恋空」にしようかと思ったが、マジで何も知らない「ピーチガール」を見ることにした。事前情報がない方がいいだろう。

長い前置きになったが、以下にピーチガールを見た感想を綴ろうと思う。

概要

上映時間:116分
公開  :2017年
原作  :少女漫画(上田美和)

キャスト

主人公 :山本美月
その友達:永野芽郁
知らんかったです。(引く程有名人に疎いので、全部このレベルです)
イケメン1:真剣佑(るろ剣実写版でちっさい眼鏡かけてた人…by邦キチ)
イケメン2:伊野尾慧(Hey!Say!JUMP)

★ふわっとした人間関係

関係図

感想

息する暇ねぇ!惚れた腫れたのジェットコースター!

バラエティ並にドーン!と効果音やテロップを出す演出。あまりにも分かりやす過ぎる人物描写……。序盤の演出に不安を感じていたが、面白かった。

この映画はとにかく目まぐるしく関係が変わる。昨日の彼氏は今日の元カレ、15分単位ですれ違い→和解→付き合う→挿入歌のサイクルを繰り返し、その逆も爆速で駆け抜けるのだ。自殺未遂を経て成立したカップルが20分後に別れかけていた時は悪夢かと思った。

カジュアルに犯罪が起きるのも特徴で、ヒロイン達が無理やりorスタンガンで気絶させられてラブホに連れ込まれる展開が2回ある。それ故ダレる瞬間が一切なく「え!? どーすんの!?」と物語を追い続けられた。チャラ男のカイリに悲しい過去……というのもベタだがいい。後半は4人に加え、カイリの兄と兄嫁が参戦してもう滅茶苦茶。最後まで冷めることなく見ることができた。メインヒーローのカイリはパティシエ志望だし、とーじ×もものウェディングケーキを作るのでは……(ニセコイ死体蹴り)と不安だったのだが、そんなことはなくて一安心。ホ・・・ッ。

最初に浜辺のキスシーン(人工呼吸)から始まって、クライマックスでもキスという展開や、梅の花が咲く(=咲くのに3年かかるという台詞の回収)など、脚本が丁寧に出ていた要素を拾っていたのもよかった。カイリを海で溺れさせる為に、無から湧いてカイリのストラップを取りあげて投げるチンピラ達はシュールで笑っちゃったけど……。

怪人、柏木早絵

この映画は彼女抜きでは語れない。
ももの友人で人気モデルだが小悪魔……という紹介だが、普通に極悪人で

・人のキスシーンを隠し撮り、SNS公開
・ももを気絶させ、仲間の男にラブホに連れこませる(全裸)
・↑現場をとーじに見せる
・↑その時の写真をネタに、とーじに「ももと別れろ」と脅迫

等々、やりたい放題。これ以外にも嘘をつきまくるのでこの映画のすれ違いや誤解は大体こいつのせい。後半は惚れた男にカモにされ、パパ活して「彼が始めるビジネスの資金を稼ぐの!」と物凄い哀れ女ムーブをキメてくれる。嫉妬し過ぎて白目を剥いたり、「ももが不幸になれば私は幸せなの!」と急に歪な女女感情をぶつけてきたり、常に物語を揺さぶるのだ。最後、ちょっとだけ改心するだが、その際に「どいつもこいつもバカばっか……」とニヒルに笑うのが格好良すぎて抱いてほしい。彼女がいなかったら、この映画の魅力は半減していただろう。 永野芽郁の怪演も素晴らしかった。


次の映画は…

初めての鑑賞体験だったが、結構楽しむことができた。漫画原作ということもあり、一人一人のキャラクターの個性づけがハッキリしているのも見やすかったし。何よりこの一作だけで終わらないで、他のも鑑賞したい。そうすれば、今まで何となく避けて通ってきたジャンルをもっと楽しめるかもしれないから……。

恋愛映画3

青の方4番を取った!(なぜ角を取らない!)

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次があったら「兄友」にします。

良質なお兄ちゃんキャラが出てきそうなので……。

(おわり)


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