【働く意味を考える】働くモチベーションがお金だけって実際どうなの?
自分はなんのために働いているんだろう?
これは多くの人が一度はぶちあたる疑問ではないでしょうか。
「働く意味」についてはキリスト教の聖書にも記述があるそうです。それだけ時代や場所を超えて人々が考え続けてきた問題ということかな、と思います。
私自身は、数年前に新卒で現在の職場に入社しました。今の仕事にも慣れてきたせいか余裕が出てきて、最近「なんのために仕事をするのか」あるいは「自分は仕事に何を求めるのか」をよく考えるようになっています。
今回は、働く意味について最近考えたことを整理していきたいです。
仕事にはどんなものがある?
まず、仕事にはどのような意味を与えることができるのでしょうか?先日読んだ本の中に、仕事には3種類あると書いてありました(注1)。
ここでは要旨をご紹介します。
①「労働」としての仕事
・仕事のモチベーション:お給料をもらうこと。
・仕事に対する姿勢:たいていの場合、仕事は楽しくなく、嫌々従事している。
②「キャリア」としての仕事
・仕事のモチベーション:お金、昇進、名誉、権力を得ること。
・仕事に対する姿勢:仕事は頂点を目指す競争であり、勝つために努力している。
③「天職」としての仕事
・仕事のモチベーション:その仕事をすることそのもの。
・仕事に対する姿勢:仕事に対してワクワク感を感じている。プライベートな時間も仕事をしていることが多い。
自分の仕事を①~③のどれと認識するかについては、その仕事に従事している人の感じ方によるので、仕事の難易度や専門性とは関係ないとも書かれています。
実際、人々が自分の仕事はどれに当てはまるのかを考えるときには、①~③の複数が混ざった状態なのかなと思いますし、自分や職場の状況によって変化していくものなんだろうなとも思います。
「仕事に求めるもの」はどう変わる?
私の場合、現在の仕事は「労働としての仕事」に一番近いです。
元々、私が仕事に求めるものは「お金」でした。それが次第に仕事への「ワクワク感」や「愛情」を求める方向に変わってきていると感じます。
学生時代に就職活動をしていた頃は、仕事なんて何でもいいと考えていました。やりたいこと、自分が向いてること・向いていないことが、曖昧。だからとりあえず、ほどよく稼げそうな大手企業に行って、自分が何を本当にやりたいかはそのあとゆっくり考えよう、と思っていたわけです。
でも、実際働いてみて、「仕事はなんでもいい」わけじゃなかったんじゃないか、もうちょっと自分が何をやりたいのかにしっかり向き合っておくべきだったんじゃないか、ということをヒシヒシと感じるようになっていきました。
仕事なんてなんでもいいと思った結果、私はそれまで全く興味がなかった分野の仕事に就くことになったのです。しかも、どうしても入社して最初の数年は雑用のような仕事が多いため、目の前のタスクを淡々とこなす日々。そんな毎日の中で一番キツイと感じたのは、仕事の忙しさや難しさではなく、「この仕事に興味を持てるのか、あるいは好きになれるのかが分からない」ということでした。
しかも、週末にやっと好きなことをしようとしても、体力的に厳しいということも多いんです。興味があるかどうかに関わらず、お給料をもらっている以上、平日は全力で目の前の仕事をこなす。その反動で週末にはぐったりして動けなくなってしまうこともしばしば。でもそこで休んでしまうと今度は精神的にしんどくなってしまう、という状態でした。
そこで、思いました。やっぱり、お金だけをモチベーションに仕事をするのは限界がある。その仕事をすることによって自分は精神的に満たされていない、にも関わらず1日中それに全力を注がざるを得ないというのは、思っていたより虚しいかもしれない、と。
そんな日々を過ごして、どうせなら仕事に対してのワクワク感や、愛情を持ちたい、とすごく思うようになりました。つまり、「天職」としての仕事に就きたいと思うようになったんです。
わたしは天職を手に入れられるのか?
ということで、自分にとって天職と呼べるものは何かを探っていくことが、私の目下の関心になっています。
とはいえ、不安も多い。
転職は身近になったけれど、天職を見つけることは簡単なことなのか?
天職が見つかったとしても、それでちゃんと食べていけるのか?または、ライフステージが変わっても続けられる仕事なのか?
いきなりやりたい仕事一本に絞るのは多少のリスクを伴うことなので、私がアリかもと思っているのは、「天職としての副業」です。
私の場合、現職の福利厚生には文句がないので、現職を「お金を得る手段」と考え、副業で「仕事へのワクワク感」を得るというのもよいのではないでしょうか。二足のワラジで、その時々によって自分の重心を柔軟に変えていけるような、そんな働き方もいいかなあと。
まずは、自分のやりたいこと・なりたいものに真剣に向き合うこと、そして自分にとってのロールモデルを探すところから始めていきたいと考えています。
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(注1)マーク・レクラウ,2019『習慣を変えれば人生が変わる』ディスカヴァー・トゥエンティワン より