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<カンブリア宮殿>三島食品 絶品ふりかけを生んだ変な会社

ご覧いただきありがとうございます。

今回の企業は、家庭の食卓で愛されるゆかりふりかけでお馴染みの三島食品です。50年以上続く企業の商品販売は先代から伝わる「良い商品を良い売り方で」の手法で売上高は130億円以上です。三島と聞くと静岡県三島市を思い浮かべますが、広島に本社と工場があります。

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会長が話す変な会社とはいったいどういう意味なのか触れながらロングセラー商品を生み出す三島食品についてまとめていきます。

公式Twitterもあります!

三島食品の創業

現在の会長は三島豊さんです。創業者の息子にあたり二代目になります。三島食品は1949年に三島商店として三島豊会長の父にあたる一代目が創業されます。ふりかけ業界に参入したのは1951年でした。当時はふりかけ会社の中では後発メーカーにあたり、問屋に営業しに行くも取引してもらえない状況が続いていました。苦戦を強いられる中、先代はピンチをチャンスに変えました。その販売方法は家庭用への「量り売り」です。そして1959年に小袋ふりかけを発売。そこから小学校の給食で扱ってもらえるようになり、シェアを伸ばしていきました。

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現在は、スーパーを中心とした家庭向けの商品と都内を中心チェーン展開するおぼんdeごはんのメニューのひじきご飯のひじきふりかけを提供しています。

変な会社とは?

ここからは、会長ご自身が語っていた変な会社の意味についてです。それは”変化に対応できる会社”です。そのためには自分たちから変化を起こす会社にならなければならないと語っています。

三島食品のトップが現会長に変わった時、社内改革に苦労したそうです。例えば、工場内にポスター2つ3つ張るのでも、「先代は工場内は清潔にと言っていた。先代を否定するつもりですか」という幹部の声により、スムーズにいかない。このようなことが多々あり、悪く言えば洗脳状態で、このままではまずいと感じていたそうです。

そこで始めたのがB面活動です。

B面活動: これは仕事中でも少しでも会社に関係することなら個人的に取り組みをやってよいという活動です。

B面活動は仕事を楽しくすることにより、従業員のやる気アップにつなげます。具体的に3つ紹介します。

①社員用の自己紹介漫画の作成

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営業部の社員の方に、名刺代わりとして使えるよう、工場勤務の方が勤務時間内にイラストを描いています。営業部の人となりなど自己紹介を漫画にすることにより様々な話題につながる営業ツールとなっています。

②会社のノベルティグッズの開発

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画像のように、ゆかりふりかけをモチーフにしたスマホケース、コースターなど社員自らが作り出します。

③赤じそから作るリキュール

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これは個人的に気になります。赤じそをゆかり変わりに使い始めたリキュールです。世界をゆかり色で染めたいという社員の思いから2年の商品開発を経て生まれました。

こうしてB面活動を中心に社内が挑戦する集団に生まれ変わっていきました。

まとめ

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かつて三島食品には、先代のいうことは絶対であり、正しという風潮があったのではないかと思います。従業員に自発的に挑戦できる環境が整い会社が楽しくなり、仕事も面白く変化しているとのことです。楽しいに勝るものなし、という感じでしょうか。

三島食品のテレビCMのイメージはありませんが、「テレビで宣伝するくらいなら、その金を原材料にかける」という考え方が社員に共有されるくらい商品にこだわりを持っています。品質に投資する会社は応援したくなりますね。

最後に印象に残った言葉を残しておきます。

「ふりかけは主役ではなくごはんの脇役。だけれども、主役はパスタ、野菜でもいい畜産や鮮魚など全てを主役にできる。主役をいろいろと変えることで市場規模は巨大になっていく」

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