ガブリールドロップアウト【僕は何者にもなれない】
42歳のリーマンに刺さった漫画・アニメを紹介します。
40歳は不惑の年と言われます。不惑とは、
人生の方向性が定まり迷いがなくなる
ということらしいです。40歳になると人生に一切の迷いがなくなり、自身がなすべきことを理解し、生きがいを見つけ、充実した日々を送っているということでしょう。
え、いや、でも、全くそんなコトないですよね。ですよね。。僕なんか日々「さて、これからどうやって生きていこうか・・・」なんて考えふけっていますが、これは異端ですか。。。そうですか。。。
まあ、なんにしろ世知辛い世の中です。
DXだのデジタル化だのといわれますが、結局、会社に行って給与を貰わないと生きていけません。これだけ機械化とか人工知能化とかが進んでいるのならば、そろそろ全人類が「労働」から開放されてもいいんじゃないの?仕事なんてエンタメだけでいいんじゃないの?と思いますが、全然そんなことにはなっていません。むしろ、残業は増え、税金は上がり、牛丼は高くなり、ポリコネで言いたいことも言えない世の中です。
そんな軽く絶望した気分のときは、ガブリールドロップアウトをみると癒やされます。
ガブリールドロップアウトは、天使がネトゲにはまってしまい駄天使になる話です。堕天使ではなく「駄」天使です。ダメダメな感じが「仕事なんて辞めて一年中寝てたいわー」なんて思っている僕と妙にシンクロします。
この作品の魅力は、ただダメなだけではなく、元々はもっとも優秀な天使という点でしょう。ホントはできるのに、ホントはすごいのに、でもダメになる。そして好きなことだけして生きていく。
そこが、なんというか。自分はホントはすごいんだ、この世界の主人公なんだという全能感。少年時代に思い描いていた無限の可能性。だけど、歳を追うごとに「結局、僕は何者にもなれない」を自覚していく感じ。そんな全能感が絶望感に上書きされていく感覚を薄めてくれるのに、この作品は役に立ちます。
不惑とはすなわち、自分は何者にもなれないと納得することなのでしょう。
あー、人類滅びないかな♪
おわり。
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