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#23 水の中を巡る旅 今年も夏の大島海峡②

最高の海況に恵まれた、今年の奄美大島の旅。
ダイビング2日目は、大島海峡を東へ向かい、このエリアの代表的なポイントを潜ります。

▼初日の記事はこちらです。この記事は「#旅のフォトアルバム 記事まとめ」「アウトドア 記事まとめ」にピックアップして頂きました。ありがとうございます。


🔳2日目 2024.7.21

◆ 1本目 嘉鉄オアシス

潜水時間 45分  透明度 30m
最大水深 9.4m     平均水深 6.0m
水温 29℃   
スーツ 5mmロングジョン、2mmジャケット

奄美南部を代表する美しいポイント。毎年潜っていますが何度潜っても飽きることなく、今年も楽しみにしていました。
エントリー前、オーナーがドローンを飛ばし、上空から撮影してくれました。よくインスタに、ボートがあたかも空中に浮いているかのようなアドリア海あたりの画像がアップされていますが、わざわざ欧州まで行かなくても、大島海峡でそんな光景が見られます。

DSより提供いただきました。

時にここは流れがありますが、今日は穏やか。
どこまでも白砂が広がる海底に、色彩豊かなハナダイが群れる根。そして、嘉鉄ブルーと呼ばれる透明度抜群の青い海。
根にはアマミスズメダイ、キンギョハナダイ、ミナミハタンポ、他にも多様な魚が乱舞し、砂地ではハナヒゲウツボやガーデンイールを観察できました。
時間を忘れて、いつまでも潜っていたいポイントです。

白砂、色彩豊かな魚たち、陽光の梯子
スカシテンジクダイが吹雪のように舞う根

◆ 2本目 ティダホール

潜水時間 50分  透明度 30m
最大水深 13.7m     平均水深 8.2m
水温 29℃   
スーツ 5mmロングジョン、2mmジャケット

2本目は、嘉鉄オアシスからさらに大島海峡の東へ移動したところにある地形ポイント。
アオサンゴのポリプが、まるで白い花のよう。

地形ポイントの印象は、当日のお天気と時間帯によって変わります。正午近くなって真上から真夏の陽光が差し込み、透明度抜群の水に光のカーテンがゆらゆらとたゆたう幻想的な美しさでした。

ケープを出て、クマノミ団地などをカメラに収めながら進んでいくと、カスミアジが隊列をなしてスカシテンジクダイの群れを追い回しているのに出くわしました。

▲クマノミ団地
▲スカシテンジクダイを追い回すカスミアジ

地形だけでなく、盛りだくさんに楽しめたダイブでした。

◆ 3本目 安脚場東

潜水時間 52分  透明度 30m
最大水深 10m     平均水深 5.7m
水温 29℃   
スーツ 5mmロングジョン、2mmジャケット

ティダホールから大島海峡を横断し、加計呂麻島の東端へ。ここでお昼休憩。
ここでもオーナーがドローンを飛ばし、これが日本とは思えぬような美しい映像を見せてくれました。

DSより提供いただきました。

安脚場も、毎回潜りに来ているポイントです。浅場に多様なサンゴが素晴らしく発達している美しい湾。
今年も、サンゴを蹴飛ばさぬよう気をつけながら、暖かな海をゆったり漂ってきました。

桟橋へ帰投すると、西の空から黒雲が迫っていました。まもなくスコールが来そう。
ショップ兼オーナーの自宅で器材を洗わせてもらい、軽く水を切る程度に干してから、降り出す前に古仁屋へ。

🔳 最終日

翌朝も朝から強い日差し。部屋干ししておいた器材はあらかた乾いていましたが、やや湿り気の残るウェットスーツ、フィンブーツとグローブを裏返して、宿の前の堤防で干します。今日の出発は9時。それまでに強烈な日差しで全てカラカラに乾きました。
フライトは17時半、かなり余裕があります。加計呂麻島へフェリーで渡り、自転車を借りて走ろうかとも思っていましたが、この暑さでは身の危険を感じます。そこで西海岸を巡って観光しながらのんびり戻ることに。

宇検村まで海岸線を走り、山中に分け入って深い森の中にあるマテリヤの滝へ。一人だったら滝壺で泳いでしまったことでしょう。

▲マテリヤの滝

名瀬の先まで走り「島とうふ屋」で昼食の後、龍郷の西郷南洲流謫跡へ。
ここは、薩摩藩によって奄美へ流された西郷南洲(隆盛)が、現地で娶った妻・愛加那と息子の菊次郎(のちに京都市長)のため建てた家。間もなく西郷は薩摩藩により召喚され、ここで暮らしたのは僅か2ヶ月ほどだったそう。この施設を管理している愛加那の末裔という方が案内して下さいました。

▲ 建物は明治期に再建されたものだそう

残り時間でハートロックへ。奄美の中では「がっかり」なスポットと思いますが、土産話のネタ作りということで…

前に誰かに聞いた「心がきれいな人だけハート型に見える」という話をD氏にしたところ、大喜びで、居合わせた人たちに話していました。

絶好のお天気と海況に恵まれた今年の奄美の旅は、これにて終了。
しかしD氏とは、2週間後に石垣島で再会を約しています。定年再雇用で気楽な身分のD氏と、転職前の有休消化を大義名分に遊んでばかりのわたくしの道中は、まだ続くのであります。

▲奄美空港から帰路へ

◾️ ◾️ ◾️

最後までお読み頂き、ありがとうございました。次は真夏の石垣島、続いて久々の海外ダイブと、夏はまだ終わらない。

私は、2020年に前の勤務先を早期退職した後、関東から京都へ地方移住(?)しました。noteでは主に旅の記録を綴っており、スキューバダイビング旅行の記録のほか、ロードバイクで北海道一周した記録、ブロンプトンを連れてローカル線や地方都市を訪ねる旅、また海外旅行のことなども書いていきます。宜しければ↓こちらもご笑覧下さい。


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