HSPを名乗る人が多すぎる理由
HSP(繊細さん)の考え方がすごい勢いで広まっていますね。ロンドンブーツの田村淳さんや松本人志さん、ベッキーなど、芸能人の中からもHSPをカミングアウトする人が増えています。私も最近生きづらさの一因にHSPがあると気づいて、ほっとした経験があるので、HSPの認知度が高まること自体は歓迎なんですが・・・。
「私はHSPだ!」と宣言する人、多すぎませんか?( ゚Д゚)
全然責めるつもりはないんですけどね💦少し前まで「鈍感力」とか流行っていたなあと思って。今回は自称HSPさんが多い理由について考えてみたいと思います。
HSPってどんな人たち?
HSPの概念は、1996年に心理学者 エレイン・N・アーロン博士によって提唱されました。生後4か月の赤ちゃん500人に対し実験を行った結果、約5人に1人の割合で、刺激に対して敏感に反応するタイプ(HSP)が存在することが分かったのです。HSPの人たちは生まれつき脳の処理能力が高いため、少しの刺激にも大きく反応してしまうのだとか。
HSPには、これらの4つの特徴(DOES)があります。
D 「深く考えをめぐらせる」
O 「過剰な刺激を受けてしまう」
E 「感情が動きやすく共感もしやすい」
S 「些細なことにも敏感」
詳しい解説は、いろんな本やサイトでされているので、省きます。
HSPの人は、全体の何%くらい?
内向的で控えめ、というイメージの強いHSPですが、中には刺激に敏感にもかかわらず人一倍好奇心も強い、というタイプも存在します。これらの方たちはHSS型HSP(刺激探求型HSP)と呼ばれています。
5人に1人がHSP、うちHSS型HSPはHSP全体の約3割・・・う~ん
どのくらいの割合なのかサッパリイメージができない!!(笑)
ということで、ざっと人数比を図にしてみました。
5人に1人といえば、日本で血液型がB型の人と同じ割合です。そう考えると、決して少ない人数ではありませんね。けれども、体感的に5人に1人よりも多いように感じるのは、私だけでしょうか。
HSPと名乗る人が多い理由
HSPは病気ではなく性質なので、病院で正式に診断が下されるわけではありません。自分がHSPかどうか判断するためのセルフチェックなどもありますが、診断基準も今ひとつ曖昧。普段から結構生きづらさを感じている私も、診断によっては「HSP:中程度」になることもあります。(そして、HSPの自覚などまるでない私の夫も「HSP:中程度」でした)
人間がきっちり4つに分かれるはずはありません。心理学者のユングも、
「完璧な外向型も完璧な内向型も存在しない。そういう人間がいるとしたら精神病院だろう」
と語っています。おそらくボーダーラインぎりぎりにいる人たちが圧倒的に多いのではないでしょうか。そう考えると、実際は中央に人が片寄ったこんな状態をイメージした方がよさそうです。
そして、HSPがある意味ブームになり始めている現在、「私はHSPだ!」と考える人の割合は中央ラインよりも少し右、このくらいかと・・・。
なんと、半分もの人がHSPということになってしまいました!今はまだ、ここまで繊細さんが増えている印象はありませんが、このままHSPの考えが広まれば、日本人の約半数がHSPと名乗る日が来るかもしれません💦
まとめ
個人的には、HSPの概念が広まることは大歓迎です。刺激に敏感、という考えが広まることによって、これまで外向的向けだったオフィスや学校、いろんな場所で、少数派のことを考慮した仕組みに変わっていくでしょうから、ね。
最後までお読みくださいまして、ありがとうございます。