[装丁小話]薄い文庫サイズが可愛い話
薄いやつが好き
私は文庫(A6)サイズなら分厚い一般流通してるようなものより、ちょっと薄いのが好みです。前も書いた気がするけど、自分の作る本には同人誌っぽさを残したいという面倒な希望があるんです。それも大きいかもしれない。作る本にカバー付けない最大の理由もこれです。でも透明カバーとかだとまた話は違ってくるなとも思っていて、本当に面倒臭い性格をしていると自分でも思う。多分今後、カバーがないと成り立たない装丁を思いついたらすぐに手のひらくるくるパーになる気がする。違いない。
去年、自分用に試し刷りした「選択」(結局小部数だけ頒布した)と、先着順無配で作成した「楽園」が薄い文庫でした。トッテモカワイイ。
今回もちらっと内容が見えることがあります。二次創作なのでご注意ください。
「選択」について
ちょ古っ都製本工房さんという印刷会社さんが気になって、最初はある意味印刷見本として頼んだようなものでした。
なので、既にpixivにアップしていて長さ的にもいい感じの「選択」で本を作ったというのが流れです。本文用紙を薄い57kgで作ってみたかったので、あまりにも短い話だと本当にペラペラすぎるかな……と思い、レイアウトしたところいい感じに3mmくらいの文庫になりました。かわいい。表紙も薄めのクラフト紙です。後で作った「楽園」はちょっと表紙の紙が厚めなので、読みやすさはこっちが上かも。めくりやすいです。
ちなみにこちらは同人誌専門の印刷所さんではないので、あまりにも凄い成人指定とかは受け付けてもらえなかったかもしれない。あと、装丁もそこまでたくさん選択肢はないと思います。ただ、本当にびっくりするくらい安い。2回刷ったけど、支払額が間違ってないか何度も見てしまう。支払額と言えば、支払い方法が銀行振り込みのみなので、その辺カード決済使いたいとかだとちょっと依頼は難しいですね……。
「楽園」について
株式会社日光企画さんの文庫本の虫フェアが使いたいよぉ〜!って多分Twitterで2〜3回言ってるんですけど、最終的に使ったのはスモーキーフェアでした。理由がちょっと思い出せない。話の内容に合わせて本文用紙をピンクにしたいとか思ったのかも知れない。
この記事に名前出してる日光企画さんの各種フェアは表紙がオフセット印刷(しかも特色!)で、デザイン系の表紙を作る人にはかなりいいんじゃないかな〜って個人的に思ってる。でもTwitterで検索したらイラストありで2色とか3色(3色はオプションで追加費用が必要かも)で作ってる表紙もよかったなあ。私は特色が好き。蛍光ピンクがくっきりピンクでいい感じでした。
あと、スモーキーフェアでは文庫サイズはデフォルトの設定にありませんが、頼んだら受け付けてもらえました。※ただし価格はA5での価格になります。
美弾紙コスモスはやっぱりちょっと小説には厚いです。写真で分かる通り、ほぼ半分のページ数で「楽園」の方が気持ち薄いかな〜くらい。あと書籍用紙57kgが薄いからというのもある。「楽園」の方が表紙もちょい硬いけど、無配なので許してほしい。「残響〜」は188pで淡クリームキンマリ72.5kgです。
日光企画さんはスフレカラーフェアもものすごくかわいいので、いつかやってみたいな〜。オリジナルインクがパステルでかわいくて、混色してもめちゃかわいい色になる。色見本を取り寄せて見て欲しい。
ちなみに「選択」と枠のデザインが同じだったりしてるけど、全然違う話です。
また同じサイズでこういうノベルティっぽい本作りたいな〜。いつかイベントに出る事ができたら、その時に机に載せたいな〜……。高齢者と同居していることもあって、県を跨いだ移動はまだちょっと難しいのです。まだ落ち着くには時間がかかりそうですが、なんとか自衛しつつ、イベントを楽しめる人には是非とも楽しんできて欲しいという気持ちです。
次は過去最高に装丁を盛った本の話になります。早く見たいなぁ(まだ手元にない)。
掲載している冊子はもうないのですが、宣伝です。
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